ココロセラピストが語る!? 自分自身、そして自分の身の回りを見つめなおす時期がやってきました! ~『5S』って何ですか?~

身の回り

悲しきかな、僕の部屋!

僕の部屋は、残念なことに汚いです。
こういう話をすると、「え? そうなんですか? TATSUMIさんって、キレイ好きなイメージがあるんですけど……」と言っていただけたりもします。
ありがとうございます。そんなふうに見てくれて。
でも、本当はものすごく、散らかし魔なんです。

僕が何故キレイ好きに思われているかというと心当たりがあるにはあります。
それは、仕事の時は徹底して環境整備に務めるからだと思います。

特に仕事だと自分以外の人に大きく影響を与えるので、美化活動には命を懸けます。
本当は仕事に限ったことだけじゃないんですけど、誰かと関わるなら環境が大事になってくるので関係個所は徹底的にキレイにしておきたいんです。

特にトイレ。飲食店なんかだと一層気になるんですけど、味がどんなに美味しいお店でもトイレが汚かったら一気にテンション下がるじゃないですか。
なんというか、上辺だけ取り繕ってればいいやって思ってるのかなって感じちゃうから。飲食店じゃなくても。

キレイな場所って安心するじゃないですか。
危険管理もされてる感じがするので安全面にも気を配っているような感じしませんか。

そういう環境でこそ、人と人との関係って育つと僕は思ってるんです。なので、仕事の時は徹底してるんです。でも、潔癖ってわけじゃないですよ。意識の問題で。

というわけで、プライベートになると一気に疲れちゃって気が付いたら散らかり放題なんですよね、自分の部屋。

特に本が多すぎて。
昔はカセットテープ(ご存じですか?)がたくさんあって、風呂桶一杯分くらい友達にあげたら喜ばれたこともあります。
本もたくさんあるので、たくさんあげたりしていました。
図書館に持っていくと、引き取ってくれたりもするんですよね。
でも、気が付くと、元に戻っていて足の踏み場もないんです。嗚呼、何故。

とはいえ、「部屋って自分の心の中の状態をあらわす」って言いますよね。
僕の心は、ええ。はい。きっと、散らかっているのでしょう。
というわけで、割と多めに自分の時間を作って可能な限り、自分の頭や心の中を整理整頓してはいるんですが……。
はい。それだけじゃなくて、部屋も、ですよね。自戒の念も込めてカミングアウトしました。

 

『整理』と『整頓』

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先ほど、整理整頓という言葉を使いました。
整理と整頓でワンセットみたいな、四字熟語みたいな印象が強いかもしれませんが、実はそれぞれちゃんと意味があるのをご存じですか。
ご存じじゃないのは僕くらいですか。すみません。せっかくなので一緒に整理と整頓について学んでいきましょう。

整理。要するにおかたづけです。不要なものを取り除くことです。

たぶん、僕が苦手なのはこれなんですね。
「不要なもの? そんなのないよ。 これのどこが不要なの?」っていちいち考えてしまうので、先に進めないんですね。

だって、モノには魂が宿っていて、この世の存在に意味のないものなんてな……いえ。別に怪しげな思想を広めようとしてるわけじゃないですからね。
経験談から言うと、思い切って捨てて後で後悔することが多かったので。
でも、自分の意思で提供したものに関しては別なんです。
大切にしてくれる人、必要としてくれる人の手元に渡ったなら、そのモノも幸せだろうと思えるから。

整頓。これもおかたづけなんですが、こっちは取り除くのではなく、並び変えることですね。
必要なものをいつでもササっと取り出せたら気持ちいいですものね。
でも、これがまた不思議で。僕はちょっと違うタイプですけど、こんな人いませんか。部屋中散らかっていてモノが溢れている人。
しかも散らかっている自覚のない人。彼らは決まって「自分が座っていて手を伸ばせば物が取れるように、そういうふうに置いているんだ」と。
だから、たとえば善意でおかたづけしてあげたりすると迷惑がられるという。
物の場所がわからなくなったといって混乱するそうです。

ちなみに整理ができないと整頓できませんよね。

ここがポイントです。だってキャパシティ・オーバーだったら、整頓できませんものね。
なので、必要なものとそうでないものを分類してから、並べなおす必要があるわけです。これが整理整頓ですね。

 

ここで突然の『5S』とは?

身の回り

突然ですが、『5S』という言葉をご存じですか。
いいえ。『ドS』ではありません。嫌いです。そんな怖い人。と、くだらないジョークはさて置いておくとして。

『5S』というのは5つのSのことです。
というと、Sのつく英単語の頭文字なんだろうなって思うかもしれませんが、違います。日本語です。
N〇Kも英語っぽいけど日本語ですよね。関係ないけど。
『5S』は『整理』、「『整頓』、『清掃』、『清潔』、『躾』のことです。『さ行』だから『S』なんですね。

話の流れで既に『整理』、『整頓』のお話をしたのでここでふたつクリアです。
何がクリアなのかは聞かないでください。

僕が意識すべきは、たぶん、『整理』……。

では、残りの3つの話をしましょう。

『清掃』

これはちょっと複雑です。清掃と言えばお掃除。でも、『5S』の清掃は、お掃除だけでなく、そこに整理整頓もミックスしたイメージです。それらをチェックする仕組みなんかも大事になってきます。汚れを取るだけじゃないってことです。
「これ、本当にここで良いのかな?」と整理整頓したものを再検討するっていうか、そんな感じですね。しかも汚れも落とされている。これができると作業効率が格段にあがりますよね。整理整頓が進化した、という感じでしょうか。

『清潔』

汚れなく、衛生的。こんな状態そのものですよね。整理整頓、清掃がしっかりとされた状態を保つ意識とでも言えばいいでしょうか。気まぐれで、ごくたまに、なんとなく、それっぽくする……ということではなくて、常に美しい状態をキープして、根を張るような。定着させようって話です。

汚れたところって、なんとなく、更に汚してもバチが当たらないというか、構わないような感じがしますよね。逆にキレイなところって、汚しちゃいけないような神聖な気持ちになるというか。だから清潔って大事なんですよ。

『躾』

ビシッ! バシッ! ドカッ! バコッ! え? 何の擬音かって? それはもちろん躾です。言ってわからない人は、痛い目を……。はい。今の時代、これは良しとされていませんので、くれぐれもご注意くださいね。

『5S』の中で、何故かこれだけ急に雰囲気変わりましたよね。
厳しくなったというか。しかし、厳しくしなさいってことじゃないのでご安心ください。
簡単にいうと、せっかくの良いことなんだから、今までの『S』を大事にしてルールをきちんと守ろうね、ということです。

まずは自分が有言実行。
やってみせ言って聞かせてさせてみて褒めてやらねば人は動かじ、山本五十六。
そんなことをしながら、ちゃんと自分以外の人たちにも教えてあげなきゃね。

無理に一気にすごいことをする必要なんてないんです。
お互いに、少しずつ、できるところからコツコツ始めて『5S』を実践していきましょうね。

 

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