ココロセラピストが語る！　人生は誰がつくるの？～思い込みを再構築する～

僕たちが世界を、物事をどう解釈するかは自由です。
どんな人生を歩むのも自由です。
ただし、環境や他者の影響がまったくないわけではありません。

あなたにも心当たりがあるかもしれませんが、思い出してみてください。
他人をコントロールしようとしたことありませんか。

「そんなこと思うはずないじゃないですか！」と思うかもしれません。
でも、「実は私、苦手な人がいるんです……」ってたぶん、思ったことありますよね。

苦手な人がいるせいで学校に行きたくない。
会社に行きたくない。

「あの人が私に嫌がらせをしなければ、私はもっと充実した生活が送れるのに……」とか「あの人が私を苦しめる」とか思うと「あの人がいなくなってくれれば……」とかいう考えに至りませんか。

それって自分ではなく相手をコントロールしたいわけですよね。
だって本来なら自分がいなくなれば、その嫌な人と関わらなくていいわけですから。

「でも、悪いのは私じゃなくて、あの人だから、私が去るなんて変じゃない？」と、言い訳したくなるかもしれません。

自分が自分の人生をどうとらえるかは自分の自由です。
ただ悪人であろうとなかろうと相手を自分の都合で簡単に操る権利はないのです。
影響は与えられますけどね。

コントロールできるのは自分であって、他人ではありません。
相手がどう思うか。
どう行動するかの決定件は相手が持っているのです。

だとすると、人生が自分の思い込みというのは嘘だと思うかもしれません。
でも「戦う」「逃げる」「和解を目指す」「様子を見る」「祈る」「誰かに相談する」「徹底的に話し合う」などの選択肢は自分で選べます。
今言った選択肢以外の選択肢を追加する権利もあなたが持っています。

何らかのきっかけで和解できるかもしれません。
思い切って仕事は失うけれど退職したら次の職場は居心地が良いかもしれません。
相手を叩きのめしてスッキリするかもしれません。

それは行動してみないとどうなるかはわかりません。
でも、自分が本気で最善と思える考えを考え抜いて、覚悟を決めて決断して実行したなら、あなたの人生の質が下がることはないと思います。

相手が悪いのだから相手がどうこうしてくれれば良いと思ってしまう気持ちは決して間違っていません。
それが正直な気持なのですから。
ただ、この人生は誰の人生なのかと自問自答すると、やっぱり自分の人生なわけです。

私の人生、どうカスタマイズしよう？

「今、私の現状は〇〇だ。私は△△な人生を歩みたい。そのために私は私なりに考えた結果、□□という決断をした！」

と、動き出すとあなたの世界が動きだすのです。

嫌いな人が嫌がらせをしてきたら確かに迷惑です。
ただ、その現実が納得いかないのであれば自分なりに現状を変えていく方が良いですよね。
文句を言っているだけでは情況は変わらないですから。
場合によっては、不平不満を撒き散らしているという現実を作り出してしまって、他者に影響を与えてしまうかもしれません。
その自分が作り出してしまった現実が反映してしまいます。

「あの人のせいで私は不幸だ！」という世界を強く意識しすぎて、文字通り、その人のせいで不幸な自分を存在させる世界を生みだしてしまうのです。

ただし、「その人のせいで不幸になる」という世界を確定させたのは自分とも言えます。
何故なら、その人がどうであれ、結果的に自分がしあわせを感じられれば良いのですから。

戦わず、逃げず、愚痴も言わず耐えるという決断をしたとして。現状が続くだけかもしれません。
でも、「理不尽な接し方に屈することなく、強い人だ！」と周囲の見る目が変わる可能性だってありますよね。
他人を操ることはできませんが、自分の考え方と行動で影響力がはたらき、巡り巡って周囲が動くということはありえるのです。

逆に周囲の影響をあなたが安易に信じすぎたり、影響を受け過ぎたりすると判断を誤ることもあるので注意してください。

たとえば本当に酷い人が会社にいたとして。
退職を決意しても上司に「ここで通用しないなら他に行っても通用しないよ。逃げ癖がつくだけだよ」と言われてしまったら。
こういう時も、誰かの言葉ではなく、自分の心と本気で向かい合った方が良いです。

「ここで通用しないなら他に行っても通用しない」という考えが本当にそうだろうか考えた方が良いです。
それこそ思い込みなのです。
自分に制限をかけてしまって新たな可能性を閉ざしてしまうのです。
「他に行けば成功する！」という思い込みも危険かもしれませんが、自分がきちんと考えた末に「やっぱり残った方が最終的にしあわせにつながるだろう！」と思えば残った方が良いし、新たな可能性に賭けるなら、そこを去れば良いのです。