ここのところ、食事関係の内容でお伝えしていますが、
今回も引き続き、食べるものについてのアーユルヴェーダからのアドバイスについてお伝えしていきたいと思います。
インドで生活している時に、インドの人たちと関わってまず気づいたのが、彼らは「あまり生の野菜を食べない」こと。
食事の時は、ちょっとしたつけあわせ程度の生野菜(大抵、トマト、キュウリ、生の玉ねぎがメイン)を少しつまむ程度で、あとは野菜を炒めたり煮込んだりしたカレー味のおかずとチャパティや白米、それにヨーグルトがついている。
といった組み合わせが定番でした。
インドの人たちはどうして生の野菜をそれほど食べないのだろう……?
ボールたっぷりの生野菜をサラダにして食べるおいしさや楽しみを知らないのだろうか……。
当時は謎でした。
日本の食文化は、和洋折衷で西洋化された食事も多いので、「ダイエット中だからサラダだけにしてみよう」といった発想が湧いてきたりしますが、インドの人たちにはそもそも、生のものをたっぷりと食べる、という発想自体がないのです。
インドの人は老けるのが早く、30代ですでに白髪がたくさんあったり(特に卵も食べないベジタリアンの人たちに多い)、他人の目を気にしないお国柄ゆえか、男性は30代ですでにビール腹だったりすることも珍しくないのですが、そんな彼らの老け込みの早さを見て、生の食べ物のおいしさを知っている私のような日本人にとっては、あまりにも生のものを食べなすぎるという印象を受けたものでした。
……それもそのはず。
インドの人たちがそれほど生のものをたくさん食べないという食習慣の背後には、古代アーユルヴェーダの教えが隠されていたのです。