ココロセラピストが語る! 私以外はみんな敵!? ~人間を信じない生き方

敵

私以外はみんな敵!

ときどき「自分以外はすべての人間が敵だ!」と熱弁している人がいます。
気持ちは分からなくもありませんが、残念ながらそうではありません。

地球の人口は70億人を軽く超えています。
冷静に考えれば70億人が敵だなんて、どう考えてもありえませんよね。
日本の人口だけでも1億2千万は超えているわけです。
では1億2千万人が全員敵かというと、それもありえません。

 

落ち着けば大丈夫!

「私以外はみんな敵!」といったような偏った考え方をしてしまう人は、一度深呼吸をして冷静になる必要があります。

「ほら、そうやってアゲアシを取るじゃないか! やっぱり、あなたも敵じゃないですか!」と思う人もいるかもしれません。

でも、それは違います。
僕は、そういう人たちも、冷静になれば違う視点が見えてくる能力をちゃんと持っていると信じているのです。

「冷静になれば」と言いましたが、冷静な状態ではない人を常に興奮しているとか、いつも冷静さが足りないとか、そういうことが言いたいわけではありません。

仮に冷静さを失っていたとしても、興奮状態が続いていたとしても、意味も無く、そういう状態になっているわけではない事はちゃんとわかっていますからね。
そういう状態にならざるを得ない状況が続いてしまったのですよね。

敵

 

そうならざるを得ない状況って……?

自分を取り巻く小さな環境。
それが小さな世界ではなく世界のすべてに思えてしまうことってあるんですよね。

たとえば身近な環境で言えば、家族、学校、会社。近所。

家族との時間が長い人で、家族関係が上手く行っていなかったら……。
学校の人間関係が上手く行っていなかったら……。
会社がブラックだったら……。
近隣住民が怖い人たちだったら……。

少なくとも自分を取り巻く世界は敵だらけに見えてしまうかもしれませんよね。
自分の生活に関係ある身近な人間関係の与える影響力はそれほどまでに大きいです。

でも、思い出して下さい。
それは世界のごくごく一部にすぎないということを。

 

私以外がみんな敵だと思えてしまう弊害とは?

自分以外全員敵。

そう思ってしまう最大のデメリットは「だったら、生きている意味がないじゃないか……」という発想につながってしまうこと。

ときどき社会に対して強い不満を持ち過ぎて無関係な人たちを巻き込んで事件を起こすタイプの人がいますよね。
そういうニュースを耳にする度、とても悲しい気持ちになります。

でも、どんなに自分以外が敵に見えても、敵ではない人を攻撃してしまったら、それこそ後悔すると思うのです。

もしかしたら、自分が気づかなかっただけで、素敵な人たちはたくさん存在しているかもしれない。
そういう可能性を頭から否定してしまうと、とても勿体ないのです。

「私が困っていても誰も助けてくれなかったじゃない……」と思うこともあるでしょう。
でも、それって特定の人たちの話ですよね。

しかも必ずしも薄情だったのではなく、助ける手段やタイミングに問題があって助けられなかった人たちだっていると思うのです。
そういう人たちは、少なくとも敵ではないのです。
また救いのシグナルが届かなかった人たちだっていると思うのです。
そういう人たちも敵ではありません。
もし次に何か問題が起きた時は、率先して助けてくれるかもしれません。

むやみやたらと仲間を薄情者とか実は敵だったのではないかとか思わない方が良いです。

全員敵。
自分自身が地球全体に対してそういうものなのだと思い込んでしまった時点で、この世は地獄になります。

でも、実際はそうではないのです。

 

とても不思議な話

若い頃の話です。
夜の上野の街を徘徊していました。
たぶん、僕は疲れ切っていて、周囲から見ても決して爽やかには見えなかったと思います。

ある時、見ず知らずのすれ違ったお兄さんが、ポンと僕の方に手を置いて、静かに「頑張れよ」と言って、去って行きました。

よくよく考えれば奇妙な話なのですが、僕はなんだか救われた気持ちになったのです。
今、執筆していてふと思い出したのでこのエピソードを書いたのですが、それ以外の記憶は何故かあまりありません。
あまりにも一瞬のことだったので。

ほんの一瞬の出来事ではあったのですが、とても印象強く今も記憶に残っています。
たぶん夢ではなかったはず。

だからというというわけでもなく、ただそれだけの話なのですが、ちょっとスピリチュアル的な話ですよね。
ほんの一瞬すれ違っただけの人に声をかけられて、救われたなんて。

何が言いたいかというと、こんなふうに、偶然かもしれませんが、希望というかパワーというか、そういう何かを与えてくれる人って確かに存在しているということなのです。

必ずしも味方が身近な人間とは限りません。
見ず知らずの人が味方になってくれるということも不思議とあり得るのです。

敵

 

というか私はどうありたいのか?

自分以外がみんな敵かどうかは別として、そもそも自分は誰かの味方になってあげたいとは思わないのだろうか、という問いも重要です。

「敵の味方をしてどうするんですか?」と思うかもしれません。
でも、自分が相手にとって敵じゃないとわかってもらえたら、相手も自分を信頼してくれるかもしれませんし、結果的に味方になるかもしれません。

善意はまずは自分から。

与える側であってください。
もしかしたら損をすることもあるかもしれません。
でも、ギフトブリンガーの心で善意を配り続ければ、あなたの周囲には頼もしい仲間たちで溢れかえるに違いありません。

 

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