ココロセラピストが語る! 言葉が人の人生を変える ~思いやりの言葉を習慣にしよう~

言葉の暴力

イジメって何故無くならないのか。
パワハラって何故なくならないのか。

理由はたくさんありますが、言葉が如何に相手に強い影響を与えるかわかってないというケースも多いと思います。

「たかが言葉じゃないか」程度の認識で、軽い気持ちやその場の気分で暴言を吐いている人は最悪です。
悪意があろうとなかろうと、それは紛れもなく攻撃なのです。
でも、自覚がないから、相手が傷つこうが、極論を言えば死んでしまおうが、罪の意識は無いのです。

最近、知人友人たちからパワハラの話を聞くことが一気に増えました。
決して笑えません。

実際には銃で撃たれたわけでも、刀で切りつけられたわけではなくても、彼らは間違いなく弱っているのです。

思考量は低下するし、眠れなくなるし、体調も悪くなる。そんな日が毎日続いたら、本当に辛いです。

僕もいろいろな仕事をして来ましたが、当然(?)パワハラも結構受けてきました。
毎日のように嫌味を言われたり、アゲアシを取られたり、その他諸々、言葉の銃弾を浴び続けると本当にキツかったです。

朝目覚めると具合が悪くなり、出勤していると運転中に呼吸が苦しくなったり。
無理して出勤すると案の定イジメられ、帰宅中、車の中で、ふと意識が飛んでしまったり。

これ、かなりマズイですよ。
最悪、自分だけでなく、他人まで巻き込んでしまいますからね。
それが続くと、次第に自分という存在を否定したい気持ちになってくるわけです。
同時に、自分が罪人であるかのような気持ちになったりもしてくるのです。
不思議ですが、本当です。

強がっても仕方無いので本音を語っていますが、たかが言葉で、僕はそれほど辛い思いをした事があります。
もしかしたら、この記事を読んでいるあなたも似たような経験があるかもしれませんね。

そういう状態になる前後は少なからず誰かに相談すると思うし、もしかしたら相談されることもあると思います。
特に相談される側の人は注意して下さい。

 

傾聴

相談する人は追い詰められています。
困っています。
だから相談しているのです。
まず、それを忘れないで下さい。
忘れると、せっかく頼って話をしてくれた人を追い詰めて、状態を悪化させてしまいます。

「君にも問題があるんじゃないの?」「他人のせいばかりにしてない?」「なんで○○しないの?」「勇気を持って戦えば?」「我慢しなよ」etc……。
そういう言葉はくれぐれも安易に使わないようにして下さい。

良かれと思って助言したり、叱咤したりする気持ちはわかります。
ただ、自分が実際に悩んでいる時に、それを言われたらどんな気持ちになるか考えてみれば、すぐにそれが間違いだとわかると思います。

「嗚呼……この人に相談するんじゃなかった……。なんで私は弱っているのに、追い打ちをかけるような言葉を浴びせて来るんだろう……」

そう思うと思います。

助言したいにしても何にしても、まずは相手の話をじっくり聴いてあげて下さい。
相手の気持ちを理解してあげてください。
共感可能なら共感してあげて下さい。

本当に手に負え無さそうだったら、カウンセラーやセラピストに話をするように促してあげて下さい。

結構多いのです。
相談したことによって心の傷が悪化する人って。
でも、しっかりと相手の言葉を受け止めてあげることで、ほんの少しかもしれませんが相談した人は心が軽くなると思います。

満面の笑みで「へぇ、そうなんだぁ」と、カウンセラーの真似をする必要はありません。
ただ、真剣に相手の言葉に耳を傾けてあげれば良いのです。

そして、最後に、こう言ってあげて下さい。

「私は、あなたの味方だよ」

と。

 

あとがき

本でもないのにあとがきって変ですが、なんで今回、こういう話をしたのだろうって考えてみたら、昨年のこの時期(2017年11月)に、母が亡くなったのでした。

だから、死の連想が彼を思い出させたのかもしれません。

言葉は武器ではありません。
言葉は自分や大切な人たちを幸せにするための強力な道具です。

改めて、それを思い出したこの瞬間に感謝します。

 

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