ココロセラピストが語る！　私の人生こんなハズじゃなかった!?～思いがけない人生でふと立ち止まってみると～

後悔、我が人生……？

多くの人たちがこんなふうに感じています。
「私の人生、こんなはずじゃなかった……」と。

僕も、以前は、そんなふうに考えたことが何度もありました。

では、「こんなはずじゃなかった……」というのなら「どんなはずだった？」と自問自答したくなりますよね。

実はこの質問。
具体的に答えられる人ってあまりいません。
カウンセリングやコーチングを受けたことがある人なら明確なゴール設定がされていて、そこに向かって人生を進んで行くので「いつかこうなってるはず」的なヴィジョンが具体的だったりするかもしれません。

とにかく「どんなはずだった？」と聞くと「えーっと……お金持ち……？」「えーっと、とりあえず結婚して、子供がいて……みたいな……？」「えーっと……普通……？」というような回答が多いと思います。

どれもアバウトですよね。

自分に貼ったレッテル

アバウトなヴィジョンしかないということは「こんなはずじゃなかった……」と言ったところでよくよく考えると奇妙なのです。
自己矛盾というか。

だって、「どんなはずだった」がないのですから。

にも関わらず「私の人生、もう終わりよ！」といった考えにとりつかれてしまって、気がつくと自分自身の人生に『後悔』というレッテルを貼って生きていたわけです。
自己否定を続けながら。

最近では「自己肯定感を高めましょう！」と言った話をよく耳にするようになったと思います。
しかし、これもまた奇妙な話で、よくよく考えて見ると、そもそも自己肯定感を高める前に、無駄に自己否定する必要がないわけです。

現時点で、めちゃくちゃ人生に満足していて、輝いている状態だったら、それは誰だって嬉しいと思います。
でも、そんな人ってたぶん激レアだと思います。
まずいません。

なので、たとえそんなに輝かしい、俗に言う『リア充』じゃなかったとしても、そんなに後悔する必要はないのではないかなと思うのです。

具体的なヴィジョンが浮かんだなら、今この瞬間から、そこにシフトすれば良いだけだし、浮かばないけど、じっくり考えて見たいと思ったら、やっぱり、今この瞬間からじっくり考えて見れば良いのです。

一体何が不満なのか？

人間の多くは極論を言えば、みんな少なからず欲求不満だと思います。
性的な意味合いだけではなく、広い意味で。完全に欲求が満たされている人というのは躁状態の人くらいだと思います。
……というか、そもそも、それで別に良いじゃないかと思うのです。
その小さな不満が結果的に次につながる原動力になるのですから。

「なんで、これ、ダメだったんだろう？」「どうしたら、これ、良くなるんだろう？」「もしかしたら○○したら△△は□□になるかもしれないぞ！」「あ。思いきってアレをやってみようかな！」という具合に、僕たちは自然と次に向かってシフトして行くと思うのです。
というか、そんなふうに生きてきたと思うのです。

案外忘れてしまうのですが、実はこれこそが大事なのです。
人はそれを『成長』と呼びます。
100％思い通りの人生ではないにしても、人は知らず知らずに何かを学んで学習速度こそ個人差がありますが、何かしら学んで成長しているものです。

納得いくか行かないかは別として、自分の人生を通して経験して来たことを安易に『後悔』のレッテルで否定してしまうのではなく、そこで得た教訓を糧に、未来に意識を向けて欲しいのです。