アンガーマネジメント Vol.25「身体を使って感情を制する」

演じることで自分の感情も変える

怒りをコントロールするテクニックに、「24時間アクトカーム」と呼ばれるものがあります。

これは「24時間徹底して穏やかに振る舞うことで、周りの人がどう変化するか、また自分の内面にはどんな変化があるのか」体感するものです。

例えば、朝の通勤電車で足を踏まれたら、いつもは睨み返すけどこの日は気にもとめないで本を読み続けるとか。
そりが合わない上司に嫌みを言われてもサッと受け流すとか。

ちなみに演じる時は、本心からでなくても大丈夫です。
もしもやりにくい場合は、あなたがドラマの俳優で、「すごく冷静沈着で、怒りになんて全く振り回されない会社員」という役で台本を演じるようなイメージでとにかく「演じて」みます。

一応24時間演じてみるのですが、一日続けるのはかなり難しいので、最初は朝の時間帯だけとか、ハードルを低くして始めてみるとよいでしょう。

実は「演じてみる」ことで、自分の感情も変えることができます。なぜなら感情は、身体の使い方によって生まれる場合があるからです。

例えばラフターヨガ(笑いヨガ)のように、最初は楽しくもなんともなくとも、笑っているうちに本当に楽しくなってくるのです。
もしくは、泣いているうちにもっと悲しくなってくるというような状況です。

これは、脳の前頭前野という脳の司令塔みたいな所が、自分の行動を言葉で説明してストーリーをつくり、一貫した自分を保つ働きがあるからです(前頭野には言語中枢があります)。
ですので、これを上手に利用する訳です。

怒りっぽい時だけでなく、ちょっとブルーになったり落ち込んだ時は鏡に向って口角を上げて笑ってみて下さい!
感情をコントロールするには、まずは自分がどんな体の使い方をしているかも意識してみて下さいね。

 

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