■身近なものでヘルスケア&美容。 ~第三回 「柑橘系の皮編」part.2~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol. 170

柑橘

前回では主に、柑橘系の皮から得られる健康的なメリットをお伝えしました。
今回はスキンケアやヘアケアのような美容面でのメリットと使い方をご紹介したいと思います。

(ここではオレンジピールについてご紹介しますが、日本にはいよかんやはっさく、ゆずなど、日本でしか味わえないバラエティの豊かさがあるので、オレンジだけにこだわる必要はありません。好きなもの、あるいはたまたま食べたものの皮を使ってください。)

手っ取り早いのは、乾燥させたものを粉にしたものを使う方法です。
一度乾燥させておくと、保存も効くので、好きなときにフレッシュな粉にして使うこともできます。
この粉は飲んでもよし、フェイスパックやヘアケアにも使えます。

オレンジピールには抗菌作用があるので、特にニキビやオイリー肌のお手入れに最適です。

 

*セルライト撃退にも有効

女性の80%に普通にあるといわれるセルライト。
ボコボコセルライトは、美容面からいえば、ないことに超したことはないと思う人は多いのではないでしょうか。

ちなみにこのボコボコセルライトはなんでできてしまうかというと、ちょっと難しい言葉ですが「微小循環」とリンパの流れの悪さから起こるうっ血によって静脈の排液が低下した結果、あるいは細胞組織内の体液や他の物質の循環が悪く、脂肪となって蓄積した結果できあがるといわれています。

オレンジピールを内服すると、体のゴミを洗い流すリンパ排水路の流れを促進することでき、循環の悪さゆえにできあがってしまった脂肪の塊(つまりセルライト)を砕いてくれる働きがあります。

柑橘

(セルライトケアにも最適)

◎自宅で簡単に作れる、オレンジピール粉

では、オレンジピール(または柑橘系の皮)の粉の作り方です。

まず、食べる前に皮の表面を重曹や塩などでしっかりもみ洗いし、表面の農薬をできるかぎり除去しておきます。

次に陰干しにして、完全に乾いて固くなったものを手で適当に砕き、ミキサーなどに入れて粉にします。

粉にした後は、密閉容器に入れて保管しましょう。
(完全に乾燥させたハーブの粉は、湿気さえ防げれば約5年間持ちます)

この粉は、飲んでもよし、そのままフェイスパックやヘアマスクの原料として使えます。
(飲む場合は一日小さじ1/2程度を1~2回で十分です)