「意識が目覚めると、自分が考えていることや感じていることを、もう一人の自分がいるかのように、もっと引いた場所から感じるようになります。」
意識は今まで、自分の内側にあって
自分自身の意識として経験してきたものです。
その意識が目覚めるとき、
自分自身が考えていることや、感じていることに気づくことから始まります。
「ああ、今こんなことをこんな風に感じている」というように、
自分が感じていることに気づきます。
これは今までとは少し違います。
今までは感じているそのものになっていたはずです。
意識が目覚めると、
自分が考えていることや感じていることを、
もう一人の自分がいるかのように、
もっと引いた場所から感じるようになります。
「意識は地球全体、太陽系全体、宇宙全体にもあります。そうした外側の意識に、自分の意識が繋がって大きな意識の中で、自分を体験するようになります」。
意識は、自分の中にあるだけでなく、
外側にも広がっています。
意識は地球全体、太陽系全体、宇宙全体にもあります。
そうした外側の意識に、自分の意識が繋がって
大きな意識の中で、自分を体験するようになります。
気になる車がある時、
道路を走っていて、後ろから前から横から、
気になる車を発見したことがあるはずです。
目が止まると、その車だったというような経験はきっとあると思います。
気になる数字がある時、
ふと時計を見ると、その数字だったり、
ふと車のナンバーに目が止まったりということもあるはずです。
私は瞑想を教えていますが、
３０分という瞑想時間が終わる時、
瞑想中は意識の中に落ちていても、
３０分の終了時間が来ると、ふっと目覚めて
ぴったりの時間になっていることを、多くの生徒さんが体験しています。
意識は地球全体、太陽系全体、宇宙全体にもあります。
そうした外側の意識に、自分の意識が繋がって
大きな意識の中で、自分を体験するようになります。
「意識には目があり、鼻があり、耳があり、口があり、触覚もあります。」
意識は最初、感じるという感覚で体験します。
ですが、意識には目があり、鼻があり、耳があり、口があり、触覚もあります。
寝ていて夢を見ている時、
夢の中で電話が鳴ったとたん、目覚まし時計も同時になっていたと言ったような経験がきっとあると思います。
意識は時計を見ていたのです。
意識が見ていた目覚ましの時間と、夢の中の意識が同じになると、
夢と現実が重なる経験が起きます。
先日、面白い体験がありました。
瞑想会をしていた時、部屋にあったキャンドルの火の匂いが気になったので、
そっとベランダに出して窓を閉めて瞑想を続けたところ、
キャンドルの火の匂いがもっと強く感じたのです。
部屋の中にはキャンドルはないのでおかしいなと思っていたのですが、
火の匂いが気になっていたので、意識が窓の外のキャンドルの匂いを探ってしまったようなのです。
窓という物質を通り抜けて、意識は匂いを嗅いでいました。
その日は特に嗅覚が敏感になっていたため、
意識を向けた場所の匂いを、距離も壁も関係なく嗅ぎ取ってしまいました。
こんな日は、ジャスミンの精油を鼻につけていたら
強い花の香りで、他の匂いは気にならなかったかもしれないと、
ふと考えが頭をよぎった時、
濃厚なジャスミンの香りがしてきたのです。
その日、ジャスミンの精油は自宅の自分の机の上に置いていたので、
はるばる２０キロほどの距離を超えて、
意識はジャスミンの香りを探ったのです。
