育児に陰陽を取り入れてみる

自然のサイクルを基本にしてお子さんのタイプを見て食事やどの時間帯に何をすると いいのかそれぞれにアレンジしてみてください。

陰陽五行思想を学んでいると、四季だけでなく、1日の中にも陰陽が存在します。
その陰陽に子供を当てはめてくと、育児の仕方が少し変わるかもしれません。

四季は春→夏→秋→冬、春に芽吹き、夏に木々が青々と生い茂り、
秋に実を付け、冬は冬眠。陰陽で当てはめると、夏は「暑い」ので環境は陽
春から夏にかけて陽の度合いが高まります。

逆に秋から冬に向かうと徐々に陽的な環境から陰の要素が高まってきます。

マクロビオティックでもこの陰陽のサイクルを学びますが、食に当てはめると
夏にその暑さのバランスを取るために体を冷やしてくれるもの(陰)が欲しくなり、
冬は体を温めるもの(陽)が欲しくなります。

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これを同様に1日のサイクルに合わせてみると、
朝=春、日中=夏、午後から夕方にかけて=秋、夜=冬。

大まかではありますが、1日のサイクルを四季に当てはめて考えることができます。
朝は朝日が昇り、大気が上昇します。昼は太陽が最も高い位置にあり活発なエネルギー
のある時間帯。夜は太陽が沈み、大気が下降し冷えてきます。

これを幼児の行動や食事に当てはめていきますと、子供は朝から日中にかけて
草木が伸びるように、元気に活動したくなります。
そして、午後から秋の気配を見せるように、活動が緩やかになり、お昼寝の時間に
なったり、もしくは室内遊びでも楽しんでくれるようになります。

ということは、もしお子さんにお絵描きや文字の練習などを教えているママさんは、
お子さんを、午前中は元気に外で遊ばせ、午後からそのエネルギーが落ち着いて
きたらお昼寝前、もしくはお昼寝後にやらせてみるといいでしょう。もしくは
夜に落ち着いた時間が取れるならそれでも良し。そして、夜は冬のサイクル=就寝の
時間となるので、読み聞かせの時間へ。

食事に関して言えば、朝はエネルギーを発散させる必要があるので、量は軽めで水分多め
エネルギーに変わりやすいものなどを取り入れます。また、朝は排出を促すため、発酵食品
など酵素を含むものも大切です。
例えば、マクロビオティック的なメニューだと、分つき米ご飯、お味噌汁、蒸し野菜に、
時々納豆や海苔、リンゴなど飽きないようにアレンジ。

昼間は特にこうでなければならないというものはありませんが、午後からのお子さんの
スケジュールを見て考えるといいでしょう。少し重いもの(脂っこいものなど)だと眠く
なってしまいがちなので、お昼寝タイムになるならいいですが、そうでないなら、少し
気をつけましょう。

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夜は、翌日に向けてエネルギーの蓄える時間。
やや陽性的な食事がいいでしょう。

やや陽性とは、加熱時間の長いもの、濃いめのスープ、朝や日中に比べれば少しボリューム
感のあるものなど。
また、朝と昼のメニューを振り返り、栄養バランスを見て足りなかったものを夜に
加えるのも一案。

反対に夕食に合わないものは、生野菜や果物、パン、同じようなものばかりに偏っているもの。夜は眠りにつくので、陰性的な食物は控えめに。ただし、これもダメなのではなく、
あくまでもバランスが大事。

ただし、エネルギー全開で公園で何時間でも遊べる子もいれば、インドアタイプの
お子さんもいます。お子さんそれぞれの陰陽度合いが異なります。また、小学生以上の
お子さんの場合、日中は学校なので、その学校での活動状況によっても異なってきます。
ですので、お子さんの1日のサイクルや食事内容は皆が同じではありません。

ですが、自然のサイクル(朝太陽が昇り、夜太陽が沈む)は変わりません。
自然のサイクルが変わらないというとこは、陰陽の流れも変わらないわけです。
この自然のサイクルを基本にしてお子さんのタイプを見て食事やどの時間帯に何をすると
いいのかそれぞれにアレンジしてみてください。

 

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