こんにちは。生き物大好きな占い師&教員&気象予報士&物書きの金子大輔です。
先日、ある医師の方と話したのですが、「不注意型ADHD」の診断を受ける方が激増しているとのことです。
私はこの現象を人類(特に日本人)の進化の一環ではないか、と考えています。
日本の価値観や労働観を激変させる可能性があるためです。
●不注意型ADHDとはどんな症状?
ADHDとは、不注意や衝動性、多動性により生活に支障をきたす発達障害のひとつで、脳内ホルモン(ドーパミンやノルアドレナリン)のアンバランスに起因すると言われており、とりわけ不注意が目立つタイプが「不注意型ADHD」というわけです。
不注意型ADHDはケアレスミスや忘れ物が極めて多く、物事を秩序立てて行うのが不得手。
好きなことには熱中できるものの、興味を持てないことには、どんなに努力しても集中することができません。
言い方を変えると、ずばり「決して束縛できない人」。
本人が本心から好きにならないと、一兆円を積んで頼もうが、ピストルを突き付けて脅そうが、エンジンがかからないからです。
●不注意型ADHDはワクワク、キラキラな仕事で輝く
不注意型ADHDの方は「きっちり・しっかり」物事を行うのも大大大の苦手です。
よく「やることリストを作ろう」「確認作業を徹底しよう」と言いますが、「やっていないことをやった」とか「今日は25日なのに24日だと思った」など、勘違いや思い込みを大量にしてしまい、ほぼ無意味だと聞きます。
確認の徹底くらいで改善するのはADHDではなく、「少しそそっかしい人」というレベルなのでしょう。
このような特性により、お世辞にも「フツーの会社員」に向いているとは言えません。
私がヒアリングした範囲で、不注意型ADHDの方に向いていると考えられる職業を下に列挙しています。
なんだかワクワクする仕事が並んでいますね。
そう、不注意型ADHDは本当に好きなこと、愉しめることでしか能力・魅力を発揮しにくいのです。
【不注意型ADHDに向くと思われる仕事・職業リスト】
☆作家、ジャーナリスト、コラムニスト(△ライターは微妙かもしれない……)
☆芸能人(タレント、モデルなど)
☆マスコミ関係(プロデューサーなど。AD、マネージャーなどは×)
☆予備校講師、塾講師(×塾や予備校の職員はおそらくNG)
☆学校の非常勤講師(×専任教諭はおそらくNG)
☆習い事教室などを開く
☆研究者、学者
☆コピーライター
☆画家、芸術家、美術家(△イラストレーターは微妙)
☆マンガ家
☆政治家(×政治家秘書や官僚、一般公務員はおそらくNG)
☆NPO法人、慈善事業(細かな事務作業には深入りしないこと)
☆インタープリター(自然解説員、レンジャー)
☆占い師(会社に属する場合は厳しいノルマがないこと)
☆気象予報士(△会社によっては注意)
●束縛の時代が終わり、オンリーワンの時代がいよいよ本格的に始まる!
そんな「キラキラ仕事」でしか能力を発揮しにくい不注意型ADHDの激増……これは「働き方改革」の一つとして、天から与えられているメッセージではないかと私は考えます。
「誰かに雇われ、指示された仕事を行う」「たとえ嫌なことでも仕事ならやる」という働き方はもう限界、新しい労働観を見つけなさい、というわけです。
これまで多くの企業は、労働者を束縛し、個性を抑えることで秩序だったビジネスを行ってきました。
「個性的な人が欲しい」と言う企業は少なくありません。
しかし、そういう企業に限って、本当に個性的な人が来ると扱いに困り「できない人」という烙印を押して追い出すのがオヤクソクでした。
そんな歴史に真っ向から立ち向かうために登場した勇者、これぞ不注意型ADHDなのではないでしょうか。
●不注意型ADHDの方々が輝ける職場づくりが課題!
不注意型ADHDの例を出してきたのでもう少し述べると、能力に凸凹が激しいADHDは、どうしても「誰にもできる」とされることでつまずきがちです。
このために「誰にでもできる仕事」はうまくこなせず、大きく傷つくことが多いのでオススメしません。
むしろ「難易度がメチャクチャ高くて、誰も完璧にはこなせない仕事」の方が、アラが目立たずに勤まってしまったりするものです。
不注意型ADHDに向く職場の傾向としては以下のような特徴が挙げられます。
・「仕事仕事していない」職場であること。
・ミスが許される寛容な職場であること。
・自由度が大きく、型にはめられないこと。
これは「ブラックな職場」の対極ともいえ、働き方改革で目標としてすべき職場といえないでしょうか。
そう、不注意型ADHDの方が働きやすい職場は、万人に優しい職場なのです。
嫌な仕事・面倒な仕事はいずれAIがやってくれるようになり、人間が行う必要はなくなるでしょう。
むしろ不注意型ADHDを輝かせることができない職場に未来はありません。
日本の職場・労働市場が、根本から生まれ変わることを余儀なくされている時期に差し掛かっていると考えて間違いないと思います。
※なお、「自由な働き方」を求めると、必ず歩み寄ってくるのがネットワークビジネス(マルチ商法、MLM)等の話です。
マルチ商法自体は違法でないのですが、現実には特定商取引法の完全無視(ブラインド勧誘など)が蔓延り、深刻な被害が出ています。
成人年齢が18歳に引き下げられることで被害の増加が懸念されるので、学校教育等での注意喚起が望まれます。
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