「嗚呼、TATSUMIさん、つらいんですね……」って話がしたいわけじゃなくて、みんな、それなりにつらいと思うんですよ。
だから、僕は「細く長くしあわせに生きる」という価値観が好きなんですけど。
つらいことって、たくさんあるけど、小さなしあわせを、きちんと噛みしめて生きていくライフスタイル。
これは『新しい生活様式』とは真逆で、昔からある日本人的な考え方。
ちなみに、誤解しないで欲しいんですが、日本人的価値観こそが正しいとか、素晴らしいとか、そういう話じゃないですよ。
新しい何かではなく、昔からある素晴らしいものってあるよねって話です。
鬼滅の何が、そんなに僕たちの心を打つのかって、たぶん、優しさと、弱さと強さを前面に押し出しているからだと思うんですよ。
とにかく、主人公や、その他登場人物、つらそうなんですが、それでも、何度でも立ち上がる主人公。
コロナであろうとなかろうと、人って、いつ、惨めになるかわからないっていうか。
楽しいときもあるけど、つらいときって本当に多くて。でも、人って生きていくしかないわけじゃないですか。
でも、ただ生きていれば良いのかっていうと、そういうわけじゃない。それこそQOL(人生の質)を問い続けなきゃいけない。
そんな中で、きちんと自分軸を持っていると、つらくても立ち上がれるっていうか。
自分の言動の影響
「鬼滅が面白いのはわかったけど、結局仲間がいるからでしょ! 私は誰にもつらさを理解されてくれないし、敵だらけなのよ……」って思う人も多いと思う。
確かにそうなんです。
僕も凹むときは大抵、そこに行きつきます。
そして、そんな自分が、ものすごく嫌になったりします。
ただ、鬼滅の主人公、運だけで仲間に恵まれたわけじゃないですよ。
ちょっとだけ基本ストーリーに触れますね。
主人公は家族が鬼に殺されちゃうんですね。
生き残ったと思った妹は鬼になってしまった。
もう、この時点で、超うつ展開ですよね。
そこに鬼を退治する強い人が出てくるんですが、当然鬼と化した妹を殺そうとするんですよ。
ここで主人公は、ただ投げやりになっていたわけじゃなくて。
家族が死んで、妹が鬼になって、その妹も殺されそうになっている。
本当に大ピンチなんです。
でも、彼は、必死で妹を守り、妹の未来を信じ(絶対に人間に戻すという誓いを立てるというか……)、鬼退治する、ものすごい強い人に立ち向かっていくんですよ。
その結果、その人は心打たれて、妹を殺さないでくれたんです。
さらに、主人公に希望を見出して、師匠まで紹介してくれるんですね。
そこから先も、つらいことだらけなんですけど、そうやって、自分軸をしっかり持って生きているからこそ、徐々に信頼を得て、仲間が増えてきたんだと僕は思ってます。
最初から運だけで、仲間に恵まれている訳じゃないんです、主人公。
だから、あなたが今もし、地獄のどん底のような状況で、孤独を感じていたとしても、絶対にふてくされたり、諦めたりしないで欲しいんです。
きっと、前を向き続けていれば、誰かが気づいてくれるから。
その想いは誰かに伝わるから。
何が言いたいかって言うと、もし、あなたがつらい状況であっても
・ 自分軸を持つ
・ 諦めない
・ 孤独に押しつぶされない
これを意識して欲しいっていう話です。
余談ですが、鬼滅の刃って『〇〇の呼吸』っていう技がたくさん出てきます。
あれも興味深い。
呼吸って大事なんですよ。当たり前だけど。
「生きる」って「息」だと思うんですよ。
息を吸う、吐く。
僕たちはその結果、生きていられますよね。
つらいときって「息苦しい」って言いますよね。
それって、呼吸なんです。
呼吸を意識することで、自分自身をコントロールできるんですよ。
僕も常々、「深呼吸しましょう」とか、オススメしてますが、呼吸を意識すると本当に良いですよ。
難しい呼吸法じゃなくていいので、ちょっとした時間にでも、呼吸に意識してみてください。
心と身体が、案外楽になりますよ。
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