ココロセラピストが語る!『誰も助けてくれない! なんて薄情なんだ!? ~いいえ。あなたにはあなたという味方がいます~』

助けてあげられない。助けて貰えない。

助けて貰えない辛さって本当に辛いです。
でも、助けてあげられない辛さもまたかなり辛いものです。
嫌いな人が大ピンチだったら、「ざまーみろ」で笑って済むかもしれません。
でも、それなりに親しい人や罪のない人だったら助けてあげられない悔しさで胸が苦しくなるものです。

心配する自分に酔いしれているだけで、本当は何の力にもなる気がない人は論外ですが、多くの人たちは、本当はピンチの仲間を救いたいと思っているのではないかと僕は思っています。

何の力にもなれないかもしれないけれど、もしかしたら、ふとピンチの仲間を救うヒントが降ってくるかもしれない。
そうしたら、すぐにでも連絡しよう。
自分が具体的に何かしてあげあられる事を思いついたら力になってあげよう。
そんなふうに思っている人だって多いと思うのです。

だから、仮に誰も助けてくれなくても、欲を言えばその人たちを薄情者と思ったり、恨んだりしないで欲しいのです。
だって、きっと、彼らは彼らでリアルタイムで、本気で心配してくれて、名案が浮かばないだけで本気で頭をフル回転してくれているかもしれないのですから。

何故こんな話をしているかというと、自分自身もどちらの経験もたくさんしたことがあるからです。
特に自分が大ピンチ当事者になっているときは、本当に我を見失っているので、誰にも相手にされない(と感じる)と、問題そのものよりも「この薄情者!」という気持ちが膨れ上がって、自分の心がどんどん醜くなってしまっていた気がするのです。

でも、それって悲しすぎます。
だって、問題の本質から大きくズレて、しかもネガティヴな感情に支配されているのです。
これではピンチを脱する方法なんて思いつきません。
負の無限ループから出られなくなってしまいます。

 

本当に味方はいないの?

では、本当に自分がピンチだと誰も味方がいないのでしょうか。
いいえ、違います。
最初から最後まで味方でいてくれる存在がいることを忘れないで下さい。

それは自分自身です。

どうにもならないような状況だろうと何だろうと、自分というかけがえのない存在は、間違いなくあなたの幸せを誰よりも願っているのです。

だから、まったく光が差さなくても、何の役にも立たなくても、自暴自棄にならないという決断をしてください。
ピンチから脱する最初のコツは自暴自棄にならないことです。
次に「ピンチから脱せなかったら、どうしよう?」と考えるのではなく、どんな小さなことでも良いので最善と思う言動をひたすら繰り返してみてください。
結果がどうなるかはわかりません。

でも、自分自身に誠実で、周囲にも誠実に生きていれば、もしかすると思いもよらないところから救いの手が差し伸べられるかもしれません。
あるいは若干時間はかかっても自滅していなければ徐々に状況が改善して来る可能性だってあるのです。

正直、本当にピンチの時というのは誰かを恨んでいられるほど暇ではないのです。
小さな可能性に賭けて全力で最善と思える言動を繰り返すだけです。

僕は「ピンチがチャンス」とは思っていません。
しかし、自分を成長させる糧にするかどうかは自分で決めて良いとも思っています。

生きていると、時々思いがけないピンチが訪れることがあります。
でも、焦らなければきっとチャンスは見えてきます。
自分という味方がいること、忘れないで下さいね。

 

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