ステキな響き!?優柔!
『優柔不断』。改めてこの漢字を見なおして見ると、ものすごく面白いです。
『優柔』という言葉の意味、ご存知ですか。ぐずぐずしているノロマの事です。でも、漢字を見ただけでは優しく物腰が柔らかい感じがします。
オヤジギャグみたいですが、「漢字」と「感じ」がまったく違います。ちなみに『不断』は、いつも、いつでもというニュアンスです。
つまり、優柔不断とは、いつもぐずぐずしたノロマの事です。優柔不断と言われると、「ちょっと決断や判断が遅れただけ」と自分に言いわけが出来そうですが、とんでもありません。
本当は慢性的かつ現在進行形でグズでノロマで判断力がないという意味ですので、よくよく考えてみると人間のクズと言われているにも等しいくらいの強烈なパワーのある言葉なのです。柔らかい言い回しでも本当は強烈なコトバです。
自分で漢字を見て意味を再確認していたら背筋が凍りました。
僕自身、少々優柔不断なところがあると自覚していますが、枕詞に「少々」などとつけてもまったくフォローになりません。情けなくて涙が出てきそうです。くれぐれも他人に優柔不断と言われないように、しっかりと生きようと改めて思いました。
優柔不断は人生のリスクを高める!
中には「人は人。優柔不断だって良いじゃない。それは神様が与えて下さった個性なのよ……」と優しく擁護してくれる人もいるかもしれません。
でも、決して真に受けないでください。かなり危険です。優柔不断と言うのは、慢性的なグズでノロマで判断力がないのだということを思い出して下さい。いざというとき、それでは困るのです。死活問題です。
たとえば道路できちんと交通ルールを守っていたとします。信号が青になったので横断歩道を渡ろうとしたら車が急に飛び出して来ました。でも、慢性的にグズでノロマで判断力もなかったとしたら、その人は反射的に逃げる事はできません。
自分が法的に間違っていなかろうと誰も彼の命を守ってくれません。「人は人。優柔不断だって良いじゃない…」と言った人も、間違いなく助けてくれないと思います。
場合によっては「天に召される運命だったのね…これで1つ魂の学びをクリアしたのね……」と悟ったように言われて何事もなかったかのように済まされてしまうかもしれません。
神様がどうとかよりも、人として未然に防げるトラブルは回避できるように教えてあげた方が良いです。優柔不断を改善するだけで人生は大きく好転します。
気づいたら浮気していた……!?
次に恋愛を例に挙げてみましょう。
恋愛でタブーとされていることの1つに浮気(不倫)があります。浮気や不倫の定義も個人差はありますが、ここではダメなモノとして考えてください。
そもそも浮気って何故するのでしょう。理由は様々ですが、ここにも優柔不断が大きく関係しているのです。特定の相手がいたら特定の相手との関係をいかにして良好にするか、維持するかを考えるのが普通です。
でも優柔不断な人は、頭を使わないのでそういうことを考えません。だから異性に声をかけられたらついて行ってしまうのです。倫理観の問題もあります。
バレたらどうするかという問題もあります。でも、深く考えません。考えているそぶりはするかもしれませんが、判断も決断もできないので、のらりくらりと続きます。
そして破滅するのです。確信犯で浮気している人は少し違いますが、惰性に流されて結果的に浮気している人はフォローしようがありません。
恋愛を本当に充実させたいのなら優柔不断を卒業することです。恋愛の必須事項は相手を思い遣ることです。いつまでも無条件でチヤホヤされるとは思ってはいけません。
程々でも良いから現状維持で良いとも思わない方が良いです。優柔不断になって相手を思い遣ることを放棄した時点で、破局へのカウントダウンは始まっているのです。思い遣りの気持ちを持って日々相手に接していれば、きっと相手の反応も良いハズです。
そうすれば、目移りもしなくなると思います。