ここもまるで五十猛パラダイス!? 放任主義な男神☆五十猛神

「威武の神、邪気、怨霊折伏の神、鬼神伊我武大明神」と称えられ、奥出雲町の中心部にほど近い、同じく五十猛神を祀る伊賀多気(いがたけ)神社に対し、鬼神神社は通称・上宮伊賀多気神社と呼ばれているのです。なんかカッコいい~!

暑くなると美味しい蕎麦が食べたくなる……。
小麦粉の入っていないコシの強い十割の出雲蕎麦。故に、出雲蕎麦は喉越しを楽しみ噛まずに食べるのはなく、よく噛んで食べるのが粋な食べ方です。

よく噛まないと、喉に詰まらせて苦しい思いをしますよ~。特に関東の方は気を付けて~。

と、そんな私の食欲から辿り着いた奥出雲町は、前回の五十猛パラダイスな大田市五十猛町に肩を並べるほどの五十猛パラダイスで第二の五十猛ファンの聖地と呼ばれる場所なのです!(今、勝手に決めました。ええ。)

とは言っても、奥出雲町と言えば船通山があまりにも有名。
船通山は八岐大蛇が住み、素戔嗚神が麓へと志羅伎国より辿り着いた場所であり、天叢雲の剣出現の碑がある場所であり、稲田姫神生誕の地なので影薄いんですけどね、五十猛神……。

 

素戔嗚神と五十猛神が志羅伎国より降り立った岩舟の在る鬼神神社

鬼神神社2

 

素戔嗚神と五十猛神が志羅伎国より岩舟でこの地へとやって来たのですが、その岩舟があるのがこの鬼神神社なのです。
鳥居潜ってすぐ右手にある岩舟は、大きいのに神社に気を取られてうっかり写し忘れてしまいまして、この岩船の写真だけタブレット撮影なのを白状しておきましょう。

良い訳じゃないですよ、この神社、岩船を忘れるほど凛々しい神社なのです!

 

威武の神、邪気、怨霊折伏の神、鬼神伊我武大明神と称えられり!

鬼神神社3

 

幅が狭く急な階段を上ると、ドーンと目の前に現れるのがこちらの雲の彫刻が美しくも力強い拝殿。思わず、「おお~!」と声を上げてしまう参拝者多し!

鬼神神社4

 

神社としてはあまり大きくない造りなのですが、その威厳さからか、実際の建物よりも大きく感じるのです。

鬼神神社5

 

幣殿へと入って参拝。
幣殿内部に入ると、五十猛神の懐の深さ、いい意味での放任主義で自由さを感じます。
自由にさせてくださるというのは、信頼されてると言う事。あれこれ口を出すのは親切心もありますが、度を越す場合は信頼してないから心配するの言葉ですものね。
五十猛神はあまり起伏の激しい話し方や情熱ありあまる体育会系とも違い、自然体。ただ在るという事を体現して感じさせてくださる神様です。

と、言っても、サブタイトルにあるように「威武の神、邪気、怨霊折伏の神、鬼神伊我武大明神」と称えられ、奥出雲町の中心部にほど近い、同じく五十猛神を祀る伊賀多気(いがたけ)神社に対し、鬼神神社は通称・上宮伊賀多気神社と呼ばれているのです。なんかカッコいい~!

鬼神神社6

 

私がこの鬼神神社で一番好きなのはこの幣殿から見る外の風景です。
程よく寂びれた建物と新緑のコントラスト、そしてそれらを引き立てる様に色を添える紅白の綱……。
ああ、奥出雲って島根の原風景を残す郷里なんだなぁと、いつも感慨深くなるのです。

そんな鬼神神社、もう一つ五十猛ファンにはたまらないスポットがあるのですが、長くなりますので次回へと続きます~♪

 

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