タバコがわかりやすいかもしれません。
タバコが好きな人は、いつでもどこでもタバコを吸っても特に問題ないわけですよね。
だから路上喫煙している人を見かけても特に何も思わないです。
でもタバコが苦手な人は路上喫煙者を見かけると「ここでタバコを吸うなよ!」と怒りたくなりますよね。
これ、非常に難しいのですが吸って良い場所であれば「ここで吸うなよ!」と怒るのは、気持ちは分かりますが、ちょっと筋違いなのです。
喫煙者が禁煙地帯でプカプカしていたら「いちいち細かいこと言うなよ!」なんて言おうものなら大問題になりますよね。
食事もそうですね。
双方の好みが明らかに違った場合は、きちんと話し合いをしないと何処で何を食べるか一方的に決めることはできません。
デートを考えればわかると思いますが「俺、美味しい店知ってるんだ!」といって、相手が嫌いな食べ物の店にムリヤリ連れていったらフラれてしまいますよね。
双方が一方的に『自分のものさし』で「俺はニンニクが大好き! 彼女もニンニク料理を勧めたら喜ぶに違いない!」と何も考えずに押し通してしまうのは危険なのです。
状況判断ができれば、相手の好みに合わせるか、相手の意見に委ねるか、話し合う余地があるか、など対処法がチラホラ見えてくるのです。
でも、空気を読み過ぎるとそれはそれで気まずくなるのです。
無理に相手に合わせると「なんか……楽しくなさそうだけど……大丈夫……?」なんて思われてしまうかもしれません。
だからと言って「俺、かつ丼!」「私、パスタ!」と一方的に自己主張して一歩も引かないと、喧嘩になってしまうわけです。
その気まずさがイヤだから、相手が望んでいそうな事を察して、何事もなかったかのように耐えて立ち振る舞ってしまう人が多いのでしょう。
そして疲れてしまう。
人間はみんな違うって思い出して!
ここで思い出して下さい。
気まずくなりたいから相手に合わせてしまう。
気持ちは分かりますが、そもそも人間はみんな違う存在なのです。
みんな個性があり各々の人格を持っているのです。
そして、それこそが尊いのです。
だから、双方があからさまに場の空気を悪化させるわけでなければ、軽い気まずさなど気にせず、意見して良いのです。
人って自分と違う相手と接するから楽しいのです。
恋愛感情ってまさにそうですよね。
自分とは違う存在だからこそ憧れたり、魅力的に感じたりするわけです。
学校や職場もそうですが、コミュニケーションの醍醐味は、自分とは違う存在と心地よい摩擦を繰り返しながら、お互いにとって最善の道を思考錯誤しながら未来に進んで行くことだと僕は思います。
自分の意見や気持ちを相手にわかって貰えたら嬉しいですよね。
逆に相手の考えや気持ちも素直に言って貰えると嬉しいですよね。
最初から相手の意見が自分と違ったらキレる気満々の人もたまにいますが、それは正直レベルが低いので相手にするだけ無駄なタイプです。
そういう人がたくさんいる場所だったら、その環境を直ぐにでも抜けだした方がいいです。
自分の考えや意見を受け入れて貰えなくても、双方にとってプラスになる意見を出そうとする姿勢こそ、素晴らしいと思うのです。
そして、相手の言い分を理解したいと思う気持ちもとても大切です。
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