ピンポーン。インターフォンがなりました。
「なんだよ、こんな夜中に……」。
布団の中の僕は心の中で思いました。
僕は眠い目をこすりながら渋々布団の中から出ると、ドアを開けました。
すると、見知らぬ中年男が話しかけてきました。
荷物がどうとかなんとか言っていました。
僕は眠かったので、うまく聞き取れませんでした。
宅配か何かだろうか。
でも、男はそれっぽい制服を着ているわけではありません。
すると男は勝手に家の中に入ってきたのです。
意味が分かりません。
男は荷物を受け取る人物がこの部屋にいるだとかなんだとか、意味不明なことを言っていました。
いやいや。ふつう自分の荷物を見ず知らずの人の家に送らないだろう。
僕は思いました。
でも、男は容赦なく部屋に入ってきました。
「ちょっと、待てよ……」
僕は男を止めようとしたのですが……。
第三夜
えっと、僕は何をしていてんだっけ。
前後の脈絡がわかりません。
そうだ。僕は空を飛べるんだった。
とにかく、空の上で、考えてみよう。
僕は空に舞い上がりました。
スーパーマンのようにスピーディに動くことはできませんが、ある程度僕は自由に空が飛べるんです。
これは前にお話ししたかもしれませんが、僕は夢の中で飛ぶ練習を繰り返してきたので、今じゃ、夢の中で、その気になれば飛べるんです。
……ってことは、ここが夢の中だって認識できているのかっていうと、それがまた微妙で。
夢の中で飛べるってことを知っていて、今、飛んでいるってことは、ここは夢の中だよね。
なんだけど、そんなことを考えながらも、実はここが夢の中かどうかなんて、既にどうでもよくなってて。
とにかく飛べるときは飛んでおこう。
僕は思いました。
行く当てがあるわけではありませんが、いわゆる散歩です。
適当にウロウロと空を飛んで遊びました。
夢はコントロールできる!
第三夜は悪夢じゃなくてよかったです。
ちょっと説明します。以前も同じテーマで話したのですが、夢はコントロールできるんです。
詳しいことが知りたい方は、過去の記事を参照してみてください。
夢の中の世界が必ずしも同一とは限りませんが、練習次第である程度操れるようになります。
僕はやったことありませんが、もしかすると、夢そのものを自在に操れるかもしれません。
ずっと前、僕は低空飛行をしている夢を見たんです。
何度か、そんな夢を見たときに、もしかして、練習すれば、上手に飛べるんじゃないかって夢の中で気づいたんですね。
その理屈に従って、夢の中で「飛ぶ」というキーワードが浮かんできたときは、率先して飛ぶ練習をしてたんです。
そうすると、自転車を覚える感覚でどんどん、飛べるようになってきたんです。
最初は高いところに行けば怖かったし、スピードを出しても怖かったのですが、慣れれば、まったく気にならなくなります。
といっても超スピードは出せないんですが。
別に飛ぶ夢じゃなくてもいいんですけど、どんな夢でもハッピーエンドで終わらせられるようになれば儲けものですよね。
それを思い出したら、それ以降は、怖い夢はたぶん、見てないです。
もっとも、僕は悪夢を見るのが比較的多いので、また見るかもしれませんが、それはそれで、仕方ないかなと。
第一夜のパターンは、もう、どうしようもない。
夢の中でも本能的なことって優先されちゃうみたいで。怖かろうがなんだろうが、眠い時は眠いんですよね。
だから、夢をコントロールするまでもなく、眠ければ寝ちゃっても良いのかなって思ってます。
雪山で遭難してるとかだったら、寝ちゃダメだけど。
夢に支配されないで!
ここでワンポイントアドヴァイス。
夢に深入りしすぎないでねってこと。
これ、大事だから。
夢は良い夢も悪い夢もあるけど、そんなに執着しないでね。
気になる気持ちはわかるんだけど。
そういうのが影響して、潜在意識がどうとか、心理学がどうとか、スピリチュアルがどうとか、勉強しているうちに詳しくなって職業になっていく人もいるけど。
ユングがなんといおうが、夢が百パーセント、めちゃくちゃ大事なメッセージを伝えているとも限らないので。
もちろん、夢分析や夢占い(厳密には違うものですよ!)も、時には有効ですが、「あの夢はいったい私に何を伝えようとしているのだろう……」って毎回毎回、ずっと考えていると、逆に、それが自己暗示になっちゃって変な夢を見る原因になっちゃうかもしれないからね。
また、変な解釈をしちゃって、それを思い込んでしまった結果、怪しい行動に繋がってしまった……なんてことになると、単なるヤバい人だから。
夢を夢として単純に楽しむ。
夢をコントロールして楽しむ。
簡単な夢占い程度でエンタメとして楽しむ。
この程度が良いんじゃないかと、僕は思います。
ただ、どうしても気になる夢があるなら、それはそれで、意味があるのかもしれないですね。
でも、「こうに違いない!」って勝手に思い込むのはお勧めできないので、そんなときは、カウンセリングを受けるなどして、ちょっと自分の生活、生き方を客観的に見つめ直してみると良いかもしれません。
そんな中で、もしかすると、「あ、あの夢って、こういうことだったのかも……」とふに落ちる瞬間があるかもしれませんよ。
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