ココロセラピストが語る! 結局、何をやってもダメな人とは?

ダメ人間

ボクはダメ人間……?

ダメ人間、あるいはクズ人間。はい。僕のことです。
生きていてすみません。
……といきなり悲観的な出だしで本当にすみません。

冒頭から、穴があったら入りたい気持ちになってきました。

さて。今回のテーマはダメ人間です。

「アイツはまったくダメ人間だよな……」
「私ってダメ人間なのかもしれない……」

口に出さないまでも、少なからず心の中でそんな言葉を使っている人も少なからずいるのではないでしょうか。

人間ってまったくもって評価するのが好きな生き物ですよね。
かくいう僕自分をダメ人間だと思って勝手にいじけていた時期もありました。
はい。厳密には今も時々、そんなふうに思える瞬間もあります。
一方で自分のことを棚に上げて他人を勝手に見下してしまうこともあります。

そして自分のことであれ他人のことであれ、好き勝手言い続けているうちに「結局、ダメ人間って何をやってもダメだよね……」という結論に達してしまうのです。

 

結局、何をやってもダメな人って一体……!?

結局、何をやってもダメな人、ダメ人間って、何なのでしょうか。
いろいろな解釈があるとは思いますが、僕はこう思うのです。
ダメな人、ダメ人間というレッテルを貼る人がダメ人間を作りだしているのではないか、と。

たとえば、恋愛をイメージして下さい。魅力的な相手が目の前に現れたとします。
実際はどんな人なのかはわかりません。
でも、わずかな接点だけで相手を完璧な相手と思い込んでしまったり、理想の相手と思い込んでしまったり、もしくは運命の相手だと思い込んでしまったりしませんか。

でも、よくよく考えてみてください。
その人が素晴らしい人だというのは本当だとします。
でも、それはその人の一面に過ぎないのです。
仕事上の時だけ輝いているだけでプライベートはからっきしかもしれません。
もしかしたら雰囲気だけステキなだけかもしれません。

恋愛成就したとして交際が始まったとしましょう。
『あばたもえくぼ』という言葉があります。
簡単に言うと惚れた相手は欠点さえも素晴らしく見えてしまうという現象のことです。

しかし、深くかかわっていると冷静さを取り戻します。
そうすると、だんだん相手の悪い面が見えて来て、「あれ? 私、なんでこんな人と付き合ってるのかしら……?」なんて思い始めたりする人いますよね。

そうです。実際は完璧な人や理想通りの人なんていないのです。
これと同じで、ダメ人間というレッテルも幻想なのです。
確かに欠点だらけな人もいます。
でも「全部ダメ!」とか「人として終わっている!」というのは若干言い過ぎな気がするのです。

「何をやってもダメ」という言葉を安易に使ってしまっているうちに、本当は何かしら長所や魅力があるのに、それを否定してしまっているが故に真実が見えなくなってしまっている可能性もあるのです。

ダメ人間

僕は仕事柄、よく人間観察をしています。
たくさんの人に「TATSUMI先生は洞察力に優れていますね!」とか「TATSUMI先生はよく人を見ていますよね!」と褒めて貰っています。(みんな褒め上手で嬉しいです!)

自分でも、たまにちょっぴり天狗になって「そうかもしれないな……」なんて思うこともあります。
でも、だったら僕が自分や他人のことを誰よりも的確に見抜けているかというと決してそういうことはありません。

「○○さんって××な人だとばっかり思ってたけど、実は△△な一面もあったんだな……」という具合に、その人の人物像がちょくちょく書き変わったりもしています。
もちろん良い面も悪い面も、です。

なので、そう考えると『ダメ人間』というのは、仮にそうだとしても一時的なもので、あらゆることに対してダメな人間なのかと言えば、必ずしもそうではなく、常に何かしら変動があるということです。

苦手分野が多いからダメ人間に思えてしまうのかもしれません。
でも、苦手分野が多いこととダメ人間は必ずしもイコールではないのです。

「何をやってもダメ!」と思える人を思い出して見て下さい。
能力的に一般的なレベルではなくスキルに問題アリな人もいるかもしれません。

でも、性格が良ければダメ人間とは言えないし、言わないと思うのです。
逆に、宝の持ち腐れ程、あらゆる面でスキルを持っている人がいるとしても、性格に問題があれば評価は著しく下がってしまってダメ人間のレッテルを貼られてしまうかもしれません。

 

ボクの想い……。

ダメ人間

僕はそんなに素晴らしい人間ではありません。
たくさんの人に褒めて貰っていますし、もちろんそれは良い気分ですが。
これからも褒められ続けたいです。

一方で僕はものすごく『ダメ人間』扱いをされたことも一度や二度ではありませんでした。
確かに自分自身でも、思い通りの自分と乖離し過ぎていて自己否定をしていた時期もありました。

でも、今もこうして元気に生きていますが、それはちゃんと理由があるのです。
自分はダメ人間なんだと決めつけない事によって、自分の可能性が広がって行くのです。
逆に他人に対してもそうです。
自分の得意な部分に関しては、そこが人間関係の突破口になるかもしれません。

時には関わりたくない相手と出会ってしまうこともあると思います。
でも、これも当たりまえといえば当たり前なのかもしれません。
でもそれは相手が人間のクズとは限らないし、単に生理的な問題で好きじゃなだけかもしれません。

ぶっちゃけ相性の影響力も大きいのです。自分が誰かにどう評価されるか。
自分が相手をどのように認識しているか、も、ますます重要になってきます。

嫌いな人は嫌いで仕方がありません。
そこを無理しても良いことはありません。

もし、扱いにくい人がいたら、そっと手を差し伸べてあげて下さい。
そして危険を感じたら、そっと離れて様子を見て接し方を考えてみてください。
きっと、どこかで何かの役にはたっている。
僕はそう信じているのです。

 

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