■身近なものでヘルスケア&美容。 ~第一回 「玉ねぎ編」part.2~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol.164

玉ねぎ

★玉ねぎはどんな風に健康に役立つの?

 

・冬の「風邪予防」に最適!

玉ねぎはマンガンが豊富で、風邪やインフルエンザ予防に効果があるので、特に今のような冬の寒い間はこの野菜をたっぷり食べるのが予防策になります。

 

・がんや糖尿病と闘う「アリシン」

玉ねぎの二つの植物化学物質「アリウムジスルフィド」「アリルジスルフィド」は、私たちが玉ねぎを食べた後、がんや糖尿病と闘う性質をもつ「アリシン」に変換されます。
また玉ねぎに含まれる別の抗酸化物質「ケルセチン」とのコンビネーションが、数種類の癌のリスクを低下させることがわかっています。

カナダのゲルフ大学で実施された研究によれば、赤玉ねぎは乳癌と結腸癌細胞を破壊するのに最も効果的だったということです。

玉ねぎはがん細胞を殺傷する経路を活性化し、癌細胞にとって有利な環境を悪化させることで増殖を阻害するのだとか。

このため、日頃からのがん予防策として、ハンバーガーに赤玉ねぎを添えることがすすめられています。(ハンバーガーに入れるというところが、なんとも西洋的ですね……)

玉ねぎ

(インディアンスイーツの砂糖含有量は、もはや玉ねぎの薬効が効かないレベル?)

玉ねぎの薬効はまた、スープなどに入れるなどして加熱しても、成分が損なわれることがあまりありません。
そういえば昔から、野菜スープの中には定番のように玉ねぎが入っていたりしますが、このためなのかもしれませんね。

なので玉ねぎ入ったスープは、具だけを食べるのではなく汁まですべて飲んでしまえば、玉ねぎからの恩恵が最大限に受け取れます。

ここまで書いていて私はふと、どうしてインドが「世界で最もがんが少ない国」といわれるのか、改めて納得しました。

インドでは日常的に、赤玉ねぎを生でボリボリやりますし、さらには加熱したものが当たり前のように食べられています。
赤玉ねぎとにんにくがなければ、作れるインド料理はなくなってしまうのでは。というほどに生活の一部として深く浸透している食べ物です。
(ただ、糖尿病が異常に多い国なので、そのあたりがちょっと突っ込みどころではあるのですが。赤玉ねぎはたっぷり食べているけどそれ以上に膨大な量の砂糖を食べているので、もはや糖尿病を予防できていない、ということでしょうか)

今や二人に一人ががんになるといわれる、特異な国、日本。

この国において、玉ねぎは救世主になりえる野菜のひとつといえましょう。

 

・にんにくと組み合わせるとさらに薬効が倍増

玉ねぎとにんにくは、セットで使われる料理が多いような気がしますが、これにはちゃんと理由がありました。
食べ物の風味が増すことはもちろん、この二つを組み合わせると相乗効果で薬効が倍増するのですね。

この二つには共通点があり、抗うつ薬、鎮痛薬、抗凝固薬、抗炎症薬として有効なことが知られています。

玉ねぎ

(赤玉ねぎが入ったインドの典型的なサラダ)

 

・生で食べる方がいい? それとも調理?

玉ねぎは生でも加熱しても、メリットがいっぱいです。
また、昼でも夜でも好きなときに食べれます。
どちらかというと生で食べたほうが、有機硫黄化合物が豊富で、多くの利点があります。

小さいタマネギは約28カロリーで、炭水化物が7グラム入り、鉄分、葉酸、カリウムのほか、ビタミンA、B6、B複合体、Cも豊富。
これらは硫酸化合物、フラボノイド、植物化学物質、ポリフェノールの優れた供給源です。

ある研究によれば、玉ねぎの外側の層ほどフラボノイドの濃度が高く、繊維質と銅の優れた供給源になることがわかっています。
このため、玉ねぎの外側の皮をむくのは最小限がよさそうです。

また、毎回生の玉ねぎを用意するのが面倒くさい場合は、ピクルスのような保存食にしてしまうというのもひとつの手です。
(ピクルスにしても、玉ねぎの薬効は損なわれずにそのまま得られます)

ちなみに市販の玉ねぎのピクルスのほとんどは添加物が含まれているので、手作りがおすすめです。

◎次回も引き続き、玉ねぎのとどまることのない薬効をお伝えしたいと思います。

 

《村上アニーシャ さんの記事一覧はこちら》
http://www.el-aura.com/writer/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3/?c=73188

 

(トップ画像/サモサももちろん玉ねぎ入り)