今日と明日、どちらが大事?
最近、テレビCMでよく耳にするのが、「明日の未来に向かって」とか、「輝かしい未来を求めて」とかいう、言葉です。
「明日の未来を信じて」というのもあります。
明日とてもいいことが起こることを期待して、今を頑張ろうというのが、その趣旨だと思いますが、では、実際に、次の日、本当にすばらしい出来事に出会えた人は、残念ながら少数ではないでしょうか。
ですから一番大切なのは、明日ではなく、「今でしょ」と思うのです。
林修先生の流行語大賞にもなったこの言葉、もっと大切にしなければならないと思います。
たとえば、明日試験があるなら、今勉強しなければいい点は取れません。
いや、本当は今でからでは遅いでしょう。
しかし、少なくとも今勉強しなければどうにもなりません。
勉強もしないで、「いい点が取れますように」と神様にお祈りをしたり、天神様にお参りしても願いは叶わないと思います。
確かに、神社参りやパワースポット巡りは楽しいですが、人として今やらなければならないことを疎かにしては、本末転倒です。
これは自分を含めて戒めていかなければならないことだと思っています。
日頃から勉強していれば、どこが重要なポイントなのかもわかってきます。
すると、「あっ、明日のテスト、ここが出るかもしれない」などと、目に見えない世界から、閃きをいただけるかもしれません。
特別なお祈りなどしなくても、いつもあなたを見守ってくださる存在があります。
もちろん、目に見えない世界に対して、日々感謝の言葉を述べることは大切で、心からの言葉は、言霊(ことだま)となり、神仏との意思疎通も密になり、いざというときに手を差し伸べてくれることでしょう。
アスリートたちから、「優勝など考えずに、目の前の試合に全力を尽くすだけです」というコメントをよく聞きますが、まさに理にかなっているでしょう。
「いま」が「明日」を、そして未来を創っています。
だから、今が一番大事じゃないかと思います。
明日、幸せになりたかったら、今、幸せを生む行動を起こしましょう。
不幸の種を蒔いていては、幸せは訪れません。
不幸の種とは、周りの人たちに「苦」を与えてしまう行為です。
人はいつでも平等です。
自分が話した言葉、行った行動、これらはすべて自分に返ってきます。
いいこともよくないこともです。
人は、これだけは平等で、例外はありません。
国のために働いている一国の首相でも同じです。
だからうそをつけば、それは魂の穢れとして残ります。
そして、その穢れを、どのようにして祓うのかは、私たち一人ひとりに委ねられています。
善行を施して祓うこともできるし、「苦」をいただくことで浄めてもいいのです。
今生で償えなければ、来世に持ち越すことになります。
ただし、地球は、次元を上げる予定だそうです。
ですから、再び、地球で肉体を得たいと思うなら、私たちの魂も、一刻も早く磨きを終えて、生まれ変われるようにしなければなりません。
人生は、長いスパンで考えましょう。
地上に生れ落ちて死ぬまでが人生ではありません。
生まれ変わり死に変わりして御魂を育てていく、それが本当の人生です。
そう考えるだけで、世の中の見方が変わります。
人生の歩み方も違ってくるでしょう。
どこに人生の価値を見出すのか。
物質世界だけを考え、物を集め、お金を手にしても、魂が磨かれていないとしたら、得るものは少ないはずです。
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