見えない世界のケモノの話—恐れ敬う同じ一つのもの

今回は私が以前遭遇した見えない世界のケモノの事や、命や、恐れ敬うという事について書こうと思います。

見えない世界のケモノ

もう10年近く前になります。当時の私は農村地帯に住んでいました。
ある日、ふと窓の外を見ると、窓から見える牛舎の人用出入り口から、大きなケモノが出てきたのが見えました。

4つ足で地面から背中までがドアの高さと同じくらいあります。
白くて長い毛の、姿かたちは犬に似ています。
「え⁉︎ 何あれ⁉︎」と驚いたと同時にそのケモノはぱっと姿が見えなくなりました。

それから1時間後くらいに、その牛舎で牛が突然死したと言う情報が伝わってきました。
突然死した牛はそれまでに健康で病気の兆候もなく、獣医を呼んで診てもらっても、原因不明の心不全とのこと。
飼い主は亡くなる瞬間を見ていたそうで、普通に立っていたのが、突然大きく短い叫び声のようなものをあげ、そのまま座り込み、すぐに駆け寄るとこと切れていたそうです。

それを聞いた私は、心の中で「きっとあのケモノに命を食われたんだ」と思いました。

その後、気を付けて周囲の話を聞いていると、その地域一帯で1,2ヶ月に1回、原因不明の突然死をする牛がいるようでした。
どれも全て、「若く、健康で、性格が穏やかで、飼い主が一番良いと思う牛」ばかりです。

どうやらそのケモノはその地域を縄張りとし、毎回違う農家を選び、一定の期間に1頭ずつ魂を食べているようでした。

 

彼らには彼らのルール

この話を聞いて、怖がる人もいるでしょう。それは無理もありません。
中には、退治した方が良いと思う方もいるかもしれません。
「いつ人間に害をなすか判らない」と。

けれど、私が見るに、そのケモノは自分に必要がある時に、必要な命を捕食しているに過ぎないのだと感じました。
何でもいいと食い散らかすのではなく、一番きれいな魂を選んでその命を食べているのでしょう。
人間に害をなすかどうかは私にもわかりません。
そもそも、そのケモノが見えない人々にとっては、それはただの「牛の突然死」にすぎず、人の命を食べたとしても、人間の命が終わった出来事にしか感じられないでしょう。

それを私達が、私達のルールにあてはめて「良い・悪い」と決めつけ、裁き、成敗する事など出来ないと私は思います。
彼ら、見えない世界のもの達は、彼らのルールで生きているだけなのですから。

私達の世界と、見えない物の世界を含む全てにおいて、どちらが正しい正しくないと言う事ではなく、その牛達がたまたま食べられる側、搾取される側にいただけなのだと私は思います。

 

同じ一つのもの

見えない世界を含むこの世界全てで、魂はみな平等であり、今世はどちら側にいるかの「違い」だけ。
私が肉や命を奪われ搾取される側に回っていてもおかしくなかったのだと思います。過去世においては奪われる側だったことも多々ありました。
今回は身体あるものとして、搾取する側にいるだけです。

家畜も喜んで命を差し出しているわけではないし、植物も人間も、みな同じく「生きたい」と望んでこの世に生まれ、それぞれの形で命の終わりが来ます。
そして魂が巡り、次は奪われる側になるかもしれないというだけ。

それぞれ魂としての役割や性質は違うけれど、奪う側も奪われる側も、どちらも同じ一つのものに過ぎないのです。

全ての魂が、「この生」を守ろうと必死なだけです。

だからこそ、畏れ敬うのです。神も人間もケモノも幽霊も宇宙人も、全てを。
人間以外の見えない世界の、又は、理解しがたい世界のものが特別でも、異常でもなく、全ての命の、あるいは存在の一部として、全てが大切なのです。

全てにおいて自分を卑下する必要も、完璧であろうとする必要もありません。
自分もまた、ただいるだけで、畏れ敬うべき命なのですから。

だから、いただいた今世の命に感謝し、必要以上に欲をかかずに生きるのです。
せっかく持てた身体を大切にして

私は人間であり、今のところ、命を奪う側にいます。
そういう命として、どうありたいかと考えた時、私は静かに、けれど全力で生きたいし、健康で幸せでありたいと思います。

全ての命が必死に生きようとしているように。
全ての必死に生きている命をいただくものとして。

そして、命を損ない、幸せを奪おうとするものには「NO!」と言い続けます。
この地球を、この世界を、滅ぼそうとする者たちに「NO!」と言い続けます。

それは、戦う事じゃない。
ただ生きて、健康で幸せになる事なのです。

全ての魂を、命を、畏れ敬うからこそ、戦わずに健康で幸せになるのです。
それがこの世界を守る事になるから。

見える世界も、見えない世界も含む、この世界全ての「同じ一つのもの」の一部として、あなたはどう生きますか?
その選択が、この世界全てを変えることにつながります。

あなたはこの世界を守りたいですか? 滅ぼしたいですか?

 

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