■アーユルヴェーダ的、冬の過ごし方。part.2~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol. 161

アーユルヴェーダ

今回も前回に引き続き、冬を不調知らずで快適&万全におくるための、アーユルヴェーダ的バランスの取り方をお伝えしたいと思います。

 

★朝の日課にしたがう

冬は、他の季節よりもちょっと遅めの時間に起きることがよしとされています。

(1)やや遅めに起きた後、舌クリーナーで、舌の表面に蓄積した角質やネバネバした物質をこすり落とし、内臓の循環を改善します。なぜ舌の表面をこすると内臓の循環がアップできるのかというと、舌にはツボがたくさんあり、ここを刺激することで内臓が自然にマッサージされます。

(2)次に、シナモン、クローブ、ビルバ(ベール、ウッドアップルなどとも呼ばれています)、ハリタキなどの温める効果が得られる加熱ハーブで作られている歯磨き粉で歯を磨きます。

(3)次に、温かいお湯をすすって排便を促します。

これが基本です。

もし休日などで時間がたっぷりあるようなら、この後に温めたゴマ油で全身をマッサージし、その後熱いシャワーを浴びて、ヨガ、プラナヤマ、瞑想で締めくくります。

ヨガでおすすめは、太陽礼拝のポーズと、胸、喉、副鼻腔を開くようなポーズです。

こういったポーズは冬のカファ蓄積に効果的で、呼吸器官のうっ血を取り除いてくれます。
また、魚、ボート、弓、イナゴ、ライオン、ラクダのポーズもおすすめです。
(さらにできるようなら肩立ちのポーズや頭立ちのポーズもトライしてみてください)

また、冬は季節的に、体に栄養を蓄えるのが最も適した時期でもあるので、どの季節よりも大きい朝食を、ぬかずにしっかり食べてください。

朝のうちに消化の炎に対して餌付けしておかないと、季節的な栄養から体の組織がみるみる乾燥し、ヴァータが誘発されてしまいます。

ヴァータが誘発され、悪化してしまうと、肌や髪の乾燥が促進され、美容面でもよくないのと同時に、不安や心配、落ち込みやすくなるなど、気分への影響も少なからず発現します。

アーユルヴェーダ

(インド時代に愛用していたアーユルヴェーダの歯磨きパウダー〈スースーして濃い味がします〉)

 

★とにかく運動!(室内でもやりましょう)

この時期、ジムに通ったり、ユーチューブで運動の動画を見ながらまねてやってみたり、とにかく運動をこまめにすることが大切です。
そして太陽の光が浴びれる日は、まめに日光を浴びてください。

太陽光線は、浴びるだけで筋肉が弛緩し、体にビタミンDが生成され、季節的な情動障害を和らげる効果があり、体が健康的な睡眠リズムを維持するのを助けます。

 

★食べ物と飲み物について

全粒小麦の無酵母パン、バターミルク、カッテージチーズ(消化の軽いチーズ)、蒸し野菜、ギー(精製バターオイル)で調理した温かいスープ、辛いスパイスをたっぷり取り入れましょう。

また、冬は食欲が増大するので、より多くのタンパク質(菜食、非菜食問わず)を食べましょう。

また、この時期に限っては、消化の炎を発火させる役割も果たせるお酒類、特にワインは、飲みすぎなければおすすめです。

そしてこの時期は、体を冷やす冷たい飲み物系はできるだけさけ、温かいお茶やココア、チャイ、ショウガ茶などを選ぶのが得策です。

 

★とにかく温かく保つ

冷たい風を避け、暖かい服を着て、外で帽子をかぶることを忘れないでください。
体の熱の半分以上は、頭から失われます。
また、耳と首をしっかりとカバーして、ヴァータとカファを調節してください。

 

★風邪を治す

風邪はアーユルヴェーダ的にいうと、カファとヴァータの病気です。
体は、過剰な冷たく湿ったカファの性質を蓄積して混雑と鼻水を引き起こし、同時にアグニが減少して悪寒、食欲不振、消化不良につながり、過剰なヴァータに苦しむかもしれません。

このため、次のようなポイントを押さえつつ、しっかりと風邪を治しましょう。

アーユルヴェーダ

(冬は朝からがっつり食べましょう)

1.風邪の最良の薬、ショウガを使う。

ジンジャーティーを飲み、ショウガと重曹を入れたお風呂に入ってください。
(重曹1/3カップと粉末あるいは生のショウガ1/3カップを浴槽に入れ、首から下を湯船につけます)

2.ビタミンCをとる
みかんなど、ビタミンCがたっぷり入った冬の果物をたっぷり食べてください。

3.鼻の穴に油をさす

鼻の通り道を滑らかにし、風邪の鼻炎による刺激とくしゃみを和らげることができます。仰向けになり、顔を上にして、枕を肩の下に置いて頭を後ろに傾ければ、鼻孔は天井に面します。各鼻孔に3~5滴のギー(温めて液状にしたもの)を入れ、オイルを吸い込むようにして鼻の奥まで入るように嗅ぎます。これは、空腹時にやってください。

4.お湯を飲む

1日数回お湯を飲むと、身体組織から毒素が除去され、風邪の回復が早くなります。

5.乳製品類はさける

乳製品類は典型的なカファフードのため、詰まり(鼻づまり、痰など)が解消されるまでは、ヨーグルト、チーズ、牛乳、アイスクリームなどの乳製品は厳禁です。

寒い冬も、イキイキ快適にお過ごしください。

 

《村上アニーシャ さんの記事一覧はこちら》
http://www.el-aura.com/writer/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3/?c=73188

 

(トップ画像/冬はショウガをたくさん活用)