サイキック夢見者REMIの不思議な夢の世界~第三話「夢は危険の予知者」①

こんにちは。ワンネスインスティテュート代表・講師のREMIと申します。

Trinity WEBには、これまで「ティーチャ―が体験したシャスタ山ミラクル」や「英国で健康保険適用の自然療法「クリスタルアキュパンクチャー、テラグラムセラピー(TM)」誕生ストーリーPART.1」などの記事を連載させていただいています。「運命向上委員会」でも、読者の方のご質問に回答させていただいていますので、ぜひお読みになってみてくださいね。

今回は「夢」をテーマにさまざまな夢話を連載させていただきます。不思議な夢の世界へ皆さまをご案内します。

 

第三話 「夢は危険の予知者」
「第一話 夢と現実の間で」「第二話 これから生まれる予定の子供と“夢で逢いましょう”」に続いて、今回は眠っているときや、夢に注意を促されたときの体験をお話します。

 

「あぶない!」……叫んだのは誰?

私は幼いころから数多くの不思議なスピリチュアル・ドリームを見ていますが、今回は少々変わり種ともいえる「寝ている間の危険予知体験」と「警告夢」のエピソードをお話します。

私が22歳のとき、とある地方の国立大学の夏の公開講座に父、弟、私、彼で参加した帰り道、高速道路上で起きた出来事です。深夜、父が運転する車は私たちを乗せて中央高速道路を100km/h以上のスピードで走行していました。その車は、父が祖父から借りた大きな外国車。外の音を完全に遮断し、サスペンションが完璧にきいて、振動すら全くといっていいほど感じさせない極上の乗り心地で、100km超で走っているということもすっかり忘れてしまう静けさです。しかも深夜ということもあって、運転していた父を除く全員が完全に夢の中。私も、後部座席でぐっすり眠っていました。

すると突然「あぶない!」という叫び声がして、目が覚めました。そのとき父は車線変更のためハンドルを左に切りかけていたのですが、叫び声がしてすぐにそのハンドルを戻しました。すると左後方の死角から猛スピードで、私たちの車を追い越して前方に走り抜けていく車のテールランプが見えました。もし、父が気がつかずそのまま車線変更していたら、100km以上で走行する車同士が高速道路上で接触していたという状況でした。

 

父は「危なかったよ、叫んでくれて助かった」といいました。
私は自分が眠っていたところ「叫んだ声で目が覚めた」のでアドレナリンも出なかったのかもしれません、「へぇ、そう。よかった…」とまた寝てしまいました。助手席の弟も、隣の座席で眠っていた彼も、この出来事の間全く目を覚ましませんでした。

この出来事について後で振り返って、不思議に思いました。
「目が覚めて、危険を察知したから叫んだ」のではなく、「眠っていた自分が叫んだ声で目が覚めた」とは一体どういうことだろう。父が気づかずそのまま車線変更していたら大事故は避けられなかった、という危険な状況をどうやって眠りながら把握できたのだろう?運転していた父も気づかなかった死角からの車の追い越しを、寝ていた自分が知っていたはずはない…。しかも、ぐっすり寝ていたのに「あぶない!」と叫ぶことができたのは、なぜだろう。というか、叫んだのは一体誰…?

私?それとも、普段は意識していない「未知の部分の私」……?

後日、父と不思議な体験について話をしていると「そういうことってあるんだよ」と、危機一髪で助かった話などをいろいろと話してくれました。
22歳の私は「自分自身の知らないレベルで、自分の状況をはるかによく把握している存在がいるってことなんだろうな」と理解しました。自分たちが「知っている」と思っている範囲なんてほんの少し。それを軽く凌駕する「人知を超えた働き」というものが確かにあるのだろう、と思わされる出来事でした。

 

もうひとつのエピソードをお話します。

スペインへ行ってはいけない理由

私は1999年からイギリスで語学の1年コースに学びました。
コース修了後、数週間のインターンシップ(仕事)と2日に渡る英語の試験とを無事に終えて、2000年6月から3カ月間ヨーロッパの国々を時計回りに旅しました。

この旅行で訪れた街は、フィンランドのヘルシンキ・カンカンパ・ラハティ、スウェーデンのストックホルム、チェコ共和国のプラハ、オーストリアのウィーン、イタリアのベネツィア・ミラノ・コモ、スイスのルツェルン・ジュネーヴ、フランスのアルル・パリ・フォンテーヌブロー・バルビゾン・モレシュル・ロワン、オランダのスキポール・アムステルダム、ドイツのブレーメン、ベルギーのブリュッセル・ブリュージュの、10カ国22都市でした。

この旅行は私にとって、自分という存在の断片を拾い集めながら歩くような「魂の統合」の旅となり、不思議な体験も多々ありました。今回は「夢」をテーマに書いていますので、そのほかの不思議体験はまたどこかでお話させていただくとして、今回はスペインのマドリードへ行こうとしていた折に見た夢についてお話します。

私にとってスペインとは「荒涼とした大地に乾いた風が吹き、風車がゆっくりと回り、そして強い日差しが大地に白と黒とのコントラストを強く焼きつけている」というイメージです。
ギター曲で有名なアルハンブラ宮殿や、アフリカやイスラムの文化の影響を受けた地域にも興味がありますが、このときの私はドン・キホーテで知られるラ・マンチャ地方の景色を思い起こしていたのでしょう。(今ウィキペディアで調べたところ、ラマンチャ地方はマドリードの南に広がる平原で、風が強く標高の高い地域。「マンチャ」の名はアラビア語の「乾いた土地」に由来するそうです)

どうしてもスペインの荒涼とした大地に立つ風車を見に行って、可能であれば学生時代から趣味であった写真も撮りたいと思っていました。しかし、ハンガリーのブダペストで出会ったMさんと旅程を話していると、「スペインは危ないよ。友達はひる日中、公園を通って駅に向かう途中、ナイフでナップザックを切られて貴重品を全部取られたからね。それでもナップザックだけでよかったよ。場合によっては襲われて大ケガすることだってあるから。自分はポーランドでひどい目にあった。気を付けたほうがいいよ」と言われました。
私の中では、何としてもスペインに行きたい!という情熱が勝っていたのでしょう。「情報ありがとう。気をつけるね!」と言い、これまで以上に充分気をつけながら旅行をしよう。と思いました。

~つづく~

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