動く人にだけ訪れる、運命の再起動〜豊かさの循環は、移動するエネルギーとともに育つ

「なんとなく気分が晴れない」
「やる気がでない」
「最近、人との会話すら疲れる気がする」

そんなとき、「自分の努力が足りないのかも」「なにか間違っているのかな」と、自分を責めていませんか？　でも、それは、今のあなたにとって、その場所がもう合わなくなってきているだけなのかもしれません。

■魂のステージアップには、移動が必要

「運が動く」と書いて、運動。運気は、動くことで循環をはじめます。風水では、土地に流れるエネルギーのルートを「龍脈」や「気脈」と呼びます。良い気が流れる場所では、自然と元気になり、物事もスムーズに進みます。反対に、気がとどこおった場所では、心や体に違和感が生まれてしまいます。

スピリチュアルな視点でも、場所の波動と自分の波動がズレていると、人生の流れが停滞するといわれています。つまり、うまくいかないのはあなたのせいではなく、今のあなたにふさわしい場が、すでに変わりはじめているサインなのかもしれません。

魂は、新しいステージに進もうとするタイミングで、自然と移動を促してきます。それは、引っ越しや転職のような大きな変化に限らず、「いつもの道を変えてみたくなる」「知らない街に行きたくなる」など、日常のふとした衝動に姿を変えてあらわれることもあります。

■富裕層マインドは「停滞を感じたら動く」を知っている

豊かさを手にしている人ほど、環境の変化が運気とチャンスを運ぶことをよく知っています。モヤモヤや違和感を無理に我慢しつづけるより、動くことでエネルギーを再構築し、次の流れに乗っていきます。この柔軟さと身軽さこそが、じつは富裕層マインドの本質。「このままでいいのかな」と感じたときこそ、自分の波動が求めている場に移動する勇気が、次の豊かさの扉を開いてくれるのです。

富裕層マインドをもつ人々は、変化に乗る人が流れを変えることを体感的に知っています。だからこそ、停滞を感じた瞬間こそ、豊かさが動きだす好機なのです。

■動けば、思考も波動も変わる

場所が変われば、気が変わる。
気が変われば、人生が変わる。

この言葉は、ただの比喩ではありません。私たちの思考や感情のパターンは、じつは驚くほど「空間」に影響を受けています。不思議なことに、人は動いたあとに体験したあとにしか気づけないことがあるのです。

知らない景色を見て、違う空気を吸って、心が少しゆるんだとき
「あれ、わたし、本当はこうしたかったんだ」
「そういえば、昔こんな夢があったよね」
そんな本音がひょっこり顔をだすこともあるでしょう。

それらは、おなじ場所にとどまっていたときには思い出せなかったこと。波動が変わったことで、ようやく本来の自分の輪郭が浮かびあがってきたのかもしれません。

■波動が変わると、出会う人も変わる

「旅行先で運命の人に出会った」
「転勤をきっかけに人生が動きだした」
そんなエピソードは決して珍しくありません。

じっさい場所の波動が変わると、自分の波動も変わり、次に必要な人や出来事が自然に引き寄せられるようになるのです。波動をあげたいと願うなら、まずは自分がいる空間を動かすこと。それが、人生を自然体で豊かに進めていく鍵になります。

スピリチュアルの世界では、それを波動の共鳴といいます。あなたの波動が変われば、自然と今のあなたにふさわしい出来事が引き寄せられてくるのです。

思考が理解するよりも先に、エネルギーが動きたがっている。だからこそ、理屈ではなく感覚で動きたくなるときこそ、次の扉が開くタイミングなのです。

■精神的自立と移動の関係

前回のコラム「精神的な自立が、なぜお金を引き寄せるのか？」でもお伝えしたように、本当の自立とは「自分の内なる声に従って選び、動ける」こと。移動は、その最たるものです。言葉にできない違和感を、自分自身が感じとってあげることが大切です。
そして、そろそろ次のステージへと、自分の感覚を信じて動く選択ができる人こそ、内なる豊かさを育てていけるのです。

自立とは、けっして誰にも頼らずにひとりで頑張ることではありません。本当の自立とは、自分の内側の感覚を信じて、選び、動く力のこと。