神さまに導かれ、4か月で人生を劇的に変える~心と身体の引き寄せの法則「神さまのご褒美」 Vol 10 ~

私は、また元の家に戻ってきました。

不思議なことに家は前と同じだったのに、変わってみえた。
少しだけ休んで頭を落ち着かせよう……そう思い、ゴロンとソファに寝転びました。

そして、この奇跡のような体験を思い浮かべていました。
何だったのだろう?? この奇跡の体験は。一晩の記憶が蘇ってきました。
身体が疲れ果てて、もうダメだと思い眠るためだけに宿泊したお宿でこんな体験をするとは夢にも思いませんでした。

「きっとこれは神さまがくれたご褒美だ。」

そう私は思いました。
今までもうダメだと思ったことが人生の中で何度もありました。
私は、もう本来ならこの世界にはいません。
まだ生きているのは、きっと私がまだこの世界で何かの使命を達成していないからだと思います。
神さまは私にいつも優しい……そう思いながら深い眠りにその日はつきました。

 

●月の光が包丁を輝かせた夜の日

その日の夜、不思議なことに今までの人生の走馬灯のようなものが夢にでてきました。
最初は、大学生の時の私が出てきました。
そうあれは1回目に死にかけた体験でした。

大学生の時に、私はストーカーに追われることが何度かありました。
でも厳重な女子寮のマンションに住んでいて、その隣に大家さんが住んでいたので、安心して家では過ごしていました。

でもある夜中にベランダから音がしました。
何だろう?? こんな夜中に?? と寝ぼけながらもベランダの方を見ました。

月の光で包丁がキラキラと光っているのが見えました。
私はその光に冷や汗が止まらなくなりました。
私の身体は生命の危機を感じ取っていました。
突然、金縛りのような状態になり、声も恐怖で出なくなりました。

涙が止まらなくなりました。
「嫌だ、いやだ、まだ死にたくない。まだ20歳だ、これから夢がたくさんある。」
私の魂が叫んでいました。

ベランダの方を見ると、男の人がうずくまって座っていました。
包丁の光がまだキラキラと見えていました。
私は、動けない身体ながら必死に「友達にメールをしたら、きっと大家さんを呼んでくれる。」
そう思いました。
でも携帯電話は手が震えて、もてません。

たったの4文字の「た・す・け・て」の文字がうてず、「た」の文字を打つだけで長い時間がかかりました。

ようやく「た・す・け・て」の文字を友だちに送信しました。

時間はもう既に夜中の1時。
友だちが起きている可能性は低かったです。
でも、私は神さまに祈るような気持ちでいっぱいになりました。

「神さま、助けて、助けて、助けて」声が漏れないようにただ祈りを捧げました。
思えば私は小さい頃から神さまの存在を信じていました。
週1回、神社に通うことはもう小学生の時から20年間ずっとしていました。
神社にいくとなぜか心が落ち着くから、誰に何を言われたわけでもないのに、神社に通い続けていました。
だから私はいつもピンチの時には神さまの存在がでてきたのだと思います。

すると、携帯がチカチカと点滅をしていました。

「どうしたユリ?? 何かあった??」
私はそのメールが見えたとき、涙が溢れて止まらなくなりました。
こんなに泣いたのは人生で初めてかもしれない、そのぐらい涙が溢れて止まらなくなりました。
でももう返信はできませんでした。
身体の硬直状態と恐怖の限界で、メールをうつ体力さえも残っていませんでした。

そしてその時、ついに男が立ち上がり窓をどんどんとし始めました。
「殺す、殺す、殺す」男がつぶやいているのが聞こえてきました。
私は、もう動くことが出来なくてただひたすら溢れてくる涙を止めることができずにいました。

 

●生きていることだけで全ては奇跡

そして男がついに扉を無理やり開けようとした時に、大家さんがベランダからライトを当てているのが見えました。
大家さんが駆けつけてくれて、すぐにその男の人を取り押さえてくれました。
そして同時に友だちが玄関から「ユリ~~~!!!!」と泣きながら駆けつけてくれました。
「たすけて」の文字だけで、友達は全て理解をしてくれて大家さんに電話をして警察にも電話をして駆けつけてくれました。
日頃から友達にはストーカーに悩んでいることを打ち明けていたので、この日も何か悪い予感がして夜中まで起きていてくれたということを後から知りました。

私は、この日神さまや周りの優しい人に本当に感謝をしました。
「生きていることだけで奇跡のことなのだ」と何度も何度も涙が止まりませんでした。
私はこの後も、4回も死にかけた経験があります。
2回目は横断歩道の信号待ちで止まっていたら、飲酒運転の車が突っ込んできて私の前にいたお婆さんが亡くなりました。
3回目は、友達といった遊園地で私たちの乗ったジェットコースターの次が墜落して多くの犠牲者を出しました。
4回目は、教師になり親友が自殺をした日でした。
あの時は初めて自分の命を絶ちたいと思いました。

私は本来ならもう死んでいてもおかしくない存在です。
でもいつも神さまが使者を使わせてくれていると信じています。
どん底に落ちた時に、必ず「私を助けてくれる人」が現れるのです。
そして今回の5回目もまさにそうでした。
身体がボロボロになり瀕死状態になったときに、目の前に女将さんが現れました。

朝、鳥の鳴き声と同時に目が覚めました。
涙が溢れていました。

「生きているだけで素晴らしい、奇跡である」
もう一度神さまは私を生かしてくれました。
何度も何度も助けてくれる優しい神さま。

私はもう一度自分を取り戻す決意を固めました。
「本当の私を取り戻す旅を始めよう」

そう思えた時、涙は止まり空が輝いて見えました。

上野ユリ

 

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