喜びと向き合う~スピリチュアル中医学~

心とは心臓と同じような働きもありますが、中医学ではその他の働きもあり重要な働きとしては精神や意識・思考を管理しています。 そのため喜びが過ぎると 動悸や息切れ、心部痛・脈の乱れなどの他にも、集中力がなくなる、不眠や精神疾患などの原因になると考えられています。

こんにちは鍼灸師のSUMIYOです。

人生を楽しく過ごせない。どうしてこんなにもマイナス思考なの? という方はもしかすると喜び不足かもしれませんよ?!

そんな喜び不足を解決する方法は、もうすぐ訪れる夏と深く関係していることをご存じですか?

今回のテーマは “喜びと向き合う” です。

喜びというのは、中医学では 火の性質と云われています

火の特性というのは、立ち上る炎、熱や光を発し、空気を上昇させて流動を引き起こすことから炎上や発熱、上昇、興奮を表す陽気(陽のエネルギー)と云えます。

そう、喜びはこの火の特性と深く関わっていて、喜びは緊張やストレスを緩め、わたしたちの精神や気分などを高めて楽しくしてくれます。

しかし残念ながら、中医学では喜びの感情も過剰になると体調を崩すと云われています。

喜びが過ぎるとはどんな状態だと思いますか?

異常なほどのハイテンションで喜び、転げまわるようにずっと笑っている。
快楽という喜びで心が解放されて、高揚し心のコントロールができなくなった状態。
そして最後には自分の心身を破壊してしまう薬物中毒を起こした状態です。

薬物中毒とまではいかなくても、幸せの絶頂の時って我を失くしてしまいミスを犯したり、宝くじで大金を手に入れた人は不幸になる人が多いというお話もありますが……喜び過ぎて心のコントロールができなくなっているのかもしれません。

それは内臓機能でいうと喜びは【心】と関係していることからもいえます。

心とは心臓と同じような働きもありますが、中医学ではその他の働きもあり重要な働きとしては精神や意識・思考を管理しています。

そのため喜びが過ぎると 動悸や息切れ、心部痛・脈の乱れなどの他にも、集中力がなくなる、不眠や精神疾患などの原因になると考えられています。

心のコントロールができなくなるほどではなくても、次の日が楽しみで興奮して夜眠れなかった経験がある人は多いと思います。

人生には何度か最高の喜びの瞬間が訪れることがあると思います。
そんな時はゆっくりとクールダウンして心のバランスを取ることが大切です。

苦い食べ物には熱を冷ます作用があり心に効果的と云われていますので、喜んで興奮気味になった時には苦いコーヒーやお茶などを飲んで冷静さを取り戻すのも良い方法ですよ。

しかしながら現代人はどちらかというと喜びの過剰で悩むよりも、喜び不足の人が多いかと思います

『最近、いつ喜ぶことがあったかな?』と思う人もいるかもしれませんね。

実は喜びは最初にお話した陽気と深く関わっています。

陽気とは活発で、上昇し、元気を与え、外へと向くプラスの力です。

そのエネルギーが不足すると気分は高まらず喜ぶことができなくなります。

その陽気を補うには天からの気である太陽の光を浴びることが大切です。

最近では太陽とうつ病の関わりが研究されていますし、現代人が夜型や建物の中にいるため太陽の光を浴びる機会が少ないことから喜び不足につながっていることも理解できますね。

そして太陽がもっとも活発になる“夏”が陽気を補う最高の季節です。

ですから、ぜひ今年の夏は喜び不足を解消するためにも外へ出て陽気をたくさん浴びて下さい。

心身に陽気が満ちて、あなたの内から自然と喜びがわきあがってくることでしょう。

前もお話しましたが感情には良いも悪いもありません。

その感情が過度になったり 抑圧されたり、反対に自分の中にその感情がまったくないのも問題です。

自分の感情と向き合い、そしてより良い毎日を過ごしましょう。

天・地・人の恵みに感謝を込めて  鍼灸師SUMIYO

【終わり】

 

★前回の記事はコチラ★
感情との付き合い方のヒントです! ~感情の癒し方~スピリチュアル中医学~