話題に触れただけで何をされるかわからない『中指』！
マナー違反の最上級は『中指』です。
中指を立てるジェスチャーは相手の存在価値を全否定するくらい悪い意味で強力な意味合いがありますよね。
洋画や海外ドラマでよく見かけるアレです。
もちろん僕もやりません。
それをして得をすることはまずないので、お勧めはしません。
さて。『人さし指』がマナー違反だということで、『中指』で指さしをする人が時々いるのです。
道でも、図でも。
おそらく『思い込み』でやっていると思うので学歴や偏差値、収入、容姿の良し悪し等は関係ありません。
どうやら、彼らはそれ無意識的に失礼にあたらないための配慮（上品）だと思っているようなのです。
もちろん偏差値や学歴の高低は関係ありません。
でも、普通に考えたら『人さし指』がマナー違反だとわかるくらい賢ければ『中指』は、さらに性的な意味合いまで加わってもっと問題アリだとわかると思うのです。
でも、人間ですから「うっかり」もあるのです。
だから見かけたら「それ、やめた方が良いかもしれないよ」と、コッソリ教えてあげていました。もちろん相手を不快にさせないように充分に配慮します。
すると、何故か指摘された人は激怒するパターンが多かったのです。
まさに『逆鱗』です。
どちらかといえば『中指を立てた形』で道なり、書類なり確認された人の方がムッとしても良いくらいだと思うのですが、逆なのです。
なにしろ、その話をしている間中、卑猥なアルファベット4文字をチラつかされているのと同じわけですから。
でも、指摘された彼らは「え？ そうなの？」と考える間もなく、瞬間湯沸かし器の如く、頭に血が上って攻撃的になるのです。
「スカート、めくれてますよ」とか「社会の窓が開いていますよ」とか、そういうのは指摘しても怒られないですよね。
むしろ、そうなっていた自分を恥じます。
場合によっては「教えてくれてありがとう」とお礼を言われると思います。
でも『中指』は別格のようです。
別に目くじら立てて怒らなくても「あ、そういうものなんだ……」とその場で理解してくれれば本来は解決なのに、何故か狂戦士（敵味方関係無く問答無用で攻撃する人）になってしまうのです。
「いちいち細かいヤツだな！」とか「そんなこと言われたこと無い！」とか「みんなやってる！」とか叫びながら表情から完全に理性が消えるのです。
こうなったら、僕が「言い方が悪かったかな、ごめんね」とどんなに謝罪しても「僕が間違っているかもしれない。根拠もなしに指摘してゴメンね」と言っても許してくれません。
「きっと、それが正しくて僕が間違っているんだよ」と言っても通用しません。
というと「単に、その相手がヤバイんじゃないんですか？」と言う人もいると思います。
僕も最初はそう思っていたのです。
でも、特定の誰か……ではなく、指摘された人はまず暴れ出すので、僕はこれをある種の『呪い』ではないかと思っているのです。
折角なので彼らの言い分についてここで解説していこうと思います。
「いちいち細かいヤツだな」について。
そうじゃないのです。
繊細な気遣いをしようとしているあなただから「人さし指を使わないようにしよう」と考えて（結果的に間違っていますが）『中指』を使っているのだと思います。
そこまで細かいことに気を配っているのだから、なおのこと安全な気配り方法に切り替えた方が良いと思うのです。本当に最初からマナーなんて関係無く、無礼な人には僕は教えません。
黙って軽蔑します。
「そんなこと言われたこと無い！」について。
これは危険です。
「この人とはもう関わる価値は無いな」と失望されてしまっている可能性があります。
僕も二度と関わりたくない人には何も言いません。
ちなみに『中指を立てる』というのは「私の方が立場は上だ！」「あなたは私より立場が下だ！」という暗喩的な意味合いがあります。つまり上から目線で相手を見下している関係を意味します。
人間を指していないまでも、平気で中指を立てているような、つまり見下している人には怖くて意見しづらいですよね。
言えません。
これは僕の経験からの感想なので絶対的なものではありませんが、『中指』を指摘されて暴れ出す人は「真面目」、「自分は知的で品格があると思っている」と同時に「自分を低く見られることを極度に恐れる」タイプに多い気がします。
もちろん真面目なので相手に対する気配りはあるのですが、自分の落ち度を気にしすぎて過度な神経質になっているのではないか、と感じることが多かったです。
この仮説が正しかったとしたら、そんなに気にしなくても大丈夫です。
あなたの真面目さは誰もが認めていると思います。
生理的な好き嫌いはあるにしても、一方的に見下されるということは特に無いと思います。
安心して下さい。
「みんなやってる」について。
「どうせ私は品の無い知り合いたちに囲まれて暮らしていますよ……」とふてくされないで下さい。
人生はふてくされるから悪化するのです。
だからこそ、そういう人たちを一人でも減らすために「たった指一本」について僕は本気で語っているのです。
