そして、いよいよ東京に行く日となりました。
何だかあのヨガ教室を見つけた時ぐらいにとてもドキドキ、ワクワクしてきました。

前日は入念に地図を確認して、遅れないようにと身支度を整えて眠りにつきました。
そして、紅茶教室の最寄りの駅について、耳をすませばに出てくるような細い路地を通り、やっと紅茶教室を見つけました。

東京にいる紅茶が好きなクライアントさん2人とも合流し、LESSONが始まるのを待ちました。
するとLESSON開始５分前になり、電話がかかってきました。
紅茶教室のスタッフの人が慌てて対応をしていました。でもその電話を切った途端、また電話が鳴り始めました。
そしてそれは３回も続いたのです。

●東京紅茶教室～イギリス将軍編へ～

「大人気の紅茶教室なんですね～」と3人で話していたら、紅茶教室のスタッフの人が慌てて「すみません。今日は初心者グループLESSONだったので、他にも３名様がご予約されていたんですが、今３名様からそれぞれお電話があり、本日はどうしても行けなくなりキャンセルとなりました。ですので、今日は貸し切りで３名様のLESSONをしますね。それではどうぞ宜しくお願いします。」

私達は唖然として顔を見合わせました。
開始５分前に急にキャンセルがあり、貸切LESSONとなったこと、きっとこれは宇宙から何かメッセージがあるのだと急に緊張感が高まりました。

そしてレッスンがある２階の部屋に上がっていくと、ある一人の女性が待ち構えていました。
その女性は独特なオーラが漂っていて、この人は何者なのだろう？　とドキドキしました。するとその女性が、

「今日は私がLESSONを開催することになりました。どうぞ宜しくお願い致します！」

と大きな声で挨拶をしました。

私は、初めましてのその方に唐突に「あなたの前世は何ですか？？」と聞きました。
すると、その方は実に堂々と「私の前世は、イギリスの将軍です!!!」と答えました。
私はその瞬間、ビリビリとした波動を感じました。

今まで初対面の人に、前世は何ですか？　なんて自分の名前も名乗る前に聞いたことは人生で一度もありません。
なのに、その人には突然前世を聞くという失礼すぎると思う心とは裏腹に勝手に声が出てしまった感じでした。

その人のその目はとてもオーラがある目で、ジッと見つめられると委縮をしてしまうような目でした。
そんな私を察してかその方は
「ビビらなくても大丈夫ですからね。でも、あなた中々面白い子ね！　突然前世何ですか？　なんて聞いてくる人いないもの。」
と大笑いをしていました。

●「たまたま」を何度も引き起こした宇宙の采配

「私ね、今日はたまたまLESSONを開催することになったけど、普段はしていないのよ。サロンの主催の先生が今日はできなくて、たまたま裏のドンの私がすることになった形ね。私はこのサロンの先生と戦友？　旧友？　みたいな感じでね、ずっと昔から一緒に紅茶を学んできたのよ。なので、緊急助っ人として私が今日LESSONをすることになったのよ。でも不思議なご縁ね。だって、今日は他に来る予定だった方々が突然３名も土壇場でキャンセルにはなるし、たまたまの奇跡が重なりすぎているものね。今日はきっとあなた方に伝えるメッセージや話があったのでしょう。さあ、とても前置きの話が長くなったけど、そろそろ紅茶LESSONを始めましょうか。」

そして、いよいよ紅茶LESSONが始まろうとしていました。

上野ユリ

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