ココロセラピストが語る!?『等身大の自分とセルフイメージ』とは?~自分を知り、行動する~

なりたい自分

人は変わらない。

人の本質は、まず変わることはありません。「三つ子の魂百まで」なんて言いますものね。

なんていう話をすると、「じゃあ、人って変われないなら「成長もしないよね……」なんて思ってしまう人も、もしかするといるかもしれません。

でも安心してください。本質は変わらないかもしれないけれど、そうじゃないことは変えられるんですね。

自分という存在の上に。

自分をなんでもかんでも美化すればいいわけではありません。

チートとか。あるいは、自分ではない何者かになることはできません。

僕はセルフイメージの重要性は大事だと主張する側の人間です。

だけど、自分自身の本質を無視して作り上げたセルフイメージを作れとは言っていないです。

たとえば、「僕、ドラえもんになりたいんです」とか、思ったとします。

これは本質的に無理なんです。だって、僕たちは人間だから。

それに、ドラえもんはネズミが大嫌いですが、僕たちがわざわざネズミを嫌いになる必要もありません。

というか、たぶん、あなたの名前、ドラえもんじゃないですよね。

ドラえもんになることはできませんが、自分がどんなタイプの人間なのか知ったうえで、ドラえもん的な何かを目指して、その影響を受けた自分になることはできるわけです。

自分という存在の上に、自分らしさの延長上に、なりたい自分、理想の自分を当てはめて行くことが良いです。

具体的なポイントを絞れ。

「ドラえもんになりたい」という例を具体的にしていきましょう。まず、あなたはあなたで、ドラえもんにはなれません。それを受け入れます。自分は他人にはなれないですから。私は私、僕は僕なんですね。

じゃあ、どうして、ドラえもんになりたいと思ったのでしょう。

ドラえもんになれたら、今の自分と何が変わるんでしょう。

たとえば、学校にも仕事にも行かずに、ずっと家に居られていいなって思ったからでしょうか。

だとすると、ずっと家にいられるのって、ドラえもんじゃなくても良いんですよ。

秘密道具をたくさん持っていて羨ましいっていうのもありますよね。

じゃあ、たとえばアイテムコレクターになりたいのかって考えると、きっとそうじゃないですよね。

必要な時に必要な道具があれば良いのかなって。

なんでもかんでもアイテムを収集する必要ってないんです。

いつも、のび太くんや仲間たちと楽しそうにしていて羨ましい。

そういうのもあるかもしれません。

僕がなりたい自分とは。

今、いろいろ挙げてみましたが、僕自身がドラえもんになりたかったとして、それを深堀していくとこうなります。

・学校にも仕事にも行かずに、ずっと家に居られていいな⇒通勤が大変なのはゴメンだ。知らない人と接するのが実は得意じゃないんだよね。シフトに振り回されるなんてゴメンだ。なんでだろうって考えると、色々見えてくるんですね。たとえば、僕は、のんびり暮らしたい派なんです。昼寝したいし。それって、もはやドラえもんじゃなくて、のび太くんですよね。

体力の回復にも時間がかかるし。そうすると通勤ストレスで疲れるとかだと自分の中で辛いんですよ。(※これはたとえ話なので、実際は通勤ストレスはほぼないです。)通勤に時間を割きすぎると家事に割く時間が取れないんです。そうすると、ドラえもんにならなくても「時間を上手に使うにはどうすればいいんだろう?」という意識に切り替えて実現可能な限り実行に移してみることはできますよね。

ここで、タイムマネジメントのスキルを身につけて成長することができます。

・秘密道具をたくさん持っていて羨ましい⇒僕が欲しいものって、たとえば移動手段。車はあった方が良いですが、必ずしもフェラーリが欲しいとかそういうわけじゃありません。さすがに古くなりすぎて乗れなくなったら困りますが。あと、僕は本が好きなので、もっと本を読みたいんです。でも、結局それに充てる時間や、本の保管場所が問題になってくる。そうなってくると、さっきの例みたいに時間管理のスキルを身につけるのが手ですね。あるいは本当に読みたい本を明確にすれば優先順位も決めやすいし出費も減りますよね。本の保管場所は確かに欲しいですが、永遠に読まないであろう本を大量に保管するとなると、それはそれで大変だし、レンタル倉庫を借りてまで、本を増やしたいかというとそうでもありません。なんて考えると、常日頃から、何が必要で何が不要かを考える習慣を身につけると良いのかなと。必ずしも物をたくさん所有することが目的ではないんだなと。

・いつも、のび太くんや仲間たちと楽しそうにしていて羨ましい⇒確かにそうなのですが、ドラえもんは、のび太くんとは仲良しですが、他の人間関係はそうでもないんですよね。人脈が多いわけでもなければ、深くかかわっている人間が多いわけでもない。つまり、それって、もしかすると自分に当てはめると、ドラえもんとのび太くんのように、ずっと一緒にいられる(?)親友が欲しいんだろうなと。でも、現実には、みんなそれぞれ生活があり、事情があるので、いつでも一緒に遊んでいられるわけではありません。ドラえもんは、のび太くんと親友ですが、時にはキツイことを言わなければならないことだってあるわけです。のび太くんにしても、ドラえもんのために動くことだってあるんです。そんなことを考えていると、相手の事を信頼することが大事なのかなとか、その為に自分がどんな言動をすればいいのかなとか、そっちの方が大事に思えてきます。人間関係って、結局、日頃の自分自身の言動の結果だと思うし。

まだまだ成長できる。

完璧な存在、神様のような存在になることはできません。

でも、こうやって自分自身を冷静に見つめ直していくと、自分自身が何を考えていて、何を望んでいるのかが見えてきます。何をどうすれば自分自身のQOLが向上していくのか。

自分自身をどうやって成長させていくのがベストか、というポイントがどんどん見えてきます。

私が私である、ということは変えられませんが、今の自分と明日の自分は別の自分です。

自分がどんなヴィジョンを持ち、どんなセルフイメージを抱き、どんな言動をするかで、明日の自分がどんどん進化していくんですよ。 

 

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