それホント? 話し上手は聞き上手?~話を聴くだけでコミュニケーションは本当に円滑になるのか?~

ブラックユーモアを使う際は慎重さが必要です。 なので、ブラックユーモアは基本的には使わない事をオススメしています。

話し上手になる意識「も」持とう!

そのように考えると、聴き上手も大事ですが、話し上手になる事も意識した方が良いのかなと思います。

そもそも話し相手は必ずしもカウンセラーではありません。
何を言っているかわからない人に対して、必ずしもじっくり話を聴いてくれるとは限りません。

話をする際、もっとも重要なことは何を伝えたいかです。
話にはオチをつけなさいということでは無くて、少なくとも何の話をしているか相手が理解できるくらいは意識して話をした方が良いという事です。

ただ、やはり『空気を読む』というスキルは重要なので頭の片隅に入れておいた方が良いと思います。
「これは、今、言うべきときじゃないな」という発言は、一旦、胸のうちにしまっておいて、然るべき時に改めて話をした方が良いです。
きちんとTPOを理解して、話の内容を適切に選べれば、かなりスマートだと思います。

もしも話をしている最中に、流動的に話が変化して来ても、必ずしもそれが悪いわけではありません。
変化を楽しんで良い場なら、それはそれで意味があり、楽しんで良いのです。

ちなみに例外もあります。
それは伝える事を目的としているのではなく、双方が単におしゃべりを楽しみたいだけの場合です。
つまり、相手が真剣に聴いていようがいまいが、とにかく、しゃべれればスッキリできるという場合です。

そういう場合は、相手に情報がどれだけ伝わっているかは重要ではありませんので、お互いに好きなだけ言葉を発していれば良いのです。

不思議な事に、それはそれで意味なんてなさそうですが、決してそういう事は無いのです。
自分の情報や感情、その他諸々自由に何の制約も無く、文法も気にせず、時系列も気にせず、とにかく想いのままに吐き出せるので、とてもスッキリするのです。

この場合は、話し上手でも、聴き上手でなくても大丈夫です。お互いに「ただ、しゃべりたいだけ」という前提ですからね。

 

脱線させないスキル

個人的な話をすれば、僕は、そういう『どうでも良い話(おしゃべり)』が好きだったりします。
でも、繰り返しますが、たとえば仕事中にそれをやってしまうと、やっぱりダメなわけです。
仕事が進まなくなってしまうから。

だから仕事中に、誰かと話をする際、お喋りが好きな人と話をする際は気をつけて下さい。
相手が、何かしらのキーワードに食いついてしまうと、意識がそちらに奪われてしまい、本筋とそれてしまい、そのキーワードをメインとした話に移行してしまう危険性があります。

まるで瞬間催眠にでもかかってしまったかのように、特定(?)のキーワードに反応して意識がまったく別の方向に向かってしまう人って結構多いのです。

コミュニケーションの基本は、如何に言葉のキャッチボールを円滑に行うかが重要です。
事務的過ぎると、冷たい人と思われてしまう可能性もあります。
だから、時にはユーモアも必要です。
ちょっとしたユーモアが仕事の生産性を上げる事も多いはずです。

でも、脱線しやすい系の人と接する時は、ぐれぐれも相手が食いつかない程度に言葉を選んで下さい。

経験から言うと、比喩に使う言葉のインパクトが強過ぎると、本当に伝えたい事よりも、比喩の内容にフォーカスされてしまい、話が進まなくなってしまった事も多いです。

「ほら。あの営業の人……。なんて言ったっけ、ドラ●もんみたいな顔の人……」

なんて、ちょっとしたユーモアを含めて話をしたら最後。
もう相手の頭の中はドラえ●んで埋め尽くされてしまい、永遠にドラえ●んの話をされてしまって、仕事が進まなくなった……なんて言う事になったら最悪です。
そんな単純な人、いないと思うかもしれませんが、いますからね。気をつけて下さいね。

 

言葉は相手を選んで変えた方が良い

言葉は相手によって変えた方が良いです。
誰に対しても同じような話し方をする方も多いですが、臨機応変さはとても大切です。

比喩1つとっても、相手にとって与える印象が大きく変わります。
相手の好きな世界観のワードを使うと比較的、コミュニケーションは円滑になります。
(※繰り返しますが、そのせいで脱線して盛り上がられるリスクもあります)

ブラックユーモアを使う際は慎重さが必要です。
なので、ブラックユーモアは基本的には使わない事をオススメしています。

外来語を好む人もいれば、日本語を好む人もいます。
擬音を使うと喜んでくれる人もいれば、幼稚な印象だと嫌がる人もいます。

性別、年齢、育った環境によっても、言葉の受け取り方は変わって来ます。
相手の傾聴スキルが高ければ、あまり気にしなくても大丈夫ですが、必ずしもそうとは限りません。

「聴く」ことは重要です。同時に「話す」(きちんと相手に伝える)事も重要です。
『聴き上手神話』をくれぐれも妄信したりせず、一緒に、よりコミュニケーション・スキルの高い次元を目指しましょう!

 

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