ダイエットの話をすれば、殆どが運動系と断食系です。
ある時は、「痩せるには運動がいちばんです！」という情報が流行り出します。
そうすると、次の年には「本当に痩せたい人は断食です！」なんていうブームが起こるのです。
しかも、意図的なのか偶然なのかわかりませんが、巧妙にマイナーチェンジをしているので、「前にもそんなこと言ってる人いなかったっけ？」と思われにくくなっているのです。
たとえば「筋肉を鍛えれば痩せる」メソッドが流行って、みんながそれを効率的かつ効果的に良い結果がだせるかというと、そうではない人もたくさん出て来ます。
そうすると「バナナダイエットをすれば痩せる！」なんてメソッドが出て来るわけです。
でも、みんながバナナで満足に痩せられるかというとそうでもなく飽きられて来ると「インド伝来ヨガでスリム！」という具合に、全開の筋肉とは少し違った運動系のダイエットメソッドが流行りだしたりするのです。
それに納得いかない人たちが増えて来ると今度は「たくさん食べても良いけど、食べない時間を長く取ると痩せます！」という、食べても良いけど、という微妙に変化した断食メソッドが出て来るわけです。
でも、それもうまくいかなくなって来ると「△△隊長のブートキャンプで痩せる！」という、またまた運動系のメソッドが出て来て……と永遠に似たような数パターンが繰り返されているのです。
仕事や勉強も「特技を伸ばせば成功する！」みたいなメソッドが流行ったかと思えば「苦手なものから逃げていてはいけない！」というメソッドが流行る時もあります。
極端に言えば「楽して○○する」系か「気合と根性」系に大別されると思います。
「これからの時代を生き抜くには×××が必要だ！」という情報も、四六時中耳にしますが、数年後にはカビの生えた役に立たない情報になっているということも少なくありません。
自己啓発やビジネスのセミナーに通いまくる『セミナージプシー』も未だ後を立ちません。
それほどまでに、みんな少なからず自分のQOLを上げたいと必死なのです。
当然ですよね。
みんな、人生の質を高めたいですものね。
色々な意味で、より豊かで有意義な人生を歩みたいですものね。
じゃあ、どうすれば良いの？
「巷にあふれる情報やメソッドって本当は全部嘘なの？」と、思うかもしれません。
思って当然です。
だって、絶対的にQOLが上がる保障のあるメソッドなんて存在しませんから。
でも、ここでまたもやちょっと待って下さい。
そんなに悲観的になる必要はありません。
実は、どのメソッドもそれなりに効果はあると思います。
やってみる価値はあるかもしれません。
ただ、何のメソッドを試しても良いのですが、覚えておいて欲しいことがあるのです。
それは『向き不向きがある』という事です。
だって『絶対なんて絶対ない』ですから。
矛盾しているようですが、どうも世の中はそういう仕組みらしいです。
別の言い方をすれば、人にはそれぞれ個性があります。
それこそ「みんな違ってみんな良い」のです。
個性は大事だよと言いながら、個性的なことをすると我がままと思われたり、浮いた人と思われたり、協調性や適応能力が無い人と思われる風潮が根深く存在しているのもまた事実です。
でも、そんな中で、自分らしい生き方というものは確かに存在していて、自分に合ったQOLを向上させるメソッドも存在するのです。
もしかしたら、それは既存のメソッドかもしれません。
場合によっては、これからあなたがオリジナルメソッドを開発するかもしれません。
どちらでも良いですよね。QOLさえ上がれば。
ただし、それは万人ウケするわけではないのです。
『引き寄せの法則』は僕は好意的に考えています。
でも、この法則にしてもみんながみんな同じ解釈をしているかというとそうではありません。
この法則の中にもさらに自分にとって向き不向きがあるのです。
