昆虫の話
さて。僕も過去と現代を行ったり来たりして遊んでみます。
そこで、最近、気になっているのが昆虫。
子供のころ、昆虫が大好きで……って話になると、なんだか風流な気もするんだけど、そういうことではなくて。
僕は今も昔も、インドア派だから。ビバ! ステイホーム!
今の子も、昆虫って好きな子が多いみたいで。
偏見の目で見てしまうと、今の子って架空生物とかの方が好きなのかと思いきや、ちゃんと昆虫なんかにも興味を示してくれるんですね。
これは純粋にうれしい。
時代の影響もあるから、昔みたいにどこにでも昆虫がいるわけじゃないから尚更。
僕自身は、さっきも言ったようにインドア派で昆虫で大はしゃぎってタイプではなかったので、あまり共感はしてあげられないんだけど。
でも、命と触れ合う機会っていうのは人生において滅茶苦茶大事だと思う。
だから、昆虫と触れ合えるタイプの子なら、どんどん接してみて欲しい。
ここでトリビア。3歳くらいまでの子って、あまり生命がどうとか意識してないんですね。
当たり前と言えば当たり前なんだけど。そういう概念をもってなさそうだし。
だから、ちびっ子が昆虫に興味を示していても、残念ながら自然に対しての興味を示したというわけではなく、単に面白そうに映っているだけ。
オモチャとか、そういう自分を楽しませてくれるツールのひとつとして認識してるっていうか。
じゃあ、時々見かける、昆虫を殺して喜んでいる小学生は3歳と同レベル、もしくはサイコパスなんじゃないかって?
正直に言えば、一定数はそういう子もいるでしょうね。
自分の子が笑顔で昆虫の手足をもいでいたり、踏みつけていたりしたら一気に将来が不安になるというか。その気持ち、わからなくはないです。
でも、それは必ずしも知力が低いとか、メンタルに問題があるとか、そういう問題だけとは限らないので、そんなに気にしなくても大丈夫。
ただ、小学生くらいだと、昆虫にも命があることは知ってはいるけど、『命の重さ』までは、まだ学びきれていないというのもあります。
絶対じゃないし、個人差も大きいけど。
昆虫って、手足が抜け易い構造になってたりもするので。
抜け易いと、抜いてみたくなる気がしないでもありません。
ちなみに、それは彼ら昆虫にとっては自己防衛手段だったりもするそうです。
敵に捕まったら、手足一本犠牲にして逃げ切れるなら安いものだと。
とはいえトカゲのしっぽみたいに、切っても生えてくるわけじゃないので、昆虫的には障害になってしまうんですが。
まぁ、人間って残酷だから、敢えて一本だけ足を残して様子を見て楽しんだりするんだけど。
手足を捥いで別の昆虫の近くにわざとおいて食べるように仕向けたり。
ぶっちゃけ変態だと思うけど、子供ってそういう時期が何故かあるというか。
とはいえ子供は子供で、きっと、そういうものを観察して、この世に生まれた宿命というか、生きていくための残酷さというか、そういうものを学んでいくのかなと。
あまりおススメはできないけど、一種の通過儀礼的なところはあるんですよね。
客観的に見てるとヤバい子にしか見えないけど。
そういうことを通して成長していくっていうか。
自分を振り返ると、やっぱり残酷なことは結構してたと思う。
たとえば、アリの脚を引っこ抜いたり、やっぱり、そういう記憶はある。
アリの巣を踏みつけたり。
別にむしゃくしゃしていたわけじゃないんですよね。
今考えると、単に楽しかった。もしかすると、自分の強さをアリたちに見せつけたかっただけなのかもしれない。
僕だけじゃないと思うけど、人って少なからず「強くなきゃ生きていけない!」
といったような思いってあると思うのね、本能的に。
同時に「強ければ生殺与奪さえも許される!」みたいな考えもあるのかもしれない。
ちなみにこれは僕の中では思い出すと気持ち悪くなるというか怖くなるというか、黒歴史に該当する記憶。
でも、必要な黒歴史であることも認めてたりするわけ。
徐々に飽きてくると、自然にそういうことしなくなるので。
ずっと続けてたら、問題だと思うけど。
特に日本は四季があるので、昆虫と遊べるのって主に夏だと思うし、寒くなっても昆虫を外まで殺すために探しに行ったりしないし。
興味が薄れていくきっかけも、あるにはあるから。
ただね、「あ、子供が昆虫を殺しても、それって気にしなくていいんだ!」って安易に開き直らないでくださいね、大人は特に。
子供って『お試し行動』しますから。
何を試すって、大人の反応ですよ。
わざと問題行動をして、相手の出方を見たりする子って多いですよ。
特に悩みを抱えている子、孤独を感じている子なんかはね。
そこでナメられれば子供は大人をナメてかかってくるし。
真剣に向き合ってあげたら逆に信頼されるようにもなるし。
ちなみに、それを大人は『挑発』として見るんじゃなくて『ヘルプ信号』だと解釈してあげてくださいね。
さて。
秋が深まってきたら、寝る! ウェルカム、秋!
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