世界は情報で出来ている?~あなたの見ている世界ってどんな世界?~

時代と共に、情報はどんどん増えていき、選択肢もどんどん増えていきます。 そうすると、同じ地球に住んでいても、同じ日本に住んでいても「私を取り巻く世界」は大きく異なります。

私たちの世界とは?

突然ですが、あなたが今、存在している世界はどんな世界ですか。

闇に閉ざされた暗黒の世界でしょうか。
それとも、希望にあふれた光の世界でしょうか。

正直なところ、前者という人もいれば、後者という人もいると思います。
つまり、何が言いたいかというと、僕の認識している世界と、あなたの認識している世界は似ているかもしれませんが、まったく違うものかもしれないというお話です。

「何を言っているんですか。世界には、核兵器開発を楽しんでいるとしか思えない国だって存在しているんですよ! いつ戦争になるかわからない時代なのに、無理なポジティヴ・シンキングで誘導しないで下さい!」

という人もいるかもしれません。
まさにその通りです。
本当に迷惑な話です。
それも、とても重要であり、地球に生きる者としては、無関心ではいられません。

では、そういう世界情勢にまったく無関心な人はどうでしょうか。
それはそれで問題ですが「早く家に帰って、大好きなアニメを見ようー!」というような生活をしている人は、もしかしたら、毎日が幸せで天国かもしれません。

ものすごく優しくてお金持ちでイケメンな彼氏が出来た人は、世界のどこかに物騒な国があろうとも、隣の家の住人が夫婦喧嘩をしていようと知ったことではありません。やはり幸せなのです。

逆に、仕事を一生懸命探しているのに、どこにも採用して貰えない人に映っている世界は、どんよりとした薄暗い世界かもしれません。

でも、そこで自分の努力を認めてくれる人が身近にいたら、友情が深まり、幸せな世界を感じられるかもしれません。

つまり、あなたにとっての世界とは、あなたが認識している情報と解釈によって作られているのです。

 

精神疾患の話

現代には心の病が蔓延しています。
不思議な事に、先進国になればなるほど心の病は増えて来ます。
生きるのがイヤになってしまったり、命を捨てたくなってしまったり。

便利で豊かな時代になっているはずなのに、心の病が増えているというのはどういう事なのかと思いますよね。
心が弱くなったのでしょうか。
そもそも、心に強いとか弱いとかってあるのでしょうか。

ちなみに、ちょっと考えてみればわかると思うのですが、戦時中って、誰もが懸命に生きようとしますよね。
そして子孫も増やそうとします。

銃弾や爆弾ばかり飛んで来ても、「私、なんか……無気力になっちゃって……」とか「死にたい……」とか、言わないわけです。

「こんな時代に生まれた子供は気の毒だ。子供は産まないでおこう……」なんていう人も、あまりいなかったと思います。

今の時代(日本の話です)は、銃弾も弾丸も飛んで来ません。
裏稼業の方は、それこそ一般人とは違った世界を生きていると思うのでわからないですが……。

なのに「なんて生き辛い世の中なんだ……」とか「なんでこんなに生きているのがイヤになって来るんだ……」という人が、信じられないくらいたくさんいるのです。

どういう事かというと、戦時中は、いつ殺されるかわからない環境にいるので、わざわざ、生きる事に対して否定的になるという選択肢が出て来ないのです。

今は、そこまで危険な社会では無いので、良くも悪くも余裕が出て来て選択肢が増えてしまったのです。

矛盾しているようですが、いつ殺されるかわからない環境でも、生き抜こうとする人はたくさんいて、それなりに平和になっても、命というものに対してネガティヴに捉えてしまう人もいるのです。

もちろん僕は戦争を肯定しているわけではありませんし、二度と戦争なんかしてはならないと思っています。
ただ、あなたが認識している情報によって世界はガラリと違って見えるという事です。

もちろん「そうは言うけど……」という人がいても不思議ではありません。
ただ、「だから私の人生は終わりなんだ」という解釈をしている人と、「だけど、希望は自分で作り出せる!」と解釈している人では、前提条件(環境)は同じでも、見えている世界はまったくの別モノだという事を忘れないで欲しいのです。