「次の世代に渡してあげたいバトン」〜発達障害という我が家の宇宙人たち【すくなちあきpresents「一日千秋」】

「学校」というものは、
あるいは「社会」というものは、

決められた「枠」の中に収まっている
生徒(人間)が丸というシステム。

 

●発達障害と不登校

私の家族は、
私以外の三名が「発達障害」です。

長女のことを私は
「不登校のプロ」
とよんでいるのですが(笑)
彼女はアスペルガー症候群という
発達障害の人です。

現在21才の彼女は、
小学校高学年から高校まで
登校・不登校をくりかえした末、
高校三年生になる直前に
学校からリタイヤしました。

その後、自学で大学に進学。
現在大学四年生になります。

少し前にあった就活の面接では、
多分、仕事もすぐに
リタイヤする人なのかどうかの
確認をしたかったのだと思いますが、
「何か続いたことはありますか?」
とやんわり質問されたそうです(笑)

それに対しては、
アルバイトやクラブと答えたそうで、
無事内定もいただきました。

社会人になるのは後一年先ですが、
いざ社会に出てしまったら、
長女が、高校をクラスメイトより
一年早く「卒業」したことは、
さほど問題ではないのかもしれません。

 

●社会では抜きん出た何かを持っている人が喜ばれる

学校教育は、みんなと足並み揃えて
どれも平均的に出来ることを
望まれているように思えます。

ですが、社会に出ると
誰も思いつかない斬新な発想や
リスクを恐れない行動力などが
求められます。

つまり、社会で活躍したり
成功するためには、
人より抜きん出た人になる
必要があるのです。

でもそれって、一体いつ
育めば良いのでしょうか?

 

●出来ることと出来ないこと

出来ないことを
出来るようにするのも大切ですが

人並み外れて
出来ることがあるなら
そこを伸ばしてあげる
そこを肯定してあげる

そして出来ないことがあっても
劣等感を抱かずに成長していける

そんな環境がイコール
「学校」や「家庭」なら、
それはどんな人にとっても
居心地の良い居場所になります。

これは甘やかすのとは違うものです。
自己肯定感を与えて、
その人の持っている才能の開花を
促してあげるような
後押しになるアクションのことです。

 

● 発達障害者は出来ないことと出来ることの落差が大きい人たち

発達障害の人たちには、
どんなに努力を重ねても
「出来ない」ことがあります。

その代わりに、
誰かがどんなに頑張っても
勝てないほどの得意分野を
持っています。

この特性を、無理やり
「平均」という枠内に
収めようとするのは
もったいないなと思うのです。

発達障害者の家族と暮らすのは
大変なこと、
心が折れまくること(笑)、
沢山あります。

外国人との生活というよりは
宇宙人との生活という方が
しっくりくるというのが
私の見解です。

それでも宇宙人たちと
暮らす生活は
エキサイティングです(笑)

彼らは「普通」というものに
囚われていないからです。

いつも「今」だけに生きていて、
過去や未来に気持ちを
浮遊させることが
殆どありません。

そして、
「●●すべき」
などの枠もありません。

私も含めて平均的な「地球人」は
重力の他にも
色々な「制限」を
自分に課して生きている人が
多いと思います。

私の家の宇宙人たちは、
重力以外のものには
支配されていないようです(笑)

彼らといると、
理論武装や、常識や、
人からどう思われるか、
などの

自分が幸せであることとは
関係のない事柄から
解放されていきます。

その代わりに私は、
ときに自由すぎて、非常識すぎる
わが家の宇宙人たちに、

「地球のTPOはこうだよ」
「だからソコはみんなと合わせよう」

と地球ルールをシェアしています。

 

●人ごとではなくあなたの近くにもいるかもしれません

発達障害と不登校については
密接な関係があるようだと
文科省が独自調査をした見解を
発表しています。

また、社会の中にもかなりの人数の
未診断の発達障害者が、
いるといわれています。

しかし、彼らの特性や
彼らとの付き合い方を
知らないばかりに
誤解と偏見ばかりが先行します。

お互いに歩み寄り
理解しあえれば
双方が、分かち合うことが出来、
笑いあえるそんな家庭、
そんな社会にすることが可能です。

彼らは、
「平均」から逸脱している
人たちなので(笑)

その斬新な発想と
恐れを知らない行動力で
社会を革新してくれる人たち、

そんな風に
私は考えています。

 

●フリーダムな世界へ

私は、
様々なジャンルのバリアフリーを
目標にしています。

◎神様と人とのバリアフリー
(神様をもっと身近に)

◎男性と女性のバリアフリー
(良好なパートナーシップ)

◎ 親子間のバリアフリー
(毒親や子育てにおける健全な距離感)

そして、

◎ 発達障害者と健常者のバリアフリー
(共存共栄)

これらのバリアフリーを叶えていくのが
私の目指していることです。

必要のない「壁」は取っ払って、
風通しの良い
そんな社会を次の世代に
渡してあげたいのです。

 

小名千秋official blog「ことりのさえずり」
【発達障害】について書いた記事はこちら↓
https://ameblo.jp/sukunachiaki/theme-10099801614.html

 

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