Vol. 11スピリチュアルにオープンな国、ドイツから♪ 〜 Reittherapie乗馬セラピー〜 馬との触れ合いが癒しをもたらす

町中にある英国庭園内でも乗馬姿をよく見かけます。それほど、馬はとても身近な存在です。そんなドイツでは馬を単なる乗馬目的だけでなく、セラピー面でも重要視しています。

こんにちは。ドイツ•ミュンヘンにてGreen Relaxation&Awarenessを主宰しております、 グリューンこと、Ayakoです。

10月に入り、写真の英国庭園内も しっとり落ち着いてきており、秋の気配が濃くなってきています。

さて、今回はドイツ、オーストリア、スイスで特に発達しているReittherapie(ライトテラピー:乗馬セラピー)についてご紹介します。

 

ライトテラピー(乗馬セラピー)

私の以前の同僚(ドイツ人)は乗馬を嗜んでいました。町中にある英国庭園内でも乗馬姿をよく見かけます。それほど、馬はとても身近な存在です。そんなドイツでは馬を単なる乗馬目的だけでなく、セラピー面でも重要視しています。

ライトテラピーには、神経疾患や神経筋における疾患を持つ患者が馬の常歩の動きによって治癒効果を高める、主に運動機能に関する理学療法的なHippotherapie(ヒポテラピー)があります。これは古代ギリシャ時代に既にヒポクラテスが述べていたそうですが、発達したのは20世紀後半からです。そして、ライトテラピーは精神的、心理的な病の治療法として大変注目されています。
スイス在住のゲング(Gaeng)さんがこの分野のパイオニアであり、特にスイスを中心に大変人気が高まっている療法です。(ドイツ語の本も書かれています。)

 

ライトテラピー(乗馬セラピー)が適用される症例

学習障害、ADHD(注意欠陥多動性障害)、精神的障害、病気が肉体より精神状態に影響を与える場合、ノイローゼ、運動障害、 MS(多発性硬化症)、自閉症、鬱病、言語障害など多岐に渡ります。

 

Reittherapie Muenchenを訪ねて

今回、ミュンヘン郊外にあるReitthepie Muenchenのセラピスト、カルヴィッツ(Kallwitz)さんとヘルパーのロート(Roth)さんに色々とお話を伺いました。

ライトテラピー自体は3歳以上でしたら年齢に関わらず受けられますが、特にこちらでは子供のクライアントが多いです。というのは、カルヴィッツさんがヒーリング教育者(Heilpaedagogin)として養成されたからです。

尚、ライトセラピストになるには教育面が大変重要になります。このセラピー代がユーゲントアムト(児童相談所)等公的機関や 健康保険から支払われるためにはセラピストに教育者の資格がなければならないからです。

ドイツでは離婚率も高く、児童虐待や性的虐待のケースも年々増えています。子供に現れる問題は親も持っています。こちらでは「子供の日」を設け、親と一緒に集う会も毎月開催し、子供が自由に色々な話ができるような場を提供しているそうです。

 

ライトテラピーの現場

その日のクライアントは6歳の糖尿病の女の子でした。

乗馬セラピーは30分と1時間コースがあります。まずは大好きなティッピ(ポニー)の毛を丹念にブラッシング。長いこと馬とお話する子供も多いそうです。子供にとっては不安を解放し、癒しを与えてくれる大切な友達、パートナーという位置づけです。

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(綺麗に毛づくろいされたティッピ)

 

そして女の子を背に乗せて一緒に野原を散歩します。

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症状によっても異なりますが、大体20〜40時間のセラピーでかなりいい成果がでるとのことです。

子供にとっては、馬と接することで責任感も持つようになれるし、安全であるということ、や受け入れられること、そして自立を 学ぶことになります。
子供にとっては病を癒すということ以外に人として生きて行くにあたり大切なことを学ばせてくれるライトテラピー。今後も益々重要性が増していくのではないかと思います。

Liebe und Dankbarkeit(愛と感謝)

Ayako

 

Reittherapie Muenchen: http://www.reittherapie-muenchen.de/page/home.html

本:Reittherapie (Mariannne Gaeng): http://www.amazon.de/Reittherapie-Marianne-G%C3%A4ng/dp/3497015954

P.S. Vol. 5の記事にも書きましたが、ドイツの自然療法士がよく使うテンサーの1 Day Workshopを12月1 日に横浜で 開催します。興味のある方はご連絡下さい。

HP: http://www.greenra.org/what-s-new/

Facebook: https://www.facebook.com/events/528440180656559/