~銅製の容器に保存した水は「癒しの水」! その得られるメリット part.2~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol. 158

銅

今回も引き続き、銅の容器にためた水の魅力的な効果に迫りたいと思います。

 

★銅の水は三つのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カファ)のバランスをとる

アーユルヴェーダによれば、朝一番の空腹時にこの銅が豊富な水を飲むと、三つのドーシャのバランスがとれます。

三つのドーシャのバランスがとれれば、私たちの体のさまざまな器官や代謝プロセスのいくつかが適切に機能しやすくなります。

 

★他の効果の数々

さらにこの水は、次のようなたくさんの有益な効果があることで知られています。

1.「消化器系のパフォーマンスを向上させる」

銅には、有害な細菌を殺し、胃の中の炎症を抑えるのを助ける特性があり、潰瘍、消化不良、感染症によく、胃の浄化と解毒を助け、肝臓と腎臓の働きを調節し、老廃物を適切に排出する働きがあります。

また、水の中に溶け出した銅は、食べ物の粒子の分解を助け、私たちが食べる食べ物が消化されやすくなり、またその栄養素が体に吸収されやすくなります。

2.「減量にも◎」

いち早く体重を減らしたい時は、銅製の容器にためた水を定期的に飲みましょう。
銅は、先に紹介したように消化器系のパフォーマンスを向上させるだけでなく、体が脂肪を分解して、体にとって必要でない脂肪分を効率的に除去します。

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(ダイエットにも効く銅の水)

3.「傷の治りが早くなる」

銅の持つ抗菌性、抗ウィルス性、抗炎症特性は、傷をすばやく癒す優れた薬になり、またそれとは別に、免疫系を強化し、新しい細胞の生産を助けます。

4.「老化を遅らせる」

顔の小じわ……。
これは老化の症状のひとつですが、小じわが気になってきたら、この水を飲んで銅分補給することがひとつの自然療法になります。
強力な抗酸化剤であり、細胞形成特性のある銅は、フリーラジカル(小じわの増える原因のひとつ)へ対抗します。

5.「心臓の健康を維持し、高血圧予防にもなる」

心臓病は、現代において最も一般的な病気の1つです。
銅は、血圧、心拍数を調節し、悪玉コレステロールなどを下げるのに役立つことが報告されています。

6.「がんへのリスクを軽減する」

現代において一般的になりつつあるがんは、患者はもちろんその家族の両方にとってとても重荷となりえる病気です。

さて、銅はどのように役立つのでしょうか?
繰り返しになりますが、銅にはとても強力な抗酸化特性があり、がん発生の主な原因ともなっているフリーラジカルを撃退し、その悪影響を打ち消すのに役立つといわれています。

7.「感染から体を守る」

銅は自然界では極微量存在することが知られ、バクテリアに対する金属の殺菌効果を持ち、バクテリアを非常に効果的に破壊できるということです。

8.「関節炎の治療に」

銅の持つ強力な抗炎症性は、関節炎や関節リウマチのような炎症を起こした関節の痛みを緩和することでも知られています。
骨や免疫系を強化することからも、こういった関節の炎症に対して完璧な治療薬といえます。

9.「肌の健康とメラニン生成を促進」

銅は、体内のメラニン(目、髪、肌の色を緩和する色素)の生成における主要な成分で、新しい細胞生成を助けるので皮膚の最上層の質感をアップさせ、滑らかでしなやかな肌をもたらすので、美容にも最適です。

10.「貧血解消」

銅は鉄分の吸収にたいし、重要な役割を果たすミネラルです。
体内にある鉄分を吸収し、鉄分レベルを維持するために役立ちます。

11.「脳を刺激する」

脳では、少量の銅が重要な神経伝達物質の形成を助け、これによって脳細胞が互いに「会話」し、効率的かつ素早く機能するということです。

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(ヘルシーなライフを送るために必須のミネラル、銅)

銅は、細胞形成から鉄分の吸収にいたるまで、私たちの体の中で起こるほとんどのプロセスにおいて必要不可欠なミネラルです。

一部の栄養素とは違い、体を銅を作り上げることができないため、摂取する必要があります。

そんな大事なミネラルが含まれる癒しの水を、シンプルに1日たった2~3回飲むことで多くのメリットが得られ、体の病気の多くを予防でき、健康的な生活を送るために役立ちます。

これは活用しない手はありませんね。

◎次回は、案外わかりにくい、銅容器の正しい洗い方、お手入れ方法についてお伝えしたいと思います。

 

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(トップ画像/おしゃれなアンティーク調の銅ケトル)