■味の効用part.18~6つの味とドーシャの関係(カファ編その2)~ インド生活『村上アニーシャのアーユルヴェーダ』vol.134

今回は、「経験の味」がカファへもたらす影響についてお伝えしたいと思います。

カファドーシャは、三つのドーシャの中で、最も実体のあるドーシャです。

ヴァータやピッタは、「空間」「空気」「火」「水」といった要素からできているということもあり、どことなく実体がなく、曖昧で不安定さがあり、微妙で繊細な部分が占めるドーシャですが、カファは唯一、固体としての有形があるドーシャともいえます。

そんなどっしり感のあるカファでも、やはり、経験するエネルギーの質から、同じように影響を受けます。
では実際に、どんな影響を受けるのでしょうか。

 

★辛味/刺激性のある物事からとても恩恵を受けるカファ

カファタイプの人たちは、気質的に愛情豊かで一貫性があり、社会的にも最も善良な人々といわれています。

そんな安定感バッチリのカファは、安定を求めるゆえにともすれば、日々が単調で退屈、無気力になりがちなドーシャでもあります。

そんなカファの日常には、自由さや自発性、冒険的な要素を刺激スパイスとして取り入れることで、淀みがちなエネルギーにリフレッシュさをもたらすことができます。

このため、より自発的で予測不能な、興奮をもたらしてくれる冒険的な人を周りにおいたり、普段の日常が通用しなくなる、外国への旅行などから、実際に多くの恩恵を受けることができます。
(逆に、気質的に不安定なヴァータやピッタにとっては、カファはとても信頼できる頼もしいキャラです。気質上、スイートでやさしいカファの人たちとつきあうことで、ヴァータやピッタは安定感や愛情のある「甘い」経験を分けてもらうことができます。)

(ロマンチックさも過剰になるとカファ感情がアンバランスになりがち)

 

★過剰に甘い体験は、カファを不健康なパターンにする

過剰にロマンチック、あるいは大げさなセンチメンタルさは、「執着」「所有欲」といった、カファのアンバランス状態の感情を誘発することがあるので、過剰に甘い体験は程々に……。

 

★適度なブラックユーモアや苦味のある皮肉は、カファのバランスをとる

カファのバランスをとるのに役立つもののひとつに、程よい冷笑的なブラックユーモアや乾いたユーモアなどが、意外にも効果的です。

これは、湿って重いカファ質に、程よい「乾燥(ドライ)」質をもたらすことができるからで、過剰にならない程度の乾いたユーモアは、カファにとってはひとつの薬にさえなります。

⇒まとめると、カフェのアンバランスは、「辛味」「苦味」「渋味(収斂味)」をとることで中和できる一方で、「甘味」「酸味」は、即効でカファを悪化させる可能性があるということになります。

(程よいブラックジョークはカファの薬?)

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さて、これまで、食べ物や経験の「味」がそれぞれのドーシャにもたらす効果をお伝えしてきました。

アーユルヴェーダでは、「6つの味」のすべてが、それぞれ独自の重要な役割を果たす、不可欠な治療ツールとして考えられています。

治療ツールとしての味の完璧な組み合わせというものは、個人や住んでいる環境などによって大きく変わってくるので、どのドーシャがアンバランスになっているかをある程度自覚できるようになれれば、しめたものです。

そのときそのときの体やマインドの状態で、どの味を選ぶべきかがおのずと分かるようになります。

これは、自分の体の声に耳を傾けることにも繋がり、体の声を聞くことができれば、それはひとつの病気予防策にもなります。
というわけで、体からのシグナル(声)は、積極的に聞きましょう。

 

《村上アニーシャ さんの記事一覧はこちら》
http://www.el-aura.com/writer/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3/?c=73188

 

(トップ画像/単調になりがちなカファライフには、スパイスで刺激性を加えるのが◎。)