・母からの虐待のトラウマが、今の幸せの邪魔をする⁉︎
こんにちは! 心理セラピストの似鳥陽子です。
大人になった今でも、誰しも心の中に、「小さな子どもの頃の自分」を抱えて生きています。
いわゆる、インナーチャイルドですね。
小さな子どもの自分は、まっさらな心を持ち、まだとても非力です。
ですから、さまざまな体験や出逢いの中で大きく傷ついてしまった時、自分自身を守るために、その記憶や感情に蓋をしてしまうことがあります。
それがトラウマとして、以降の自分の思考や行動に影響を及ぼすこともあります。
インナーチャイルドが抱えているトラウマは根深いものが多いため、繰り返しのセラピーで、少しずつ、潜在意識の奥に、絡んだ根のようにこじれている記憶や感情をほぐして解放していくことが多いです。
けれども、インナーチャイルドは、未来のあなたにステキなメッセージを伝えてくれることもあります。
海を超えてはるばるチャネリングに訪れたCさんは、とても必死な表情で、悩みを訴えかけてきました。
「小さな頃、母に虐待されていました。早く自立して家を出たいと、懸命に勉強して、親元を離れて自活しています。仕事にも慣れて、キャリアアップを考えるようになって、これからという時に、困った症状が現れるようになったんです。大きな物音や人が騒ぐ声に、すごく不安を感じるんです。
我慢して過ごしているうちに、母によく似た先輩が同じ職場に配属されてきました。その先輩と話すたびに、胸が苦しくなって、ざわざわします。集中力も散漫になり、このままでは、今の職場にいられません。これは、母のトラウマの影響なんでしょうか⁉︎」
Cさんのケースは、一見すると、虐待のトラウマがフィードバックしているように見えます。
けれども、チャネリングをしてみると、現れたビジョンは、ピンク色の幼児服を着た、笑顔のCちゃんでした。
・トラウマは思い込みだった。涙とともに、自分のパワーと天命が目覚める
「大人のCさんが当時の自分を振り返ると、虐待で深く傷ついていたと思うかもしれませんが、Cちゃんは、それでも、お母さんのことが大好きなんですね。お母さんを恨んでも憎んでもいない、強い女の子ですよ。笑顔で、お母さん、大好きと言っています」
メッセージを伝えると、Cさんは涙をポロポロこぼしました。
うつむいて考え込んでいます。暫くうつむいていましたが、涙を拭って顔を上げ、こう言いました。
「そう……かもしれません。そう、お母さんが大好きだった。でも、自分が望んでいたような愛情の与えられ方をしなかった。寂しかった。もっと愛が欲しかった。母が私に執着していると、今まで思っていましたが、執着していたのは私だったんですね。なんだ……よくわかりました!」
その瞳は、先ほどと同じ人物とは思えないほど、キラキラと輝いていました。
「眠っていた本心に気づいたんですね! ではどうして、さまざまな症状が現れていたのでしょうか。Cさんには、自分を虐待していたお母さんを心の底から愛することができる、強い心がありますよ。そのパワーは、もっともっと多くの方を元気にできるんです。今の選択……、職場は、本来の道とは違うのではないでしょうか。冷たく閉じ込められている……たとえるなら、刑務所のような場所にいるような感じがします。あなたが本来いる場所ではない。それを伝えるために、インナーチャイルドが影響を及ぼしている感じがします」
Cさんはハッとした表情になりました。
「刑務所……まさにそうです! それで、キャリアアップについても、悩んでいたんです。この職場にずっといていいのかなって。そうか、辞めてもいい、ここに居続けなくてはいけないと、囚われなくもいいんですね!」
ほかに、自己評価が低いことや、恋愛にもお悩みがあったCさんですが、インナーチャイルドからの愛の光が届いたことで、「きっとうまくいく」とポジティブチェンジされ、毎日が明るく輝いているそうです。
そう、Cさんの悩みの根本は、「愛が足りない」ことにあったんですね。
その愛が満たされたことで、Cさんの不安も満たされたのです。
インナーチャイルドもトラウマも、怖れるだけのものではありません。
本当の自分をもっとよく知ることができる、手がかりにできるんですよ。
あなたの毎日が、さらに自分らしく輝きますように^^
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