ハワイでぜひ感じてみたい 「ダイヤモンドヘッド」の癒しのエネルギー

ハワイと言えば、頭に思い浮かぶいくつかのもののうちに、必ず入っているのが「ダイヤモンドヘッド」ではないでしょうか? ハワイのシンボル的存在の「ダイヤモンドヘッド」は、ワイキキから車で約10分の位置にあり、古代ハワイの歴史とパワーが秘められている場所なのです。
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オアフ島の東側にあるコオラウ山脈は実はかつては火山で、260万年前に活動を開始しました。

その後100年ほどで休火山となった後、ふたたび火山活動が起こり、その活動によって今から10万年前に形成されたのが、「ダイヤモンドヘッド」なのです。

ハワイの人々は、かつて「ダイヤモンドヘッド」のことを、見た目がマグロの頭のようであったことから、ハワイ語で「マグロの頭」を意味する「レアヒ」と呼んでいいました。

しかし19世紀にイギリス人水夫たちが、この「ダイヤモンドヘッド」に登った時に、火口付近で見つけた方解石をダイヤモンドだと思い込んだところから、「ダイヤモンドヘッド」と名付けられたのでした。

現在ではこの「ダイヤモンドヘッド」のクレーター内の一部に、アメリカ軍の軍事施設の一部が置かれているため、部分的には立ち入りが禁止されていますが、トレッキングルートがもうけられているので、頂上まで登ることは可能です。

 

「ダイヤモンドヘッド」の歴史

ハワイの伝説においては、ハワイの女神ペレが、ハワイ島のキラウエアを定住の地とする前に、永遠に炎を保てる場所を探して穴を掘ったのだそうですが、そのひとつが「ダイヤモンドヘッド」であったと言われています。

まだ「ダイヤモンドヘッド」が活火山であった頃には、噴火の炎が燃え盛り、カヌーでハワイの島々を往来していたポリネシア人たちが、灯台の変わりにこの炎を目印に航海していたのです。

10世紀から12世紀頃になると、ハワイの人々はワイキキあたりに移住し、やがて「ダイヤモンドヘッド」周辺にも住むようになりました。

そして位の高い酋長たちが亡くなったときは、「ダイヤモンドヘッド」のクレーター内の崖に埋葬したのです。

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神聖な場所「ダイヤモンドヘッド」

火山としてのパワーだけでなく、位の高い人たちを埋葬したこともあって、非常にパワフルだと考えられていた「ダイヤモンドヘッド」ですが、それと同時に神聖な場所として崇められてもいました。

特にクレーターは、古代より宗教的な目的でもよく利用されていました。

「ダイヤモンドヘッド」のクレーターの南側には、「アヒ・ヘイアウ」という風の神を司る神殿が造られていました。

また、現在「ダイヤモンドヘッド」の灯台がある西側には、漁師を守護する目的で、海の神が祀られた「マカフナ・ヘイアウ」も存在していました。

そしてダイヤモンドヘッドの麓に広がるカピオラニ公園内にもヘイアウ(神殿)がいくつも存在し、かつてはカメハメハ一族の式典や儀式の場としても使われていたのです。

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「ダイヤモンドヘッド」でヒーリング

現在、「ダイヤモンドヘッド」付近は高級住宅地になっていますが、住人たちは、古代ハワイアンたちの姿を、このあたりではよく見るという話しも耳にします。

確かに歴史的に色々とあった地でもあり、古代ハワイの人々の霊が今も存在しているかもしれません。

でも恐れる必要はないのです。古代ハワイアンたちに敬意を払い、ヒーリングのパワーをおすそ分けしていただくという感謝の気持ちを持って、ここで時を過ごしてください。

「ダイヤモンドヘッド」の海側にある道路、ダイヤモンドヘッドロードの低い石垣があるあたりに座ったり、展望台、あるいはカピオラニ公園でもかまいません。

自分でしっくりとくるスポットを探したら、ゆったりと背筋を伸ばして座り、深呼吸を静かに繰り返してください。

尾てい骨に意識を集中させて、尾てい骨からエネルギーが背骨を通過して、ゆっくりと天にまで昇って行く様子を想像してみてください。

天まで上がったエネルギーは、「ダイヤモンドヘッド」周辺に流れるエネルギーと交わってパワフルになると、こんどは自分の身体にゆっくりと戻り、体内を循環し始めます。

ストレスの解消や、心の安定を求めている人には、このヒーリングを15分ほど繰り返してみることをおすすめします。

または、片道45分程度のトレイルを頂上まで行き、ワイキキの絶景を目にしながら、たっぷりと「ダイヤモンドヘッド」周辺のエネルギーを体いっぱいに感じるだけでも、心のリフレッシュと浄化ができるはずです。

もしこの夏休みにハワイを訪れるなら、ぜひ予定のひとつに「ダイヤモンドヘッド」登頂を入れてみてはいかがでしょうか? 開門は6時なので、暑くならない早朝に行くのがおすすめです!

ダイヤモンドヘッドにはワイキキからザ・バスの#23か#2に乗車。
あるいはワイキキトロリー、レンタカーを利用。
入園料はひとり$1、駐車料金は1台$5です。
開園時間:6時〜18時。

ホームページ:https://tarotreiko.amebaownd.com

 

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