ココロセラピストが語る!『ホドホドストレス』とは? ~ストレス・ゼロは幸せにはつながらない~

ストレス社会と幻想

ストレス社会。
たぶん、そんな言葉があった気がするのですが、敢えて詳しいことを調べるのはやめておきます。

それってどこ時代を指すのでしょうか。
現代だとは思うのですが、現代というとそれはそれで幅が広くてよくわからないですよね。

僕の性格上、どの時代に生まれても「ストレスが絶えない時代だな……」と思ってしまう気がします。
幸せを感じることはもちろん多いです。
しかし人間というものは僕に限らず、基本ネガティヴだと思うのです。

ネガティヴだとストレスは自然にたまってきます。
ちなみに、僕はネガティヴもストレスも必ずしも否定はしていません。
どちらもそれなりに価値があるのです。

ストレス社会という言葉の他にもストレス・フリーという言葉もありますよね。
ストレスがゼロのことを指す言葉です。

そして、それこそ僕たち現代人(リアルタイムでこの記事を読んでいる時)は、ストレス・フリーに大きな憧れを抱いている気がします。

 

ネガティヴとストレス

僕たちはポジティヴな人が輝いている人、素晴らしい人、という印象を持っています。
ポジティヴに生きている人は、それこそストレス・フリーな生活を送っているのだろうなとさえ思っているかもしれません。

もちろんポジティヴは素晴らしいことです。
ただ、なんでもかんでもポジティヴならそれで良いのかと言えば、決してそうではないのです。

ところで『双極性障害』という言葉を御存じでしょうか。
俗にいう『うつ病』の仲間です。
うつ病といえば、誤解を恐れずに言いきってしまえば極端に言えばネガティヴすぎる状態です。

一方、これも難しい説明は省きますが、双極性障害は、躁状態も含まれます。
つまり、ポジティヴ過ぎる状態です(※キレ安くなるなどの過激な症状の場合もあります)。
詳しいことが知りたければネットで検索すればたくさん出てくると思います。

躁状態はパッと見、明るくて元気で力がみなぎっているように感じられるかもしれません。
しかし、度の越えたポジティヴは危険なのです。

ブレーキの壊れた車でアクセル全開にしているイメージをして見て下さい。
解放感に充ち溢れ、思うがままに突っ走れて楽しそうに思えるかもしれませんが、冷静に考えてみれば決してお勧めできる行為ではありません。
まず、ブレーキが壊れているのにアクセル全開にしたら、目的地に辿りつく前に大惨事になってしまいます。

つまり、ポジティヴが必ずしも良いモノとは限らないのです。
自分がストレスを感じなかったとしても、周囲はもしかしたらストレスを感じてしまうかもしれません。
パワフルだろうと何だろうと危険を顧みられないというのは問題なのです。