ココロセラピストが語る!『印象と自分』とは? ~ 自分がわからなくなっていませんか? ~

ジョハリの窓

自分という存在を説明するのはなかなか厄介なものです。
ところで『ジョハリの窓』という言葉を聞いたことがありますか。
心理学の専門用語なのですが、もしかしたら学校で習ったことがある人も多いかもしれませんね。

ものすごくどうでも良いのですが、この言葉はジョハリさんという人が提唱したんだろうなと思うかもしれません。
でも、実はそうではないです。

ジョセフさんとハリーさん。
二人で考えたからジョハリで良いかという感じで『ジョハリの窓』になったそうです。

ミュージシャンで『コブクロ』というユニットがあるのですが、小袋(コブクロ)さんという人がいるというわけではなくて、小淵さんと黒田さんという人たちがいて、二人合わせてコブクロなのだそうです。

……という話をするとなんとなく『ジョハリの窓』という言葉を聞いたら、「実はジョハリさんという人がいるわけじゃなくて……」と漠然とでも思い出せるようになったのではないでしょうか。

ちなみに、まだ僕は『ジョハリの窓』の本題に入っていませんが、既にジョセフさんとハリーさんは、もしかしたら少しはユーモアのある人たちなのかもしれないなんてキャラクターイメージになりませんでしたか?

では早速『ジョハリの窓』について触れて行きましょう。
これは簡単に言うと「私って一体……?」という問いに対して4つに分けるとわかりやすいのではないかという考え方です。

1:開かれた窓……自分も他人も知っている
2:気づいていない窓……自分は知らないが他人は知っている
3:隠された窓……自分は知っているが他人は知らない
4:誰も知らない窓……自分も他人も知らない

この4つをひっくるめると、なんとなく「これが自分というものなのか……」と思えてくるかもしれません。

ちなみに、何故この話をしたかというと自分で自分を決めつけて可能性を狭めないで欲しいからです。

たとえば「どうせ私は……」が口癖な人でも、他人から見たら「あの人、すごいよね」と思われているかもしれないということです。
これは2番目の『気づいていない窓』ですよね。
そうすると、「あ、そうか。私は実はスゴイのかもしれない」と思えるようになるかもしれませんよね。
逆に自分では「私、スゴイ」と天狗になっていても実は周囲の評価はそうでもなかったとわかったら、少しは冷静になれるかもしれません。

下世話な話ですが、噂ってよくあるじゃないですか。
あれがまた厄介だったりしますよね。
僕もあるところからは「TATSUMIさんは穏やかで優しい」という有難いお言葉を頂くこともあります。

一方で「TATSUMIさんって実は仕事できないし、ナメられやすいタイプだよね……」と言われていることもあります。
そんな噂に一喜一憂している僕ではありますが、それが真実であれ間違いであれ、少なくとも誰かの目にはそういうキャラクターとして映っているのだろうなということも、わかってきます。

良い噂で自覚していることだったり、自分が意識していない事だったりしたら「もっと、その長所を伸ばそう」と思います。
悪い噂だったら「そういう要素がある(と思われている)なら改善しよう」と思います。
場合によっては開き直ることもあります。
噂は所詮噂に過ぎません。

でも、自分の噂を聞いてしまったら、それはそれで前向きに活かせたら良いなと思っています。

ただ注意して欲しいのは噂に振り回されないで欲しいということです。
噂は都市伝説のように広がっていく過程でどんどん変化してきて真実から遠ざかるからです。
だから、くれぐれも真に受け過ぎない事が大事です。

「そうか……。俺は、ダメ人間だったのか……」なんて周囲の悪評だけを真に受けて自分というキャラクターを固めてしまったら人生が台無しになってしまいます。

3番目もかなり気をつけた方が良いです。
自分は知っているが他人が知らない自分。
もちろん誰しも他人には見せない一面があるので、それ自体は悪いことではありません。
でも、悪い意味での思い込みだったら人生が損しますよね。

だからこそ、客観性も大事なのです。

そんなふうに、自分自身という存在をじっくりと見つめているうちに4番目の、自分も他人もまだ気づいていない自分に出会えるかもしれません。

 

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