～ギーのボディーマッサージで、冬の免疫アップ＆乾燥肌撃退！～

ギーシリーズ３回目の今回は、ギーを使ったボディマッサージと、そのメリットについてお伝えしたいと思います。

自分の体にたっぷりのオイルをぬり、丁寧にマッサージする。
インド暮らしをしていた時に、そんな習慣が自然に身につきました。

これはそもそも、美容目的ではじめたというよりは、「インドの医者にはかかりたくない」という思いから自然に身についたものでした。

実際、インドの医者は患者たちからお金を巻き上げることを趣味にしているようなヤブがあちこちにいました。長年通っていたアーユルヴェーダとユナニー医学（イスラム伝統医学）のハーブ薬局で、曜日交代でドクターが診察をしていたところがあったので、ある時、体調を崩した時に一度試しに診察を受けてみようと、通いつめてある程度親しくなった薬局の店員に、何曜日の医者がよさそうかを聞いてみました。

すると、「いやー、金目当ての医者しかいないから止めといた方がいいよ」との愛ある忠告……。

というわけで、友人知人からの紹介以外のドクターには、一切かかることがなかったのですが、そんな環境に長い間身を置いていたせいか、いつのまにか「自分の体のケアをひとまかせにはできない。」といういい意味での思いが定着し、それはバンコクという都会で暮らすようになった今でも、変わっていません。

オイルマッサージの魅力は、疲れをとり、免疫をアップしてエネルギーを高めることと、なんといってもお肌が深く滋養され、老化を反転させる効果があるところ。健康と美容の両方のために、まさに欠かせないオイルマッサージ。

私はある意味、オイルマッサージを日々まめにしてさえすれば、他の美容アイテムはもうほとんどいらないとさえ思っています。

■ギーを使った全身オイルマッサージから得られるメリット

インドでは、母親がギーで赤ちゃんをマッサージしたり、死を数日後に控えた老人をギーでマッサージする慣習があります。
古代インドでは、ギーは特に傷を負った人たちのために薬として使われ、手術で体を切り開くときには、切り口を早く、そして効果的に癒し、回復を促進させるためになくてはならないものでした。
また、あらゆる類いの皮膚疾患や湿疹にとても聞く薬として伝統的に使われ、折れた骨や痣、高齢者や衰弱した人たちが患う床ずれにも、驚くべき効果を発揮しました。

アーユルヴェーダでは、ヴァータ質が高まりすぎることは、「老化すること」と同じ意味として考えられています。ギーは、ヴァータの質の特徴「軽さ」「乾燥」「粗雑さ」に対して反対の質を持つため、肌の老化に最高の薬です。

ギーは、安定したやり方で、老化プロセスを確実に遅らせます。

肌につけたものの60％は、体の中に吸収されるといわれていますが、ギーでのマッサージは、消化組織を使わずに、肌の表面から直接体の中へ組織深く浸透させることができます。

また、肌をマッサージすることは、体の免疫を高めるエンドルフィン（楽しいときや嬉しいときなどに分泌される脳内麻薬として知られる神経伝達物質のひとつで、精神安定とストレス解消に効果的なホルモン）を生産し、神経系をとても落ち着かせます。

肌にはなんと、1平方センチごとに少なくとも1000の感覚神経があり、腕をオイルでマッサージするだけで、100万以上もの感覚神経を落ち着かせていることになるのだそうです。

☆☆☆

肌は私たちの免疫を映し出す鏡のようなもの。

肌が乾燥し、ガサガサしているときは、私たちの免疫、生命力、活力もまた、弱っています。

ギーを使ったマッサージは、単なる美容効果以上のメリットがあります。

特に肌が乾燥しやすくなる冬の時期は、定期的にギーで深く肌を滋養し、乾燥知らずのみずみずしいお肌をキープしながら、ついでに免疫もアップ！

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