■「体がなんとなく疲れやすい……。」が普通なら、要注意! 日々を活発にイキイキ過ごすための、副腎ケア。~後編~インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol. 146

オージャス

★私たちの「行為」や「態度」も、オージャスを作り出す

オージャスは何も、食べ物からだけ増えるわけではありません。

日常的なちょっとした振る舞いからも、実はオージャスを高めることができます。

例えば、通りすがりの困っている人をちょっと助けただけで、その後とてもすがすがしい気分になったり、理由もなく心が満たされたといった経験はないでしょうか。

そういった一種、幸せ感のようなものが瞬時に巻き起こったなら、それはオージャスが高まったサインです。

オージャスが高まる行為としてあげられるのは、

*他人や愛する人との絆
*自分を完全に捧げる「真実の愛」
*他人の世話をする
*期待なしに無条件に与える

このオージャスの概念については、西洋科学では認識されていないものの、実際には、出産中に母親、赤ちゃん、そして父親によって分泌される結合ホルモン(別名、絆のホルモン)の「オキシトシン」ではないかといわれ、

このホルモンは、私たちが他人に何かを与えたり、愛したり、絆をもったり、タッチしたり、世話をするときに作り出されるといわれるホルモンです。(オキシトシンについてはバックナンバー138をご参照ください)

ただ、ここでひとつ難点は、あくまでも「期待や必要性なしに無条件で」こういった行為をする場合に限るということです……。

 

★体がひとりでに脂肪燃焼するようリセットする

エネルギーを取り戻すには、体の中にある安定した燃料、脂肪分を、しっかりと燃やすことです。

私たちは日々、あらゆる類の「保存のきく」加工食品に囲まれ、知らないうちに砂糖がたくさん含まれる食品(一見砂糖が入っていない食品に見えても、しっかり隠れて入っていたりします)を当たり前のように食べています。このため、私たちの体は、体内の脂肪を燃やさずに、砂糖をさっさと燃やすことに適応してしまっているということです。

砂糖と脂肪は基本的に両方、燃料ですが、脂肪はずっと効率的で長持ちし、安定して燃えるので、私たちを消耗させません。
一方、砂糖は、体を過剰に刺激し、即効でエネルギーに変換されますが、同時に急速に燃え尽き、体をとても疲れさせ、また渇望させます。

このため、まず体を、砂糖の代わりに脂肪を燃やすように訓練する必要あり、食習慣を変えることで、これを簡単にできるのです。

 

★おやつ(間食)をやめて、1日二~三食しっかり食べる

オージャス

(食事の15分から30分前に水を飲んでおくと消化がスムーズに)

各食事の間に、しっかりと「何も食べない時間」をとることで、体の脂肪は勝手に燃えてくれます。食事と食事の間、5時間以上しっかりと時間をあけましょう。(その中間は、水以外何もとらないようにするとさらに効果的です)
また、食事をとる15~30分前に、グラス一杯の水を飲んで胃を水分補給しておくと、後ほどとる食事の消化がスムーズになるのでおすすめです。

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アーユルヴェーダにおける、副腎を消耗させずにエネルギーを得る方法でした。

 

《村上アニーシャ さんの記事一覧はこちら》
https://www.el-aura.com/writer/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3/?c=73188

 

(トップ画像/人を助けるとオージャスが増える)