■アーユルヴェーダ教本「チャラカ」が薦める、コロナ予防策。 ~ドクター・ヴァサントラッドからのアドバイス~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol. 173

コロナウィルス

そして、チャラカが述べている簡単なハーブ療法があります。

チャラカは普通の風邪ではない場合でも、シタパラディ、タリサディ、アブフラック・バズマ、マハスダルシャン・チュルナ(ハーブの粉などの名称)を飲むべきだと言っています。

これを毎日三回、小さじ1/2杯ずつ、あるいは朝と夕方の一日2回飲んでください。

もし疲れていて面倒な場合は、チャイを作ってそのチャイにひとつまみ入れてみてください。
チャイがいい香りになりますよ。

このようにして呼吸器系をきれいにし、免疫を上げれば、ウィルスを寄せ付けないようにできます。

もう一つは、 ヨガのアーサナです。

ラクダのポーズ、コブラのポーズ、牛のポーズ、ボートのポーズ、弓のポーズ、橋のポーズ、バッタのポーズ、蓮のポーズ、ライオンのポーズです。

これらの実践が面倒なら、太陽礼拝のポーズだけをやってください。
太陽礼拝のポーズは、最低7ラウンド、最高12ラウンドまでやってください。

身体組織は七つあるので、私たちは7ラウンドやっています。

太陽礼拝のポーズには、12の重要なポーズがあります。
なのでこれを7回~12回やり、それからプラーナヤマをやりその後は瞑想のために座ります。

瞑想には、「ソーハム瞑想」ができます。
蓮のポーズで静かに座り、「ソー」の音とともに息を吸い、「ハーム」の音で息を吐き出します。
今は素晴らしい機会です。
このように「ソーハム」瞑想をすると、内なる喜びや内なる美を開花させます。

それから静かに座り、自分の存在を感じてください。

落ち着きは意識です。
その意識が、サット・チット・アナンドです。

サットは真実を、チットは意識を、アナンドは喜びを意味します。

これらはただの3語ではありません。
これらはひとつの、同じものです。
つまり「意識」です。

これらを認識すれば、そこに意識が存在します。
外の世界で何が起きているのか、見る必要があります。

今起こっていることはすべて、来ては去ります。
この世に永久にありつづけるものはありません。
このコロナウィルスでさえ、自然にやって来ては去っていきます。

ですが私たちは、高潔さ、調和、幸福、そして心と意識のバランスを保つ必要があります。

 

今は、家にいて、手作りのものを食べる素晴らしい機会です。

この時期は、米とムングダルのケチャリ(アーユルヴェーダの解毒食)とサブジ(野菜を香辛料で調理したもの)を楽しんでください。

温かい食べ物を食べ、冷たい飲み物は飲まないほうがいいです。
水に氷は入れません。
冷たい飲み物は要りません。
ヨーグルトやチーズ、アイスクリームは使わないでください。
冷たい食べ物は、あなたのアグニを抑制します。
また、寒さにさらされることは、あなたの自然な抵抗力を下げます。
このため、冷たいものをできるだけとらないようにしてください。
お湯は大丈夫です。

一日中、あるいは食事中に、お湯をすすり続けてください。
生姜を少し入れて、美味しい生姜ティーを作ってください。

これが、チャラカ・サムヒタの「ジャナパダ・ドヴァムサ・ヴィヤディ」の章からの、今世界中に広がっている伝染病への素晴らしいメッセージです。……(略)

(ソースはこちら)
https://www.ayurveda.com/ayurvedic-perspective-on-covid-19

コロナウィルス

(インドで売られているアーユルヴェーダ教本「チャラカサンヒタ」〈英語版〉)

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家でゆっくり気づきを養うためのいい機会でもある今の時期、アーユルヴェーダの英知を日々取り入れながら、しっかりと免疫対策を!

★ドクター・ヴァサントラッドについて

著名なアーユルヴェーダ医師で、インドの作家(アーユルヴェーダ関連の著書多数)。現在はアメリカ南西部のニューメキシコ州でアーユルヴェーダ研究所の所長。

 

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