ザ・メンタル。
何故、僕たちは『引き寄せの法則』を習得したいと思うのか。今更ながら原点回帰してみようと思う。ズバリ、満たされない何かがあるからではないかと思う。人生に満たされている人がいるとすれば、人にもよると思うが必要以上に欲に取り付かれることはないのではないだろうか。貪欲な人は、お金持ちでも、さらにお金が欲しいかもしれない。権力を持っていても、更なる権力を欲するかもしれない。人間は満腹でも別腹を持っている（？）不思議な生き物だ。
別に引き寄せの法則はお金がかかるわけではないし、損をするわけでもないので、使いこなせるにこしたことはない。だから、決して使わない方が良いというつもりはない。どんどん使いこなしてほしいと思う。ただ、僕の場合特にそうだが、お金にしろ、権力にしろ、その他もろもろ欲がでるときは、満たされている状態ではなくて、不足している状況が続いたときだった気がする。
物理的な問題もそうだが、特に何らかの不足によってメンタルが著しく弱ってしまったときに、過剰なほど欲が出てた気がする。それはそうだろうと思う。なぜなら、僕に限らず人は、心豊かに生きたいからだ。心が弱っていて貧しい状態は、何としてでも脱したい。当然だ。
メンタル良好な時の気持ちを刻み込め。
何かが満たされていない状態だから、引き寄せ頼みになる。とはいえ、何度も言っているが、「今すぐ一億円が必要なんだ！」というのは、まず引き寄せられない。引き寄せはタイムラグが発生するというのもあるが、引き寄せ成功のポイントから外れていると、引き寄せは失敗に終わるからだ。
引き寄せは、たぶん心が穏やかな状態の時に発動する。悪い引き寄せなら、興奮していても発動するが……。たとえば、ガクガクブルブル興奮しながら、「今日は嫌なことがありそうだ」と強く思っていたら、誰かに怒られたとか、仕事で失敗したとか、きっとイヤなことを簡単に引き寄せられる。誰だってイヤなものは引き寄せたくない。
だから、『悪い引き寄せは、興奮していると直ぐに発動する』と覚えておくと良いだろう。必要以上にセカセカしていたり、メソメソしていたり、イライラしていたりするときは、ぜひ、それを思い出してほしい。そうすることで、間違って悪い引き寄せをしてしまうことはなくなるだろう。
ただ、誤解しないで欲しいのだが、感情には意味があるし、大切なものだ。だから、ネガティヴな感情を必ずしも否定しろと言っているのではない。度を越えて自滅しない程度に留めて欲しいだけだ。メンタルが安定しているときは、邪念が少ないこともあり、良い引き寄せが発動しやすい。これお言っておくが、メンタルが安定しているときは「秒速で一億引き寄せられますか？」と質問されても困る。そういう問題ではない。
メンタルが安定していると、心のアンテナ（？）、第六感（？）、引き寄せセンサー（？）の感度が上がる。そういうイメージだとわかりやすいだろうか。なので、日頃から、メンタルの調子が良いときは、その時の心の状態をしっかりと身体に刻み込んでおくといい。人は、調子のいいときの状態はスルーしがちだが、覚えておけると間違いなく得をする。
引き寄せすることを忘れる。
引き寄せのコツとして、天に委ねるというものがある。ぶっちゃけ、イメージするだけしたら「引き寄せの神様、あとはヨロシク！」と、丸投げして忘れてしまっていい。これも個人差があるし、引き寄せの方法にも向き不向きがあるので強制するつもりはないが、天に委ねることができるということは、心が穏やかな証拠だと僕は思っている。
「天に委ねる？ そんなことしたら、潜在意識から消えちゃうじゃないか！ 四六時中アファーメーションし続けないと！」という焦りや不安が出てきてしまうのであれば、天に委ねるということそのものが反発になってしまうので、やらない方が良い。
これは自身の体験を元にして言えることだが、天に委ねることに慣れてくると、いつの間にか、引き寄せを意識する頻度も減っていく。とはいえ、朝の最低限のルーティーンはある。仕事に向かう移動中に、一通り毎日、同じようなアファーメーションは繰り返している。逆にいえば、それ以外の時間は、あまり引き寄せの法則をいしきしなくても、それなりに満足な日常を過ごせる。
ここが重要なのだが、それなりに満足な日常を過ごせるということは、わざわざ何かを引き寄せる必要もないので、これこそ理想な状態だったりする。自身の心身の健康、小さな幸運、他人に心身の健康、小さな幸運。これらを毎日、引き寄せ続けられるようにルーティーン化すると、細かい引き寄せはあまりしなくても事足りてくる。もちろんピンポイントで引き寄せたいものがあれば、その都度、引き寄せの儀式を行うが。
こんなふうに、わざわざ引き寄せなくても、満たされた状態を僕は『引き寄せのオートメーション化』と呼んでいる。これは我ながら最強クラスの引き寄せのコツだと思っている。心穏やかな状態をできるだけキープする。引き寄せのオートメーション化をする。これは、僕のとっておきの引き寄せ法だ。ぜひ、試してみて。
