対決、不一致、葛藤をコーチする前編 UDARAのイタリアンスピリチュアルライフ vol.12

心地よくないと感じる感覚について先人たちは、ただその感情を充満させ、受け容れると、消滅し、自然に終わっていくと説明しているんだ。 「対決」することに関連付けるなら、何よりお互いが愛し合っていることがもっとも大事だよね。

大人になるほど面倒くさくなる人間関係、そこには対立しないと埋まらない溝があるのかも。

イタリア人で、Conflict coach(組織やグループなど人間関係における対立、不一致、葛藤をコーチする)、パートナーでもあるRasal(ラサール)は、「対決」は大事な人間関係こそ、むしろ必要不可欠なものだと言います。

そこで、Conflict 「対決」についてインタビューしてみました。

Udara:一般的に怒り、悲しみなどのネガティブな感情は、心身のために良くないと言われ、「対決」ともなればこの種の感情を感じやすくなるんじゃない?

Rasl:覚者とよばれる人々の言葉によれば、感情をポジティブ・ネガティブとという分類をしていないんだよ。

ただ、それぞれの感情がその人にどんな影響を及ぼすかという点で、ある種の感情を人は心地よく感じ、ある種の感情を心地よくないと感じるよね。例えば、僕の場合は、怒りの感情を感じる時は幸せだと思えないし、感謝の気持ちを感じる時にはいい気分になる。

心地よくないと感じる感覚について先人たちは、ただその感情を充満させ、受け容れると、消滅し、自然に終わっていくと説明しているんだ。
「対決」することに関連付けるなら、何よりお互いが愛し合っていることがもっとも大事だよね。恋人、人生、仕事、友達関係においても、愛で関わること。

もし、対決することになってもお互いが愛情のある関係なら、怒りを感じ、発散し、表現することが必要なんだということをお互い理解すること。

 

前回話したように(当ブログvol.4)、僕たちは、その人に怒りを感じているのではなく、その人の発した言葉、行動に怒っているんだよね。

それは、例え良くない言葉や行動だったとしても、もし、関係性の中で怒りを感じているなら、それを本人の目の前で表現すされるべきで……その感情表現をお互いが受け容れることで越えていけるものがあると思うんだよ。

その瞬間に感じていることをその場で発散して表現できれば、ほんの10秒も続けられないだろうし、後にも残らない、何より深刻な対決を続ける必要がなくなるよね。

「ca**o!(くそっ!) はい、おしまい(笑)」
怒りを表現できないまま、感じることもできない状態を続けていると無意識的に関係性の溝が深まっていくことにもなるよね。

Udara:うん、確かに。表現され、受け容れらることが人間関係にゆとりみたいなものが出来るよね。仕事や人生で新しい出会いや縁を作り出したいときにも、人間関係の中で誰かに「伝えきれなかったこと」「聞けなかったこと」を徹底的に見直すというプロセスが大いに助けになることがあるものね。

Udara:ただ、愛情がある関係というのが大前提となると、自分が愛していると感じられない人との「対決」はどうなるの? 実際、喧嘩している最中に愛を感じられなくなるなんて良くあることじゃない……?

インタビューは次号へと続きます。

UDARA&RASAL コーチングセッションもあります。
(通常料金のまま 時間60分→100分(通訳時間込があるため)
詳細やお問い合わせは、http://inner-reflect.com/menu.html

前回の記事はコチラ:
世界中どこにいても忙しい時間から解放されるためには? 〜UDARAのイタリアンスピリチュアルライフVOL.11〜