最近女優さんやモデルさんの間でも、断食する人が増えつつあるそうです。
半年に一度、月に一度、あるいは週末に一日。
それも痩せることが目的ではなくて、内臓を休め、体の機能を高めるために行っているという話です‼︎
街中を歩けばおいしそうなものがあふれ返り、テレビを見れば毎日グルメ番組を放映しています。
今日は「そんな飽食の時代だからこそ、私たちには断食が必要なのでは？」という提言をさせて頂きます。
あなたの食事量はあなたの体にとって本当に適量ですか？
食事は生活の中で非常に重要な要素を占めていますが、たまには食べないほうが体には良いのではないでしょうか？
こんなことを言うと、多くの人は冷や汗をかくかもしれません。
中には断食を飢餓と結びつける人もいるかもしれません。
現代の英国では食物はあふれかえっていて、栄養不足よりは食べすぎが問題となっています。
有難いことに、今ではほとんど人が欲しいときに欲しいものを食べられるわけですが、そんな時代にどうして私たちは断食をする必要があるのでしょうか？
断食という行為は今に始まったものではありません。
数千年前にも多くの古代文明社会が浄化、解毒、治療、宗教的行為といったさまざまな理由から断食を実行していました。
断食とは、長期にわたって飲み物や食べ物を断つことですが、私たちはある意味、寝ている間は誰しも断食しています。
最近では多くの専門家が、短期間の断食は脂肪の消失を促進し、身体を健康にすると指摘しています。
それでは、断食にはどのような効果があるのでしょうか？
1） 断食は根本的に新陳代謝を改善します。断食によってホルモンが変化し、蓄積された体脂肪が消費されやすくなります。脂肪やため込む省エネホルモンとしては第一にインスリンが挙げられますが、断食をするとインスリン分泌量が一気に減少します。一方、インスリンが過剰になると脂肪生成が始まります。
2） 断食は脳機能を改善します。最新の研究で、断食中は頭脳明晰になることがわかりました。これは人類の進化の過程を考えると納得がいく話です。食糧の乏しいときに頭の働きが鋭くなるからこそ、人類は生き延びてきました。多くの人は、断食したら感覚が鈍くなるのではないかと心配しますが、実際には精神活動は空腹時に活発化し、おなかが満たされると緩慢になります。皆様もおなか一杯食べた後、眠気に襲われる経験をしたことがあるはずです。食べ過ぎた後は理路整然と考えることができなくなりますよね。
神経の専門家は、シナプス活性の高進と神経変性疾患（アルツハイマー病、ハンチントン病、パーキンソン病など）の関連性を指摘しています。ということは、断食によってこうした疾患を予防できる可能性があります。今後の研究に期待します。
3） 断食は老化を遅くします。現時点では、ヒト成長ホルモンの産生を促すことが臨床的に証明されている手法は、断食しかありません。断食は食糧不足の時に生存を助け、身体をより強く、丈夫にする生物学的適応と言えます。ヒト成長ホルモンが増えれば、筋肉の成長や修復の加速、老化の減速に対する耐性が高まります。
4） 断食は免疫システムを強化します。米国のUSC longevity institute （直訳：USC長寿研究所）によると、短期間の断食はヒトの再生スイッチをオンにします。幹細胞に真新しい白血球を生成させ、失われた血液細胞を補給し、免疫システムを根本的に再起動させます。
http://www.truthortradition.com/articles/what-does-the-bible-say-about-fasting
5） 断食はインスリン感受性を高めます。近頃はインスリン抵抗性（通常量のインスリンを分泌しても細胞に合図が届かず、血液からグルコースを取り込まなくなる症状）が大きな問題となっています。この状態が長く続くことを糖尿病と呼びます。しかし、断食はインスリン感受性を高め、体の糖質処理と肝機能の改善に寄与します。
6） 断食は消化を良くします。断食は内臓を休めます。内臓は食物を分解したり吸収したりする必要がなくなるからです。
7） 断食すれば体重が減少します。とはいえ、カロリー制限を目標にしてはいけません。カロリーを制限すると代謝が良くなるどころか悪化します。筋肉量も断食後のほうがカロリー制限ダイエット後ほど落ちません。ただし、断食後の回復食を正しく取ることが条件となります。断食を始める際には、医師と相談してください。特に薬物療法を受けている方や健康に深刻な問題を抱えている方は医師のアドバイスが必要です。
出典元：http://www.heraldscotland.com/life_style/15568931.The_benefits_of_fasting/
