三嶋大社にお参りしてみたら(後編)〜 おじいちゃんが教えてくれた豊かさ 〜

前回お伝えした、三嶋大社の拝殿でお参りした時に出て来たおじいちゃん。
気になってはいたものの、そのあとの私は観光気分を満喫。

おじいちゃんのこともすっかり忘れていました。

でもその日の夜。

宿泊先の旅館でちょっとしたアクシデントがあり、私の気分は一気にブルーに。その後も気分は晴れず、モヤモヤしたままお布団に入ったものの、全然寝れませんでした。

 

するとまたもや、目の前におじいちゃんの姿が、ぼわわぁんと浮かんできた!
この時、大きな小判がおじいちゃんからスローでいくつも飛んで来て、私はサッカーのゴールキーパーのように両手を広げて、慌てながらそれを受け止めているビジョンを見ていました。
突然のことでびっくりする私に、おじいちゃんは笑いながら言いました。

受け取るのが下手じゃなぁ。

え、受け取るって何を?

今回のことで受け取ったじゃろ。
気づくことがあっただろう?

たしかに自分の身に起こったことで、感じること、気づくことがあったので、うん、まぁ確かにね、と答えました。

豊かさを何と心得ておる?
お金や物質、喜びや幸せだけじゃないぞ。

気づきと言うのは己の中で知恵となる。
気づきが増えれば増えるほど、多くの知恵が自分の中に蓄えられ、自分を膨らませてくれる。
そういう意味で、気づきもまた豊かさなんだぞ。

そう言われた時、自分の中で、明るく綺麗に広がる光が見えました。

今回の一件で、自分なりに気づくことがあった。
であれば、その気づきを有り難く受け取ればいい。

それだけなんじゃよ。
受け取るものだけ受け取ったら、他はもうあれこれ考えんで良い。

うーん。おじいちゃんが言うのは確かにごもっともだけど、人間には感情ってものがあるんだから、そんなに急にスパッと切り替えられないわ。

あっはっはっは。おぬしは面白いのぅ。

おじいちゃんはどこまでも優しくて笑顔でした。

そして翌日。

朝食の際、私がモヤッとしていた件について、宿のスタッフの方から声を掛けてくれ、話をしているうちに自然と自分の中でこわばりが解けていくのがわかりました。

この時、おじいちゃんが笑顔で見守ってくれている感じがしました。

 

起こること、全てがギフトになる

豊かさを始め、何かを受け取ることって、幸せで喜ばしいことのイメージが強かったのですが、一見嫌な出来事にもちゃんとギフトがあるのだと、改めて思った今回の出来事。

確かに気づきはギフト。
それが知恵となって自分の内面を深く濃く、豊かにしてくれる。

そして、
嫌なことがあったからといって、いつまでも頑なに、その嫌な感情を自分で握りしめている必要はない。
それもまた今回の教訓でしょうか。

ちなみに、おじいちゃんにどうして私の元に現れたのか尋ねてみたら、

「(私が)妙にはしゃいでおったからの。面白い奴が来たと思った」そうです。

私が面白い奴かはさておき、はしゃいでしまう程、楽しかったんですよね、三嶋大社。
初めての参拝だったので余計に楽しめたのだと思います。
皆さんもこちらにお参りする時は、前編でお伝えしたエリアをはじめ、自分の気の向くまま、境内のあちこちを歩いてみてくださいね。

もし三嶋大社に5人以上で参拝するなら、こんなツアーもあるようです。
正式参拝などの他、普段は入れない拝殿裏にも案内してもらえるそうなので、興味のある方は問い合わせてみてはいかがでしょう?
申込み・問い合わせ先
三島市観光協会旅行センター TEL 055-971-5000

 

〈今回のおまけ〉
三嶋大社周辺で立ち寄りたい、おすすめスポット



たかはし糸店
三嶋大社の鳥居を背にして右手に歩いて行くと地元の商店街があります。
その中でも目を引くのが、こちらの毛糸屋さん。
楽しい手編み帽子がショーウィンドウにずらっと並んでいます。
クジラやタコ、動物、果物や野菜などをモチーフにしたものから、ラーメンや天ぷらまで! 子供も大人も見るだけで楽しい!

源兵衛川
初夏には蛍も観れる川。
足を川につけると、とても気持ち良いです。
足を拭くハンドタオル持参で是非。

 

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