お皿を割ってしまった……!
お腹がすいたので、そろそろお昼ごはんでも食べようかなと台所へ。
料理をしていたらなんと! お皿をうっかり落として割ってしまいました。
「だから……なに?」という感じですよね。
別に高価な皿というわけではありません。
うっかり手を切ってしまったとかそういうこともありません。
ただ、お皿が割れてしまった。それだけです。
まぁ、僕がドジなだけです。
ココロは動いている
ココロって動いているのです。
ココロが動くから「感動」することができるのです。
だから、ココロが動くことを極度に怖がる人がいますが、そんなに怖がらなくて大丈夫ですよ。
ココロが動くのは生きている証。
僕たち人間は動物です。
動く物です。
動くのは身体だけではありません。
あまり気づかないかもしれませんが、ココロも常に動いているのです。
お皿が一枚割れてしまった。
たったこれだけの出来事でも、ココロの与える影響ってものすごく大きいのです。
お皿が割れただけでココロの感じ方は様々
僕は「あちゃー。割れちゃったよ。片づけるのメンドクサイなー……」と思っただけで済みました。
普通に片づけて、料理続行。
お昼ごはんも何事もなく食べ終わりました。
食べ終わって一段落ついて食器を洗って片づけていると、あることに気が付きました。
「僕って、元気ってことだよな……」と。
元気だと、何事もなかったかのようにテキパキと行動出来ますし、食事も、ちゃんと楽しむことができますからね。
お皿ひとつ割れただけ。でも、ココロが不安定な状態だったり、弱っていたりしたらどうでしょう。
「不吉だわっ! きっとこれから私の身に不幸がやってくるに違いないわっ!」と、思ってしまう人って一定数はいるのではないでしょうか。
あるいは「お皿を割ってしまうなんて、俺はなんてマヌケ野郎なんだ!」と自分を責め始めたり。場合によっては、急に「嗚呼、私ってなんて不幸なのかしら……死んだ方がマシよ……」なんて深刻になってしまう人もいるかもしれません。
これは決して大袈裟な話ではありません。
面白おかしくするために盛っているわけでもありません。
人のココロは常に動いているのです。
だから、同じ人でも状況によって感じ方が変わることもありえるということなのです。
お皿を割ってしまった現場を怖い人に見られていて何を言われるかわからないという状況だったら僕もきっと、たかだかお皿ひとつ割ってしまっただけでも大混乱していたと思います。
「おい、お前。なにやってんだよ。注意力が足りないんだよ!」なんて怒鳴りつけられたらどうしようとか、そういう状況だったらお皿が割れた瞬間に血の気が引いて怯えてしまっていたかもしれません。
また、日頃からものすごいストレスを抱え込んでいたとしても「なんで、こんな酷い目に遭わなければならないんだ……」と思ってしまうと思うのです。
「こんな酷い目」ではないと冷静に考えればわかるのですが、それどころではなくなってしまうのです。
スピリチュアル系の方だったら「お皿が割れるということは、運気の流れが変わってきているんだ! もしかしたらお皿が私の不幸の身代わりになってくれたんだ! ありがとう!」という感謝の気持ちになるかもしれません。
この場合だと、ネガティヴというより、お皿が割れてしまったことで、むしろココロがポジティヴに動いていますよね。
ちなみに僕は、そんなに難しいことは考えませんでしたが「今まで、お皿として頑張ってくれてありがとう!」という気持ちは浮かんできました。
これは普段から僕が、人であれ、物であれ感謝の気持ちは持っていた方が良いと思っているから、自然にそういう想いが浮かんできたのだと思います。
でも、それは僕の価値観であって、誰かにゴリ押しする気はまったくありません。
何を言いたいかというと、実際は大したことの無い出来事でも、人によって、状況によってココロの感じ方が大きく変わってしまうということなのです。
お皿が割れて悲しいのはわかるけれど……
感じ方は、人それぞれです。
ただ、気をつけて欲しいことがあります。
人は何らかのネガティヴな要素をたくさん抱えていると、小さな刺激にも過剰な反応をしてしまうことがあります。
これは極めて重要です。
すぐにキレる人っていますよね。
なんで、そんなことで怒っているのかわからない人。
迷惑極まりない話です。
サイコパスのように罪の意識が欠如している人も困りますが……。
すぐキレる人が落ち着いている時に改めて「さっき、なんであんなに怒っていたの?」と聞くと「……そうだよね……。そんなにキレる必要あることではなかったよね……」という意外な反応が返ってくることも稀にあります。
冷静に考えたら、そんなに怒ることでもないとわかるのに、急に激怒された方は理由もわからないし、本当に迷惑です。
場合によっては「キレる場面ではないのに私にキレたの!?」とキレられた方が正当な理由なくキレられたことで喧嘩になってしまう危険性もあるので本当に注意して下さい。
お皿に話を戻します。
お皿一枚割れただけで「私は不幸だ」とか「死にたい」と思ってしまうのであれば、これは、正直、話が飛躍しすぎていると思います。
「そんなふうに思ってはいけない!」という気はありません。
ココロがそういうふうに感じてしまったことは、紛れもなく真実だと思うのです。
でも、その時の自分が本当に冷静(元気)だったのか。それともストレスが蓄積して元気じゃなかったのかを一旦考えて欲しいのです。
人は誰しもストレスがありますし、悲観的になってしまう時もあるでしょう。
特に悲観的になってしまった時は、ココロがネガティヴに大きく揺れ動いてしまうのです。
だからこそ、そんな時に本来ならばそんなに悲観的にならなくても良かったのではないかという場合もあるので冷静になって下さい。
「今の自分の感情ってどこから来ているんだろう?」
ネガティヴにココロが大きく揺れ動いた時は、ぜひこの質問を自分に投げかけてみて下さい。
もしかしたら、それはそんなに悲しいことではないかもしれません。
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