琵琶湖に浮かぶ小さな島「竹生島」は 神々が舞い降りた美しいロマンの島

日本一大きな湖である琵琶湖の北部に、小さい島が浮かんでいることをご存知でしょうか?「竹生島(ちくぶしま)」と呼ばれるこの島は、古くより神の住む島として地元の人々に深く信仰されてきた、神秘的でロマンチックな島なのです。
竹生島

琵琶湖に浮かぶ不思議な島、「竹生島」には、数々の伝承が存在しています。

かつて伊吹山の神である「多多美比古命(タタミヒコノミコト)」が、現在の金糞山の神である「浅井姫命(アサイヒメノミコト)」と、それぞれの山の高さを競い合いました。

ところがその争いに負けた「多多美比古命」が、怒りのあまりなんと「浅井姫命」の首を切り落としてしまったのだそうです。

そして「浅井姫命」の首が琵琶湖にころがり落ちてできたのが、この「竹生島」だと言われているのです。

 

「竹生島」とは

琵琶湖に浮かぶ「竹生島」は、滋賀県の長浜市にあります。

この島は、実は島自体が巨大な花崗岩の1枚岩でできており、そのため非常に強いエネルギーが流れるパワースポットとしても有名です。

「竹生島」の周囲は約2キロ、面積は0.14平方キロで、切り立った岸壁に囲まれた美しい島で、琵琶湖八景のひとつにも選ばれている風光明媚な観光地でもあります。

「竹生島」と対岸との間には、湖底遺跡も存在し、数多くの土器が原型を留めたまま引き上げられています。

ただこの遺跡がどのようにしてできたものなのか、自然災害で集落が水没したのか、あるいは信仰のために祭祀として沈められたのか、または船が沈んだのかは、いまだに謎が多く、神秘的な諸説が存在しているようです。

また「竹生島」には、「竹生島神社」と「宝厳寺(ほうごんじ)」があり、ひとつの小さなこの島に、神社と寺が共存しています。

これは「竹生島」が、神仏一体の聖地であったことから実現したという、珍しい状況なのです。

竹生島

 

竹生島神社

竹生島神社は、別名を「都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)」とも呼ばれています。

この神社は、前出の「多多美比古命」と「浅井姫命」が山の高さで争って、負けた「多多美比古命」が「浅井姫命」の首を切り落とし、それが琵琶湖に落ちたことで「竹生島」になったとされる伝説に基づき、雄略天皇が「浅井姫命」を祀るために建てられたのです。

ご祭祀は「浅井姫命」、「宇賀福神(龍神)」、「市杵島比売命(イチキシマヒメ)=弁財天)」で、金運、開運、招福、恋愛成就などのご利益があります。

また、福を招くと言われる金色の小判、「弁財天福小判」が授与所で販売されており、お守りとして大変人気があります。

この神社で有名なのが「かわらけ投げ」です。
これは小皿のようなもの2枚1組で購入します。

1枚には自分の名前を、もう1枚には願い事を書き込みます。

そして名前を書いた「かわらけ」、その次に願い事を書いた「かわらけ」を下に見える鳥居に向かって投げます。

投げた「かわらけ」が、鳥居をうまくくぐるようにして通れば、願い事が叶うとされているのです。

この神社を訪れる機会があれば、ぜひ運試しと思って「かわらけ」投げに挑戦してみましょう。

竹生島

 

宝厳寺

「竹生島」にある宝厳寺は、聖武天皇の夢枕に立った「天照大神」から、『琵琶湖にある「竹生島」は、弁財天の聖地であり、そこに寺を建てることで国家泰平、五穀豊穣、万民農楽となる』というお告げを受け、僧の行基を使わして開基させたお寺です。

本尊の弁財天は、江ノ島神社、厳島神社と並ぶ、日本三大弁財天と呼ばれており、西国33か所観音霊場の30番目の札所でもあります。

宝厳寺の唐門は、大阪城の極楽門を「竹生島」に移築したもので、現存する唯一の大阪城の遺構なのです。

このように豊臣秀吉との関係が深く、数々の書状や宝物が豊臣家より寄贈されており、大変見所の多いお寺です。

またお寺の境内にある「瑞祥水」は、琵琶湖の湖底から汲み上げられた井戸水です。

昭和62年にカワウの異常繁殖により、「竹生島」の木々は枯れ、山崖は崩れてしまったことで、もともと湧き出ていた湧水も枯れ果ててしまいました。

ところが弁財天が夢枕に立ち、この場に井戸を掘れというお告げがあり、そのお告げの通りに掘り続けたところ、現在の湖底井戸水が出たのです。

現在では、多くの人がおいしい水、また健康によい水として、この霊水「瑞祥水」を持ち帰っています。

「竹生島」には、今津港か長浜港からクルーズ船が出航しており、いずれも片道30分前後で到着します。

琵琶湖まで出かける機会があれば、ぜひ足をのばして訪ねてみたいスポットです。

 

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